レスター伯の限界

気付いたらVtuberになってた

全国編放映開始以降のおすすめ咲SSリスト(1月〜2月中旬編)

 今週は全国編の放送がお休みで寂しいですね(挨拶)

 

 その分、今度こそヤンガンに咲が掲載されてましたし(有珠山いいぞ!)、来週はシノハユもあるのでなんとでもなりますね。また、このあいだまとめたように全国編を契機に咲SS会が再び活気を帯びてきているというのもあり、SS読んでるだけでも楽しいというのもあります。

 毎週日曜日21時からやってる『伯すま咲TV!』でも、今週はアニメがお休みなので、咲本編とSSの話をやろうかなと思っているので、その予習としてレスター伯が最近おすすめのSSをまとめて見たいと思います。



 

 なお、最近の流れについては以下の記事も併せて参照ください。

 

『咲-Saki-全国編』の放送開始と咲SSの新たなサイクル(2014年1月版) - レスター伯の限界 

 

 

①宮守SS増加と変質

 全国編がはじまって最も目に見える変化は、宮守SSが増加していること。まあ、アニメでも宮守が最も主役校っぽい風に描かれてる感がありますし、まあ仕方ないよね^^

 ただそれでいてSSの質が少し変わってきていることがあげられるかなと思います。

 とりあえず目についたSSを列挙。

 

塞「えっ、シロ大樹になっちゃったの?」 : おかしくねーしSSまとめ

胡桃「シロと一緒に表情筋を鍛える!」 : おかしくねーしSSまとめ

塞「みんな大変! 胡桃にバッテリー寿命がきたみたい!」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 ここら辺が代表的だと思いますが、宮守ってほのぼの日常系コメディか、シリアスよりのサスペンス(二者択一とか)が多かったイメージでしたが、最近は結構シュール系というか、咲SSのカオスな部分を引き受けたコメディが増えてきているなと思います。

 僕は元々宮守SSってあんまり好きな作品がなかったのですが、より咲SSッ歩区成ってきた感じがして最近の宮守SSは好きです。

 また、最近は傑作も結構出てきていて、特に以下のSSは大好物。

 

塞「えっ!? 胡桃、アンタ床屋で散髪してもらってるの?」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 これもタイトルだけだとポンコツ系コメディっぽいんだけど、実際読んでいくと宮守っぽいハートフルな雰囲気と、コメディのバランスがよく、最後のオチも含めて凄くいい。ネキ胡桃SSにおける塞さんと胡桃ちゃんの関係を思い起こさせる所もあってたまらんっすね。

 

 

②咲SSのリトマス試験紙、京太郎SS

 咲SSの流れを定点観測するときには、京太郎SSの風潮を追っていくのが一番なんですが、最近こちらも流れが変わりつつありますね。例えばこいつら、

 

京太郎「ついマジギレしたら部長が超しおらしくなった」 : おかしくねーしSSまとめ

咲「あれぇ?京ちゃん、キスもしたことないの?」 : おかしくねーしSSまとめ

京太郎「恩知らずでごめんな」:えすえすMode

 

 これって京太郎が変わってるというよりは、部長や咲さんや和の立ち位置が変わってる感じなんですけど、本当に京太郎は便利だなというのはここら辺を読むとよく分かると思います。後、その影響か、最近は淫ピSS減ってきてちょっと寂しいですねえ...

 一方で、京牌以来ずっと続いてる、京太郎狂気系のSSもまだまだ元気で、やっぱり咲SSの狂気を感じるには京太郎SSを追うしかないのです。最近だとここらへん。

 

京太郎「朝起きたらオチ○チンが生えてた!」咲・優希「ええっ!?」 : おかしくねーしSSまとめ

京太郎「和に中出しできたらすごく気持ちいいと思う」 : おかしくねーしSSまとめ

京太郎「ゲイ・ストーリーってオモチャ達の映画にレズ・ライトイヤーってキャラ居たよな」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 特に一番下はいい感じに狂ってますね。京豚っぽさも感じられてたまらんっすわ^^

 

③新たなトライアングル照智憩

 全国編と直接関係ないですが、最近徐々に勢力を伸ばしつつあるのが、照、ガイト先輩、憩ちゃんの照智憩トライアングルSS。個人戦繋がりということで、割と学校とかそういうのに縛られずに自由に妄想を膨らませやすいってのがいいですね。

 個人的に好きなのはこの二つ。

 

照・憩「バルス」智葉「うわぁぁぁぁあ」 : おかしくねーしSSまとめ

憩「ねーこーはこったつーでまーるくーなる♪」テルニャン「にゃん」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 上のはテンプレっぽいトライアングルコメディで、上級生を甲斐甲斐しくかまってあげる憩ちゃんって感じなんですが、下はその反動なのか、憩ちゃんが癒やしを求めてるSS。僕は憩ちゃんは咲の中でも5指に入るくらい好きなキャラなので、荒川病院シリーズ以外のキャラの拡大が進んでるのはいいと思います。

 

④その他傑作選

 大きな流れでいえばこれくらいですが、それ以外のも傑作は結構出ているのでピックアップしてみます。

 

文堂「私が風越を導いてやんよwww」 : おかしくねーしSSまとめ

 草はやしてますけど、地味に過去最高クラスの風越SSじゃないかなあ。

 

洋榎「胸を大きくするで」絹恵「え?」 : おかしくねーしSSまとめ

 最近の永水駆け込み寺はたくましくなったなあとしみじみ

 

塞「能力もいいけどたまには唇を塞いでみる」 : おかしくねーしSSまとめ

 「塞さんストレスたまってんなあ...」っていうのと、個人的にこういう性的な能力付与物好きなのです^^

 

栗巣「遊びに来ました!!!!」 健夜(暑苦しい……) : おかしくねーしSSまとめ

 りつべブログで設定だけ明かされた晩成出身の栗巣プロすら貪欲にSSにしていく咲SS界隈

 

灼「エバーグリーンズサポ?」哩「ああ」 : おかしくねーしSSまとめ

 こういう目の付け所のいいSSは好きです。後、哩部長はこの路線のポンコツがいい

 

爽「こんにちは桧森さん」 誓子「……こんにちは」 : おかしくねーしSSまとめ

 有珠山SSも徐々に精度上がってきてますが、爽部長好きにはたまらん一作

 

竜華「朝マクドでマクドバーガー食べるで!」穏乃「マクド?」 : おかしくねーしSSまとめ

 マクド揚げたおいもさんスキー

 

竜華「卒業前の」怜「一足早い」セーラ「卒業式」:えすえすMode

 説明不要の千里山3年生ゴールデントライアングル

 

ハギヨシ「高山さんですか?」霞「ひ、ひ、ひ人違いです!」 : おかしくねーしSSまとめ

 かすみさんじゅうななさいネタを上手く生かした一作。後、この人の展開はどことなく京豚の匂いがする。

 

灼「憧が穏乃の噂流してたよ。憧と付き合ってるって」穏乃「はぁ?」 : おかしくねーしSSまとめ

 クレイジーサイコレズの風潮により、チームiPS再結成の日も近い...のか...

 

 まあ、こんな所でしょうか。詳しくは日曜の伯すま咲TVでも語りたいと思いますので、よろしくお願いします。

劇場版アイドルマスター『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ』感想: 輝いたステージに立つということ

 色々とあって機会を逃してた劇場版アイマス(ムビマス)をようやく見てきました。

 

 思ってた以上にガツンときたので、客観的な評価とか全部放り投げて、超主観的で超個人的な感想を勢いのままに書いてしまおうと思います。こういうノリ久しぶり。

 

ニコマスからムビマスまでのレスター伯の五年間

 僕が初めてアイマスに触れたのはPreStarだからもう10年前ですが、ニコマスPとして動画を作りだしてどっぷりアイマス漬けの生活になったのは5年前。最近動画はつくってないけど、今年の3月1日で5周年なんですね^^

 今回のムビマスを見たときにまず感じたのはこの5年という歳月ですよ。最近積極的に動画作ったりみたりしてないし、モバマスもフェスの時くらいしかアクティブに触れてないけど、この5年間なんだかんだで毎日直接的なり間接的(TLにアイマスの話題がない日はないし)なりにアイマスにふれてきたわけです。

 正直、ある程度の感想を直接的・間接的に聞いてたので、観る前は今の自分でムビマスの世界に入り込むことが出来るか不安でしたけど、ただの杞憂。『眠り姫』の予告編の間は、「ああ最高の技術と人材でMADやってんなあ、いいぞもっとやれ」だったけど、その後主題歌(THE IDOLM@STER)が流れた瞬間にもう全部もってかれました。あっという間に5年前と同じ気持ちに戻った気がして、ぶっちゃけ、主題歌流れてるときが一番泣きそうだったw

 

 唐突な自分語りですが、僕にとってこの5年間は激動の5年間で、死んだように過ごしてた20代中盤を乗り越えて、留学していろんな人と出会って、学生生活がおわり大学で働く立場になって環境も大きく変わった。その変化も、アイマスニコマスとの出会いや、更にそこから新たに出来た友人たちや、その友人達と作った動画や同人誌がなければこんなにスムーズに行かなかったんじゃないかなと最近よく思うんですよね。

 特に今年に入ってからは博士論文出して(無事合格しました^^)、仕事も一区切りして変わることになって(少しだけ昇進)、この5年間で積み上げてきた物が一つの成果になって。そんなタイミングで、ムビマスをみると、やっぱり見え方が違うんだなと。多分、5年前の自分が観てもこんなに心動いてないよなと思います。

 

 まあ、本当にアイマスってずっと自分の側にあったんだなと。そういうことをまず感じて、一番泣きそうになってるってのは、アイマスっていうのが「存在する」コンテンツで、そのことを再確認する映画だなと。こうなると、もう安心して見れるわけで、主題歌の間にそんな想いが駆け抜けた後は、楽しむだけでした。

 それにしても、アイマスの音楽はやっぱりずるい。どの曲もなんかのトリガーになってる。ここまで贅沢に財産である曲を使えるってのは、それだけアイマスが積み上げてきた証拠だなと。雪降るパリで風邪を引いたときに、ごまえを聞いて泣きそうになりながらレスターに帰ったのを思い出して、別の意味で泣きそうにもなりましたがw 

 

矢吹可奈と自分REST@RT

 細かいシーンでも色々と感じた所もあるんだけど、個人的に一番印象に残ってるのは土手で矢吹可奈が自分RESTA@RTを口ずさんでるシーンです。あのシーンで、雨に濡れながら可奈が口ずさんでたのは「輝いたステージに立てば」の部分で、その後は歌えなかったんですね...(そしてその直後に春香さんが可奈を見つける)

 

 正直、自分を変えるってのは簡単じゃないですよ。変えようと思っても変えられるものじゃないし、逆に実際には変わっていたとしても変わっていることを実感するのはとても難しい。可奈のように太るというマイナス方向の変化なら簡単にわかるんですけどねw 僕もストレスは食べる方向に走りやすいからわかる。

 そんな可奈が口ずさむのがジブリ。「輝いたステージに立てば」ってのはまさしく変われるんだという希望の象徴で、でも輝く自分になれるなんて自信が持てない。今のままだと、最高の気分を味わうなんてできないかもしれない。

 この不安は、一度ステージに立っちゃえば、そこに立つための準備を重ねて経験しちゃえば吹っ飛んじゃうものだけど、口で言うほど簡単じゃない。一度尻込みしちゃうとなおさら。終わってみれば「なんだこんな簡単なことだったんだ」と思うんだけど、そんなの経験するまで分からないから。

 そんな想いが「輝いたステージに立てば」と口ずさむシーンに象徴的に表れてて、そこが本当にいとおしかったですね。今の自分からみればわかるんだけど、5年前はわかってなかっただろうなと。すげー単純なことなんですよね。でも、その単純なことを愚直に描いているのが今回のムビマスだったんじゃないかなと思うわけです。

 

 ちなみに僕はジブリには結構思い入れがあったりします。アイマス2以降まともに動画作ってませんが、一個だけ作ったのがあってそれがVRF'11の時の『竜宮小町REST@RT』。

 この動画は僕なりに2をプレーして感じた竜宮小町のストーリーを編集したものだけど、この中で使ったダンスは1番が全部『Smokey Thrill』で、2番が全部『自分REST@RT』。ダンスが使いやすかったのもあるけど、実際に歌詞を聴いてこれしかないと思って使いました。

 ちなみにこのMADで使ってる曲はASIAN KUNG-FU GENERATIONの『E』ですが、この曲はOASISの『Live Forever』に対するオマージュソングです。生きることの脆さ、儚さと、だからこそ感じる意志の強さと決意。そんな想いを込めた選曲にジブリを併せてみたんですけど、ジブリを口ずさんでる可奈をみてると、色々と思い出してきてなんかぶわーっときましたね。

 
 可奈が裏の主人公だとすれば、表の主人公はもちろん春香さん。もちろんみんなよかったんですけど、ムビマスみてるとどうしても春香さんのことばっかり観ちゃうんですよね。仕方ないね。
 僕にとっての春香さんは、この二つの動画に全部詰め込んでます。

 観てもらえればなんとなく感じてもらえると思うんですけど、春香さんは僕にとっては眩しすぎる、まさしく輝いてるアイドルなんです。

 

 時期的にはL4U~SPの頃に本格的に入ってきたこともあって、動画を作ってるときの自分はずっとプロデューサーというよりディレクター、もしくはL4Uのファン代表P的な立ち位置だなと感じながら作ってました。L4Uでプロデューサー不在の中で「私頑張りますから!力を合わせて乗り切りましょう!」という春香さん。僕の中ではこの瞬間が一番近づいた瞬間。

 割とアニマス→ムビマスの春香さんを観てるときの自分は、この距離感と近いんですよね。輝きの向こう側にいけたとして、その時春香さんはどんな顔でいるのか、そこで観られる本当の春香さんってどんななのか。

 最初に書いたように僕もこの5年間で、自分なりに輝きの向こう側のかけらの様な物には触れられてかなと最近思えるようになってきましたが、ムビマスの春香さんの表情をみてると、輝きの向こう側でも変わらない笑顔の、でもトップアイドルとして、でもやっぱり暖かい笑顔の春香さんの、なんというか肌触りというか、そんなものを少しは感じられたかなと。それが僕の中ではムビマスをみて良かったなと感じたところですね。

 

 あくまでこれは僕の中の春香さん像から出てきたものなので普遍性なんか全くないと思いますが、一方でじゃあ765プロ団結の化身としての春香さんみたいなのは個人的には感じなくて、例えそうだとしても、アニマスの春香さんと、ムビマスの春香さんは立場は変わっても、結局、愚直で、不器用で、悩んでて、でもまっすぐで、諦めずに、道を切り開いて、歩き続けてるようにみえました。

 それで僕の中では十分だったし、実際にそれってどんなに大変なことなのかってのは身にしみて分かってるつもりなので、グッと捕まれるんですよね。

 
・輝きの向こう側へ
 歩き続けること、それが輝きの向こう側へ続いていくということ、そんな勇気をくれる映画でした。素晴らしかった。
 
 
*小ネタも少し
さすがにこれだけだとこっぱずかしいので小ネタもすこし。
 
・ごまえ4年くらいまともに見てなかったけど、踊り出すとダンスちゃんと覚えてた。脳というより体がw
 ダンスPV作るってのはフィジカルな体験なんだなとあらためて実感。
 
モーションアクターの上四人(現StylipS)に草不可避。ノッチは本当に売れっ子振り付け師だなw
 でも、こんな部分からもリアルなアイドルの存在を感じられたのは個人的に良かった。
 
・最後のライブシーンは圧巻だったけど、一番グッときたのはダンスやカメラというより、アリーナの広さ。3Dやセル(もしくは両方)でいろんな圧巻のライブシーンのアニメを観てきたし、カメラの好みだけなら劇場版けいおんの方が好きだけど、あの広さの演出はこれまでで一番だったかな。
 
・ムビマスを観てる間、ずっと思い浮かべてたのは全く関係ないけど、ウメハラの『勝負論』。ウメハラの『勝負論』に書いてあることって、表面的には凄く単純なんだけど、一方であの言葉はウメハラの積み上げてきた物からしかでてこないものだし、それを実践してるのことが痛いほど伝わってくる。ムビマス良かったなって人には是非読んで欲しいなあと思います。

 

 ・Twitterで書いたら結構うけたけど、響の山口達也感は異常。きっと大御所になると松方弘樹にランクアップするね。

 「今日はカジキを釣りにいくぞ!」

 

・書き忘れてたけど、僕にとってのアイマスの入り口はPreStarであり、中村繪里子だったわけだから、少しだけ。

 今回の春香さんみてて、春香さん=中村先生なのはもう言うまでも無いんだけど、同時にSEA SIDE LIVEFES2013で久しぶりにみた先生のことを思い出すと、中村繪里子もまた天海春香とは違うアイドルになってるんだなということも少し感じました。

 でもそれが悪いわけじゃなくて、アイマス以外での中村繪里子としての経験がフィードバックされて、単純な一体感じゃなくて、合わせ技での春香さんの魅力の高まりに繋がってるように、特に後半部分の演技を観てるときに感じたかな

 

 

*追記:一緒に敷居亭で遊んでるさっすまの感想USTが良かったのでこっそり貼っておく


Ustream.tv: ユーザー sikiitei_stream: 敷居亭Radio(2014/2/15)さっすま「劇場版アイドルマスター私的感想」, 敷居亭Radio(2014/2/15)さっすま「劇場版アイドルマスター私的感想」. Radio...

「敷居亭なろうTV!」第一回放送の録画と今後のお知らせ

・第一回『敷居亭なろうTV!』お礼+録画公開

 2/15日に行った「敷居亭なろうTV!」第一回放送が無事に終わりました。予告通り前半は『レジェンド・オブ・イシュリーン』についての熱いトーク、後半はゲストにきてくれたはぐれっち/藤孝剛志先生(『姉ちゃんは中二病』1巻2巻好評発売中)とトークをさせていただきました。

 録画も無事に公開されていますので、お聞き逃した方、聞き直したいという方は下記のリンクよりお願いします。また、チャットやメールでお便りをくれた皆様にも重ねてお礼申し上げます。

Video streaming by Ustream  

姉ちゃんは中二病 地上最強の弟!? (HJ文庫)

姉ちゃんは中二病 地上最強の弟!? (HJ文庫)

 
姉ちゃんは中二病2  へっぽこ吸血鬼vs.最強の妹!? (HJ文庫)

姉ちゃんは中二病2 へっぽこ吸血鬼vs.最強の妹!? (HJ文庫)

 

 

 内容的には敷居亭配信のいつも通りの雰囲気で僕と敷居さんが語り倒すような感じでしたが、今後もあんな感じを基本線に、色々と微修正を加えつつ番組っぽくやりたいと思っております。基本的には前半がテーマとなる作品語り、後半はなろう全般のトーク(可能な時はwithゲスト)でやっていこうと思いますので、よろしくおねがいします。

 ちなみに次回はまだ日程は決定していませんが、取り上げる作品は、木根楽さんがメールでおすすめしてくれた、この女、小悪魔につき__』(+九曜さんの関連作品群)の予定です。僕も読んでみましたが、かなり面白い、なろうには珍しい学園ラブコメですので、ぜひぜひ読んでもらって、次回放送に遊びに来ていただけるとうれしいかぎりです。

 

・木根楽さんによるイシュリーン外伝

 当日の放送ではチャット欄+メールで木根楽さんも聞いてくださっていました。挙句の果てには、次回作『マキシマム・イン・ラグナロク』の冒頭部分を先行公開いただくなど、本当にファンとしては感涙物(一方で本当にいいのかというジレンマもw)な反応をいただき、配信をしている身としては正直うれしかったです。

 それにくわえて、『レジェンド・オブ・イシュリーン』本編においてイシュリーン小説を描いていたハロルドさんを主役にした外伝も公開されています。さっそく読んだところ、メンバー一同なんともこそばゆい恥ずかしい(ちょっと申し訳ない)気分にもなりましたが、楽さんらしい外伝のプレゼントです。

 エミリシリーズでいうところの教授と彼女の秘密な関係のようなスピンオフで、読むとさらにコンチネンタル・サーガシリーズを楽しめると思いますので、ぜひぜひ。

 レジェンド・オブ・イシュリーン -歴史学者ハロルド- - 1

 

・ニコ生敷居亭コミュで「裏敷居亭なろうTV!」もやっていきます。

 今後も「敷居亭なろうTV!」は月1か2か月に1回程度の頻度でUstreamで配信していこうと思いますが、またそれとは別に、ニコニコ生放送で「裏敷居亭なろうTV!」(GODSGARDENの『裏顔TV!』的なノリ)という形で、なろうジャンキー敷居さんの最近のおすすめ作品を紹介する配信を不定期にやっていけたらと考えています。

 こちらはかなりフランクに、いつも敷居さんが僕たちに面白い作品を見つけた時に、その作品の感想をしゃべってるのを、もう配信しちゃって、一人でも多くの人に敷居さんおすすめの作品を知ってもらおうという意図ですね。

 こういう形式ならば、ニコニコの方がコメントもしやすくていいかなと思いますし、一見さんも入ってきやすいと思いますので「敷居の部屋」のコミュで配信したいと思います。特に大々的に告知せずにふらっとやることが多いと思いますので、twitterをみてもらったり、コミュに参加してもらってアラートを入れてもらうなりしてもらえればと思います。

 

 

 

 こんな感じで、今後もなろうをテーマにした配信を打っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。また、この作品が面白い、この作品や作者さんを取り上げてという意見があればメールお待ちしております。

 ハンドルネームを添えて、sikiiteistream@gmail.comまでよろしくお願いします。

 

*なんかこんな動きもあるようですが((((;゜Д゜)))

 

 

2/15に「敷居亭なろうTV!!」レジェンド・オブ・イシュリーンやります—敷居亭ストモン部本格始動—

 デスクトップPCが壊れました(挨拶)

 

 ただ、この時期にいかれてくれたので、ちょうど消費税増税直前のタイミングで新PCを購入する決断が出来ました。もう寿命直前でしたし。これで気兼ねなくストリームもじゃんじゃん打てるから良しとしよう(錯乱)

 

 さて、そんな新環境が整った中で、敷居亭として久しぶりに小説家になろうに関するUstreamを行いたいと思います。今回のテーマは『レジェンド・オブ・イシュリーン』。配信日程・URLなどは以下の通り。

 

・敷居亭なろうTV!! 第一回:レジェンド・オブ・イシュリーン

・日時:2/15(土)21時から

・配信URL:http://www.ustream.tv/channel/sikiitei-stream

・出演者:敷居(@sikii_j)、レスター伯(@LeicesterP)、さっすま(@sad_smiLey3)

・メールアドレス:sikiiteistream@gmail.com

*ゲストでとあるなろう作家の方が内定してます。誰が来るかは当日のお楽しみ


Video streaming by Ustream 

 

 今年は敷居亭としてもストリームに力を入れていこうということで、今回は第一回放送で、今後も月一か二ヶ月に一回くらいはなろうやSSなどのテーマで配信をしていきたいと思っております。

 その第一回のトークテーマとして、我ら三人が愛する作品で、つい先日完結したレジェンド・オブ・イシュリーンを取り上げようというわけです。イシュリーンに関しては過去にもこの三人でUSTをし、その結果作者の木根楽さんともなんやかんやで繋がりが出来たりと、色々と思い入れのある作品なので多分熱く語ることになると思われます。

 また、イシュリーンは堀川恵美理シリーズに続く「コンチネンタル・サーガ〜ラグナロク編:第二部」と言うことで、3月からは真打ちである『マキシマム・イン・ラグナロク』の連載も決まっており、その予習もかねての配信です。

 *ちなみに前回のイシュリーン配信は録画で聞けるので復習したい人は是非。


Video streaming by Ustream  

 番組の構成としては、前半一時間くらいイシュリーンのトークをした後、後半はなろう全般に関する雑談を一時間くらい敷居さんを中心に行う予定です。その際に、とあるなろう作家さんがゲストに来てくれることが内定しているので、そちらもお楽しみに。今後も前半テーマ作品に関するトーク、後半全般的なトーク・ゲストを交えてのトークという形式で配信をやっていきたいと思っています。

 

 ちなみに上記のメールアドレス(sikiiteistream@gmail.com)までお便りをいただければ、番組内で紹介してトークのネタにしたいと思います。既に数件いただいていますが、今回だとイシュリーンの感想・話して欲しい話題だとか、個人的におすすめのなろう作品などを書いてもらえればそれを拾ってトークを広げていきたいと思います。

 ちなみに木根楽さんも楽しみにしてくれているようなので、当日は本人がチャットに降臨もあるか!?

木根 楽[すげえ勇気だと讃えたい!]

 

 

 さて、今回はなろうをテーマにした配信ですが、今後も色々と企画をして敷居亭ストモン部として配信をしていきたいと思っています。最近再び盛り上がってきている咲SSに関しては、毎週日曜日21時から定期放送している『伯すま咲TV!』の方でちょくちょく取り上げていますが、なんかテーマを決めて企画放送は打っていきたい。

 上記のアドレスに「こういう放送やってほしい」とメールをいただければ検討するので、お気軽にお便りをしてもらえればと思います。個人的にはそろそろ思いっきり声豚を解放して声優ラジオについて語る配信だとか、敷居亭の同人誌に関する企画会議的な配信も面白いかなと思っております。あと、艦これのイベントがはじまれば確実にストリームを打つな...

 それ以外にも普段から僕やさっすまが格ゲー配信をしたりしているので、twitterなんかで見かけたら気軽に遊びにきてください。ustream以外にもtwitchでも配信しているので見かけたら是非。

 

 敷居亭ストモン部配信URL

 Ustreamhttp://www.ustream.tv/channel/sikiitei-stream

 Twitch:http://ja.twitch.tv/sikiitei_stream 

 

 

 

『スペース☆ダンディ』ともう一つのCOWBOY BEBOPの系譜―坂本真綾『Be Mine!』のすすめ―

 2月も1/3が終わってしまいましたね...(挨拶)

 

 それはさておき、年度末で色々と忙しいのですが、今季は博論が終わった分、じっくりアニメを見てます。咲全国編の安定感はもちろんですが(毎週日曜日9時から『伯すま咲TV!』絶賛配信中)、『いなり、こんこん、恋いろは』のファンタジー日常系感もいいですねえ。ヒロイン伏見さんを演じる大空直美の関西弁はここ10年の新人声優の中でもトップクラスじゃないですかね。『かみちゅ!』大好きな僕としては、特に楽しみながらみてます。 

 

 他には、『バディ・コンプレックス』が最近のロボ物の中だと比較的うまく王道展開を織り込みつつ言霊力が高くて楽しみに見てます。相変わらず六花ちゃんのリアクションがくそかわいい『中二病』、今季もスーパー真礼タイムな『ノラガミ』、レズアニメというよりキスアニメなコメディ『桜Trick』あたりは安心してみてます。

 それから『ウィッチクラフトワークス』はさすが水島努といった感じで、『ガールズ&パンツァー』で魅せてくれた戦闘シーンだけでなく日常シーンでのCGの使い方のうまさとか、CGと言えば老舗GoHandsが全力の3Dを駆使して全力の下ネタギャグでお送りする『生徒会役員共*』もいろんな意味で素晴らしいですね。あと、この二つは主題歌も素晴らしく、毎日聞いてます。 

ウィッチ☆アクティビティ

ウィッチ☆アクティビティ

 

 

花咲く☆最強レジェンドDays

花咲く☆最強レジェンドDays

 

 

 そんな感じで楽しめてる今季アニメですが、個人的な思い入れの面で言えば咲に勝るとも劣らないのが『スペース☆ダンディ』。今でも「一番好きなアニメ」ランキングNo.1の座に君臨し続ける『COWBOY BEBOP』の渡辺信一郎監督に、信本敬子佐藤大らが再集結したスペースコメディで、設定もノリもまさにBEBOPの後継者。

 見栄とバカを全力のクオリティと疾走感でやり、それでいて人情話や浪花節も全部やる。5話とかよかったですよね(大河内脚本というのがまた草ですが)。『カブトボーグ』や『あいまいみー』並に全滅エンドが多くても、次の回には何事もなかったように普通に再開し、何をやってもちゃんと『スペース☆ダンディ』になってる。15年ずっとこれをまっててよかった...(『坂道のアポロン』も好きなんですけどね) 

 

 あと、BEBOPといえば音楽ですが、ダンディでも一話の終盤の音楽とのシンクロ感がたまらなかったです。また、より世界観へ入り込めるかどうかが重要なダンディだと、岡村ちゃんのOPも、やくしまるえつこ×菅野よう子のいかにもなEDもうまく機能してますね。こちらもITSでぽちってひたすら聞いてます。 

ビバナミダ(スペース☆ダンディ盤)(DVD付)

ビバナミダ(スペース☆ダンディ盤)(DVD付)

 
X次元へようこそ/絶対ムッシュ制

X次元へようこそ/絶対ムッシュ制

 

 

 BEBOPの遺伝子といえば、今季はダンディ以外にもう一つあるんです。それが、『世界征服〜謀略のズヴィズダー〜』。監督の岡村天斎はBEBOPにおいて『悪魔を憐れむ歌』や『マイ・ファニー・バレンタイン』、『カウボーイ・ファンク』などの印象的な回のコンテを切ってます。それ以降にも『DARKER THAN BLACK』の監督などを務めるなど、外連味と遊びの両方を併せ持った天才演出家。そんな岡村監督の新作が、BEBOPチームと同じ時期に見られるとは幸せこの上ないわけです。

 ズヴィズダーも世界征服をもくろむ秘密結社というテーマを扱いつつ、コメディとシリアスを絶妙なバランスで混ぜつつ、独特の視点とこだわりで描く面白い作品ですね。ダンディが「スペースダンディとは宇宙のダンディである」の一言でその世界観に没入させるように、ズヴィズダーもケイトの妙な説得力がある台詞や振る舞いで世界に入り込ませる見栄の世界と言う点が共通してて面白いんですよね。一端世界に入り込ませて油断させつつ、ちょっとした死角から殴ってくるアニメ。大好物です^^ 

 

  そんなズヴィズダーといえば、OPの『Be Mine!』が本当にたまらんのですよ。いや、何度聞いてももうたまらんとしか言いようがない。坂本真綾the band apart+江口亮とか、ほんま良く組み合わせたとしかいいようがない。

 

 

  the band apartのファンキーでパンクで美しいロック。2000年代中盤に、よく深夜に木屋町鴨川を徘徊しながら聞きまくってました。あらゆる要素を詰め込みつつ、それでいてオリジナルで、ノスタルジーもある。バンドにいけば窒息してでもモッシュしたくなる。最高に熱くて心地いいバンドなんですよね。

 そんあバンアパ坂本真綾の曲を書くとか「マジか!」と言わざるを得ないわけです。美しくかつアッパーに心地よいロックに真綾の声が非常にあうのですよ。しかも、ストリングスのアレンジに江口亮(いきものががりやschool food of punishmentなどのアレンジでおなじみ)が加わることで、旋律の美しさ、そして爽快感の中に一滴の罪悪感のような物がふりかけられて、もう逃れることが出来ない曲に仕上がってますね。 

Be mine!/SAVED.(世界征服盤)(初回限定盤)

Be mine!/SAVED.(世界征服盤)(初回限定盤)

 

 

 

 ちなみに、坂本真綾といえば、BEBOP8話『ワルツ・フォー・ヴィーナス』において、盲目の少女ステラ・ボナーロを演じています。このステラのエピソードはダンディ5話とにかよった構成で、最後にスパイクがステラに話しかける台詞は本当に最高なのです。

 後、テレ東で放送が途中打ち切りされた後、最速で全話放映されたWOWOWでは、二作目のアルバム『DIVE』をリリース前後の若かりし頃の真綾がよくCMで流れていたのを覚えています。『DIVE』の頃と言えば、菅野よう子とのコンビの真っ最中で、この後『プリズム』とかがリリースされるわけです。 

 そんな坂本真綾岡村天斎の新作のOPを歌うというだけでも個人的には凄くくるのですよね。本当に僕の思い出回路が色々と刺激されて今季はやばい。

DIVE

DIVE

 

 

 まあ、個人的な思い入れをおいておいても、『Be Mine!』は最近でもかなり上位にくるアニメOPなので、是非是非聴いてみてください。ちなみにシングルに同梱されている『SAVED』も『いなり、こんこん、恋いろは』のED曲で、これまたいいので本当にお薦めの一枚です。

『咲-Saki-全国編』の放送開始と咲SSの新たなサイクル(2014年1月版)

 みなさん『咲-Saki-全国編』楽しんでますか?(挨拶)

 

 3話に入り、ちゃちゃのんも登場し、(もうすぐ40なのに、アスミスにまで先をこされるなんて)「そんなん考慮しとらんよ...」な松来さんのネイティブ広島弁名演技もすばらでしたね。『伯すま咲TV!』でも話していますが、ここまでは丁寧に積み重ねるフェーズという感じですが、来週以降本格的に二回戦が始まるので、より一層楽しみですね。 

White Sincerely

White Sincerely

 

Video streaming by Ustream

 

 さて、全国編の放送開始に伴って、このブログでも何度も取り上げてきた咲SSが最近再活発化して来ている印象があります。そこで今回は2013年年末から2014年初頭にかけて面白かった咲SSを紹介しつつ、最近の傾向について少しまとめて見ようと思います。

 

 年末あたりからの咲SSの再活発化に全国編の放送開始が影響を与えていることはほぼ疑いが無いところですが、どのように再活発化しているかといえば、

 

 ①単純に量的な増加

 ②新たなカップリング

 ③これまでとは異なる方向性のキャラの掘り下げが進む

 

の3つくらいの傾向が見られると思います。以下でそれぞれの論点について簡単に。

 

①量的な増加

 咲SSは2013年後半の咲SSといえば、まとめサイトにまとめられるようなSSが一日1〜2個くらいしか見当たらなく少し寂しい思いをしていましたが、年末あたりから(身長などの情報公開あたりから)3〜5個くらいに増えてきている感じがします。

 

 過去にチームiPS敷居亭支部のコピー本でさっすまがまとめてくれたように、VIPSS(およびSS速報など派生系のSS)は、スレ(VIP、アニメ本スレ、なんJ)が盛り上がることでネタと人が集まってきて、結果的にSSの量と質が上がる傾向にあります。昨年の後半と言えば『シノハユ』の連載が始まりましたが、『シノハユ』はスレが加速するタイプの作品とは少し違うので、やはり年末からの盛り上がりはアニメによるスレの盛り上がりが一番大きいのかなと思います。

  人がまた集まりだしてるのは、年末あたりから安価系SSが少しずつ増えてきており、比較的長めの連作SSがぽつぽつ投稿されていることからも分かります。例えば以下のモモSSなんかは、つかみのネタの突飛さや、途中からのドライブがかかってくるところは、最盛期(2012年後半)のシリーズ物SSの感覚に近く、非常に懐かしい気持ちになりました。

 「酷い、だが、もっとやれ!」という感覚で読み進めていくのがやっぱり咲SSの醍醐味なんですよね。

 

桃子「この声とひきかえにこんなに美しい夜を届けるっす」マンゲファイアー、ゆみ「まんまんワイフの毛根蒻畑」 マンゲファイアー : おかしくねーしSSまとめ

 

 

②新たなカップリング

 咲SSといえば、やはり欠かせないのがカップリングの妙。とはいえ、既に長年にわたり様々なカップリングが試されてきた咲の二次創作界隈において、新しさを求めるのはなかなか難しい物があります。

 ところが最近だと、連載当初はあまり盛り上がらなかった有珠山SSやシノハユ関連のSSがポツポツと投下されるようになることで、文字通り新しいカップリングが出てきている印象があります。

 有珠山でいえば、最近なるちかSSをひたすら投下している人がいて、この人のなるちかSSがいい感じで狂気を孕んでいてたまりません。また、有珠山全体も阿知賀に近いバライエティ的なSSがよくあうバランスの高校なので、今後YGでの連載が進むにつれて更に盛り上がることに期待がかかります。

 

成香「おち○ちんが生えました」 : おかしくねーしSSまとめ

誓子「なるかが欲しい」 : おかしくねーしSSまとめ

誓子「なるかの可愛いポイント全部当てるまで帰れま10!」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 また、シノハユSSに関しては本編に対する咲クラスタの好反応とは逆に、SSとしてネタにしずらい雰囲気もただよってましたが、こちらも少しずつその方向性が模索されています。具体的には「ロリチャードソン」系SSを中心に、慕ちゃんの麻雀ジャンキーっぷりをいかしたSSも少しずつ開拓されている印象があります。

 

シノ「おじさん、一緒にお風呂入ろうよ」コースケ「!?」 : おかしくねーしSSまとめ

慕「紙で作った麻雀牌!」山岡「やれやれ」 : VIPとSS

慕「打てますか?」玄「はい、松実姉妹がお相手ですのだ」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 こうした新規参戦校、新規作品関連のSSに加えて、これまであまりなかったカップリング自体もちらほら出現しています。個人的に最近で一推しなのは以下の憧咲SS。憧咲自体はこれまでもいくつかあったのですが、このSSにおける憧ちゃんの咲さんを好きになる感じはこれまでにない新鮮な切り口だったので、是非読んで欲しい一作です。

  後、次の傾向とも被るんですが、最近の憧ちゃんは、援交キャラでも、iPSキャラでもない、それ以外の方向性のキャラの掘り下げが進んでいる印象があります。

 

憧「泣き顔の綺麗な人が好き」咲「えっ」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 

③異なる方向性のキャラの掘り下げ

 カップリングと併せて、これまでとは異なるキャラの方向性の掘り下げも見られます。これに関しては、特に清澄が多い印象がありますが、全国編前半の主役とも言うべき部長を中心に、アニメが進むとまた進むんじゃないでしょうか。

 特に以下のぽんこつ久シリーズは、咲さんのキャラ付けも含めて非常に目の付け所がいい感じで、うまく新たな魅力を引き出しているといえると思います。こういうSSは今後も更に増えて欲しいですね。

 

まこ「うちの部長はぽんこつじゃ」 : おかしくねーしSSまとめ

咲「うちの久はポンコツかな?」 : おかしくねーしSSまとめ

和「うちの部長はポンコツじゃない…です」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 

 以上の3点をまとめると、全国編に伴いスレが再び賑わい、「SSの不可欠なネタと書き手が増加する→新たなカップリングや新たな方向性の掘り下げがはじまる」ということになります。これは量的な増加と質的な変化の両方を伴う変化で、咲SS文化を支える風潮被害文脈の更なる進化の一つの形といえるのではないでしょうか。

 

 そしてこの傾向を象徴する超大作SSが久しぶりに投下されました。

 

怜「竜華を欺いて浮気を続ける」憧「そうはさせない!」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 このSSを簡単に説明すると竜華を欺いて憩ちゃんと二股浮気を続けようとする怜と、それを阻止しようとする憧ちゃんが、心理戦、推理合戦を繰り広げるSSです。単純に二人のやりとりが「デスノートの月対L」を思わせる非常にレベルが高いもので、咲のキャラについて一通り知っていれば楽しめる、読み物として非常にハイレベルなSSといえます。

 しかし、このSSの凄いところは構成力+文章力だけではありません。怜の浮気と言えば、いわゆる初期咲SSを支えた「屑怜」風潮被害の文脈です。怜竜SSの歴史を振り返えるならば、屑怜竜華NTR属性竜華チームiPS入り(からの脱退)→逆に竜華がNTRるSSの増加→ラブラブSS」という風にまとめられると思いますが、このサイクルを踏まえた上で、最初期の「屑怜」に再び戻ってきているのが上記のSSという訳です。

 

参考:二次創作の最前線はここにあるー咲SSのすすめー - レスター伯の限界

最近の咲SSの流行 ー怜竜の関係性の逆転傾向からみる咲SS回の新たなサイクル- - レスター伯の限界

 

 といっても単純に屑怜SSに先祖返りしているわけでなく、会話における「一巡先」を読む能力、情報収集や連絡のために活用される「怜ちゃん」など、この2年間で本編、そしてSSで積み上げられてきた能力やネタをふんだんに盛り込むことで、屑怜風潮被害をより高次元まで引っ張り上げています。ネタが一周するということは、その界隈が廃れてしまうのか、再び浮上するのきっかけになるのかの分水嶺に当たるわけですが、このSSはまさしく後者の咲SSの再活発化を象徴しているといえると思います。

 また、怜だけの問題でなく、相手役の憧に関しても、チームiPS的な要素を匂わせつつも、偏差値70が嘘ではないと言わんばかりの頭脳を発揮して、チート能力持ちの怜と全力で戦っています。これも怜と同様に、憧に関しても過去の風潮被害の歴史を踏まえつつ、更に憧のキャラクターとしての魅力を引き出した演出がなされているといえるでしょう。

 

 以上を踏まえてまとめると、

 

 ①全国編の再開に伴い書き手が咲SS界隈に再集結する

 ②更に2年間積み重ねられてきた風潮被害文化の歴史というベース

 

 この2つの文脈が合わさった上で、ハイレベルな書き手の渾身の一作として投下されたのがこのSSだといえるのではないでしょうか。したがって、この作品は単作のクオリティ的な意味で『大阪デート』と並べても遜色ないですし、それに加えて、歴史的な重要性の意味でも、『カンちゃんシリーズ』、『ゲンツキ・ホー』なんかと並べてもいいのではないかと個人的には思っています。

 また、昨年の同じ時期に投下された超大作『学年対抗シリーズ』と比べると、『学年対抗シリーズ』が咲SS界の第一次の盛り上がりを締めくくる意味での転換期を象徴する作品であるのに対して、本作はスケールの面では少し劣るところもありますが、第二次の盛り上がりのきっかけという意味で転換期を象徴する作品となるだけの潜在力を持っていると思います。

 

 久しぶりに読了後の興奮冷めやらない超大作だったので、ついつい長い記事を書いてしまいました。咲SS界が再び盛り上がるんじゃないかという期待を抱かせてくれる、ほんとうにすばらな作品でした。咲は知ってるけど咲SSは殆ど読んだことないという人にも、咲SSはずっと読んでたけど最近離れていたと言う人にも、その両方に是非読んで欲しい超大作なので、是非是非一読してみてください。

 

TVアニメ 咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A キャラクターソング vol.6

TVアニメ 咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A キャラクターソング vol.6

 

 

TVアニメ 咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A キャラクターソング vol.2 Live A-Life

TVアニメ 咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A キャラクターソング vol.2 Live A-Life

 

 

 

 追記:追加で特にジャンルレスに昨年後半に面白かったSSをピックアップ。読み落としてるのがあれば是非読んでみてください。

 

咲「清澄と風越の部員は相部屋ですか!?」久「何か問題でも?」 : おかしくねーしSSまとめ

 久しぶりにチームiPSの香りがしつつ、さらっと混じるカンちゃん

 

姫子「おばあちゃんになっちも一緒におろうね」 : おかしくねーしSSまとめ

 新道寺SSは息が長いですね。哩姫もいいけど、個人的には姫すばが大好物です。

 

憧「iPS力たったの5。ゴミか」優希「じぇ?」 : おかしくねーしSSまとめ

 帰ってきたスタジオあらたそ

 

穏乃「いじめるんだ、みんなを!」:えすえすMode

 阿知賀編が完結して主人公の重圧から解放された最近の穏乃はフリーダム

 

憩「宮永照と」照「荒川憩の」照&憩「何かと戦ってる系!」:えすえすMode

 ラジオ好きにはたまらない一作。照&憩のコンビもすばら

 

和「王様ゲームしませんか?」京太郎「まじで!?」 : おかしくねーしSSまとめ

 下半期の安価系SSといえばこれかな。ハギヨシとセーラがいる時点で狂気確定

 

モモ「先輩と別れて欲しいっす!」久「じゃアナタが代わりになる?」 : おかしくねーしSSまとめ

 昨年の下半期はゲス部長SSが多かったですね。これが全国編によってどう変化するのかも今年の見物です。

 

【京牌】京太郎「紅生姜のない牛丼屋」:えすえすMode

 昨年中旬に(一部界隈で)一世を風靡した京牌SS。ただ、これは極まった狂気というよりは、原作、SSなどあらゆるネタを取り入れつたスケールのデカイ大作

 

絹恵「憩ちゃん変わったな」憩「かもな」 : おかしくねーしSSまとめ

 大阪の同級生だけど、なかなか無かったカップリングの絹憩。個人的にはツボなので、続きも期待してます。

 

洋榎「新年早々やかましいのが来よった」セーラ「せやな」 : おかしくねーしSSまとめ

 やっぱり洋セがナンバーワン!