レスター伯の限界

なんもかんも政治が悪い......

最近、香耶株の上昇が止まらない件 ―止まらない『バクマン』のススメ―

 僕が最近の連載物の中で一番楽しみにしてる漫画といえば『バクマン』。

 シリーズが進むごとに、ドライブ感が更に高まってきててヤバイです。

 漫画家漫画として、作者になることの苦悩や挫折をしっかり見せつつ、

 ライバルたちと切磋琢磨しつつ次々と課題を乗り越えて成長していく展開は、

 どこか90年代のジャンプのバトル漫画を彷彿とさせるところもポイントが高いです。

 10月からはNHKでアニメもスタートして更なる飛躍がみられそうでとても楽しみ。

 とまあそんな感じで毎週月曜日が楽しみでならないわけなのですが、

 先週末に遅ればせながら10巻を購入して読んでると、ふと、

 「あれ、最近の香耶ちゃん、めっちゃヤバい!」
 と思ったので、今回は香耶の進化から見るバクマンをお送りしたいと思います。



 メインのカップリングとなる最高と美保が相思相愛から始まったのにたいして、

 香耶は、美保に近づくための秋人の戦略の一環として利用されるところからスタート。

 その後気付いたら秋人と付き合うことになるも、

 どことなくコメディ要因という位置づけの中で動いていて、

 美保と比べるとどうしても一ランク下のサブヒロイン的という印象がぬぐえませんでした。

 ただ、生来の明るさと活発さからか変に落ち込むことがないので、

 ムードメーカーとして仕事場の雰囲気作りに一役買うだけでなく、

 時々ポツリと呟く一言が秋人の創作のヒントになったりと、

 徐々に亜城木夢叶にとって欠かせない存在へとなっていきます。


 とはいえ、岩瀬や蒼樹のような個性的なヒロインキャラが出てくるたびにその位置は揺らぎそうになります。

 岩瀬も蒼樹もただ単に美人というだけでなく、

 秋人と同じ創作を生業とする属性を持っているので、

 特に属性のない香耶ちゃんは勘違いもあって凹んじゃうわけで…*1

 しかし、最高との経験を持つ美保に励まされなんとか立て直し、

 誤解が溶けると、蒼樹さんとは結局友達になってしまうというスゴ技が発動*2

 この段階で、

 女の子としての繊細さと男勝りな活発さが合わさり最強に見える

 キャラへと徐々に進化する兆しを見せるようになります。


その後、『走れタント』の連載決定と同時に秋人と念願の結婚を果たし、

 バラ色の新婚ライフが始まるかと思うも、

 今度は秋人(と最高)の方がスランプに陥ってしまい、

 作家の妻として夫を支える役割を担います。

 その結果、これまで下積み時代(?)に培われてきた

 かっこよさと可愛さが一気に発揮されるようになり、

 冒頭に書いたように「香耶ちゃん、マジヤバイ!!」状態になってしまうわけですよ。
 

 以上のように、最高と秋人の進化の裏側で、

 香耶ちゃんもサブヒロインとして劇的に進化してきていたのです!

 10巻のこのカットは単に『PCP』の連載決定を喜ぶシーンであるだけでなく、

 香耶も亜城木夢叶の一員であることがこれまで以上に示されたシーンだと思います。

 こうしたサブヒロインの描写の確かさも『バクマン』という漫画の魅力なんでしょうね。

 まあ、とはいえ、

 今後もこんな豪快さも忘れないでほしいですけどねw

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 10 (ジャンプコミックス)

バクマン。 10 (ジャンプコミックス)

*1:蒼樹さんは天然悪女属性も持ってるので尚更ね…

*2:中学時代から因縁のある岩瀬との対立は解消されませんが