今年最も話題になったWeb小説といえば、
で異論はないと思われますが、皆様はもう読まれましたでしょうか?
DQを思わせるファンタジーRPG的な世界観をベースにして*2、
駄肉こと魔王をはじめとする魅力的なキャラが動き回り、
経済学や政治学的知見に裏打ちされたストーリーが展開される傑作といえるでしょう*3
そんな「まおゆう」が漫画化されてニコニコ動画にアップされている
ことを御存じの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
これがまた、原作に負けず劣らずのハイクオリティでして、
ファンにはたまらない動画に仕上がってるのですよ。
そこで、今回はろんち氏による「まおゆう」動画を紹介したいと思います。
1.「まおゆう」動画とは
ろんち氏とその友人Yによって5月末から連載が始まった「まおゆう」動画は、
主に原作のプロローグ部分を漫画形式で動画化しています*4。
基本的には原作の話をなぞる形で進んでいくわけですが、
ろんち氏の魅力的な絵によって「まおゆう」の世界観が丁寧に描かれるので、
未読者にとっては格好の入門ガイドとして機能し、
一方で、オリジナル展開や本来プロローグ未登場のキャラもちょこちょこ出てくるので*5、
既読者も十分に楽しめる動画に仕上がっています。
まあ、そんな細かいことよりも、
「駄肉がかわいい!」
その時点で十分に見る価値があるわけですよ!!
2.ろんち氏とは
この「まおゆう」動画の作者であるろんち氏は、
元々は禁書やレールガンの漫画で有名になった方です。
僕自身は禁書もレールガンも原作はおろかアニメすら見てないのですが、
そんな僕が見てもレールガン動画はとても面白かった。
つまり、「まおゆう」動画は元々実力の裏付けがあった方が作られたわけで、
「面白くならないわけがねえ!」わけなのです。
オリジナル漫画の「マドケン!」を連載されています。
現在一話が始まったばかりなので、これから要注目ですよ!
3.感動のEDという名の壮大なOP
そして今月初めに、ついに「まおゆう」動画も半年弱のスパンを持って完結しました。
プロローグ部分の動画化なので、
魔王と勇者が邂逅し、ついに物語が動きだすところで終わってしまうわけで
寂しさも残るわけですが、勇者と魔王が契約を交わすシーンは説得力のある絵でしたし、
未登場キャラも登場するEDは見ごたえがあって大満足でした。
ただ、そこで終わらないのが「まおゆう」動画!
動画制作協力の友人Yの本気が火を噴き、
今後の展開のカットを含んだ「まおゆう」のOPが最後についてくるのです!
そのクオリティたるや、
「もういいから適当に振り込む!」
といってしまいたくなる出来なのでたまりません。
4.「まおゆう」は続くよ、どこまでも
以上、ろんち氏による「まおゆう」動画を紹介してまいりましたが、
「まおゆう」はまだまだ終わりません!
動画の最後でも告知されていましたが、
エンターブレインよりこの冬「まおゆう」の書籍化が予定されています!
まさに新たな時代の小説のあり方を体現する「まおゆう」からは、まだまだ目が離せません!
おまけ:ゆかいな「まおゆう」
「まおゆう」といえば、
くらふとさんによる「ゆかいな魔王と勇者」も見逃せません。
こちらもニコニコにキャラ紹介と一話が動画として上がってますし、
Pixivでも連載されているので、合わせてどうぞ*7。
*1:正式タイトル『魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」』として、2chのスレで展開された。なので厳密に言うとWeb小説と呼ぶのは適切ではないかもしれないが、細かいことは気にしない方向で一つお願いしますw
*2:ちょくちょく語られるうんちくにDQ入ってて、DQ世代で今でもDQRTA見まくりのレスター伯は大歓喜
*3:ただ、殺人的な長さを誇るので、読者の中には寝不足に悩まされた方も多いでしょうw
*4:プロローグだけでも相当な長さなのですがw
*5:ろんちさん以外にも、松竜さんら豪華な絵師さんたちによるキャラのデザインスケッチも、「まおゆう」動画の見どころの一つ
*6:春原ロビンソンなんかも連載してる、ニコニコの新たなカテゴリーの一つ。
*7:すでに58話、6スレ目まで進んでるという驚異的なペースに脱帽ですよ