レスター伯の限界

なんもかんも政治が悪い......

大人も子供も、おねーさんも。みんな全力で日常を笑おうじゃないか ―『日常』のすすめ―

『シュタゲ』、『あの花』、『アザゼルさん』、『いろは』......

前評判とは裏腹に、今期は面白いアニメが多くて、

楽しくも大変な「日常」を過ごしていますが皆さんはどうでしょうか?

そんな豊作な印象のある春アニメの中でも特に一押しなのは

『日常』

でしょう!

女子高生+京アニという「ハルヒらき☆すたけいおん!」の系譜を思わせといて、

全力でその期待を裏切って僕らを笑いの坩堝に叩き込んでくれる『日常』

今回はそんな『日常』の魅力をご紹介してみたいと思います。

日常 1 (角川コミックス・エース 181-1)

日常 1 (角川コミックス・エース 181-1)

1.全力勝負のギャグ

『日常』はその表紙とタイトルから想像されるのとは違って

全力でギャグ漫画(アニメ)です。

正直僕もはじめは萌え四コマなんだろうなあと思ってましたしw


しかして、その実態は、

シュールな画、インパクトのある表情や動作、独特のテンポと天丼など、

クマのプー太郎』的なシュールさ/不条理さや、

ボキャブラ天国』的なダメ面白い笑いを含んだ、

そこはかとなく90年代的センスを感じるコメディです。

だから、一話の最初の唐突な爆発は無意味なんじゃなくて、

無意味だからこそ必要な要素なんですよねw

クマのプー太郎 1 (スピリッツクマコミックス)

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タモリのボキャブラ天国

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また、絶望先生なんかとは対照的に時事ネタは基本的に使いませんし、

ナタデココはもちろん、「ドラゴンスクリューからソバット」へのつなぎなど*1

仕込んでる小ネタもいちいち古いですしw



携帯もネットも十分に普及してなかった90年代の田舎世界では、

とりあえず全力で馬鹿をするだけで笑える空気があったんですよね。


そんなクラスや近所での無敵感や爆笑が通用する世界に支えられた上で、

突っ込み不在といったゼロ年代後半から10年代的な味付けを施して出来上がったギャグ。

だから、今の高校生も、10-20年前に高校生だった大人もおねーさんも、

一度ツボに入ればみんなで腹を抱えながら大爆笑できる

それが『日常』の魅力の基本なのです。


2.「日常」であること

こんなシュールで不条理でバカバカしいギャグが中心にあるので、

わかっていても、「日常じゃなくて非日常じゃねえか!」

と、ついつい突っ込みたくなってしまうのが心情ってもんです。

まあ、実際に「日常」の文字もブラーかかって揺らいでますしねw


その一方で、『日常』の世界には「日常」的な時間が流れています

そのゆったりとした時空間の流れは、

「日常系」漫画の代表であろう「よつばと!と似ているといえるでしょう。

だからこそ、天丼ネタが時間の経過に支えられることで説得力を持ち

不条理なことがおこっても、浮遊感とともに現実感も感じられるようになっています。

尖ってるけど、どこか和むコメディ

「日常」的な時空間を構築することで絶妙の空気感を作り出していると言えるでしょう。

よつばと! (1) (電撃コミックス)

よつばと! (1) (電撃コミックス)


ただ、そうした『日常』の神髄は感じ取りにくいのも確かで、

だからこそ、京アニによるアニメ化には大きな意味があるのだと思います。

一見しただけではちょっとシュールすぎてついて行けないよという視聴者を引き止めるには、

前述した「女子高生+京アニ」というブランドは大きな武器です。

その上で、原作の持つコアな部分を殺すことなく

非常にポップに日常の魅力を伝えるアニメに仕上げる

これぞ京アニの仕事のすごさを見せつけるアニメ化だと言えるでしょう。

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3.「バカヤロウ!」でブレイクした相沢舞の魅力

と、ここまで『日常』の魅力を紹介してきた訳ですが、

僕がこの作品に入った最大のきっかけは、

『バカヤロウ』ですっかりおなじみになった、

長野原みお役の相沢舞さんです。


早い話が声優から食いついた訳ですが、

『日常』ではそんな相沢さん(通称:もいもい)の魅力が全力で発揮されています

魔法少女ネギま!』でデビューした相沢さんは、

これまでもらき☆すた』のあやの、『喰霊ー零ー』の室長、『空を見上げる少女の瞳に映る世界』のユメミなど、

地味に京アニ的レギュラーメンバーの一人だった訳ですが、

今回みおを演じるまではそこまで注目されていたわけではありません。

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その一方で、『V-KINGDOM』や『うますぎWAVE』などのラジオでは、

早い段階から大胆な発言、幅の広い演技、そしてオタクとして高い素養を示してもいました。

特に『うますぎ』ではフリーダム杉田を相手取って、お姉さんからショタ・ロリまで演じきり、

またマクロス7』や『アゲダマ』などの90年代アニメの濃い話を互角に繰り広げるなど、

こいつただ者じゃねぞ!」臭を密かに漂わせていたのです。

また、元々歌唱力には定評がありました。


ユメミタソラ

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そんな相沢さんの持っている属性が、

「シュール、インパクト、ノスタルジー」に支配された『日常』と噛み合ない訳がない!

実際にみお回だった2話放映後には、

多くのMADが作られ、早くも新たなネタ元になっています


こうしたもいもいの魅力が『日常』を通じて多くの人に伝わって行くのは、

古くからのファンとしては本当にうれしい限りで、

その意味でも『日常』がアニメ化して本当によかったと思うのです。

まとめ

色々と紹介してきましたが、

『日常』の面白さは一度見てもらえればきっとわかると思います。

作風としては変化球もいいところですが、

一方で女子高生物でありながら、ここまで直球にギャグ漫画をやってる漫画/アニメも他にはないでしょう。

大人も子供も、おねーさんも。みんなで『日常』をみて腹を抱えてわらいましょうぜ!

ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C

ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C

Zzz

Zzz

*1:プロレスファンなら鮮明に思い出せるであろう、新日対Uインターですよ