レスター伯の限界

なんもかんも政治が悪い......

年下属性に年上属性が合わさり最強にみえる! ―「年下なのに姉属性のキャラ」のすすめ―

最近ペトロニウスさん(id:Gaius_Petronius)に色々とインストールしているレスター伯です(`・ω・´)

月末あたりにまた「日常系アニメ」を中心としたustをやる事になると思いますが、

それに向けて取り急ぎ『日常』や『アマガミSSあたりを薦めています。


その流れでアマガミSS』七咲編をみて、

ペトロニウスさんが次のような記事を書いてくれました。

レスター伯さんの「年下の後輩キャラなのにお姉さん属性を持つヒロイン」という、力説は、うんよく分かった。妹なのにお姉さんって、かなりの迫力ですね。いや、これは新鮮。僕にとって。そうか、こういうのもありだよねー。
七咲編、視聴終了。 - 物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために

参考ヒロインと本気で恋しようじゃないか ―『アマガミSS』全ヒロインレビューのすすめ 後編― - レスター伯の躁鬱


この記事を読んで改めて自分の中のツボである、

「年下なのに姉属性」について改めてまとめたらおもしろいなあと思い、

ちょっと個人的に纏めて見ようと思います。

1.どこがポイントなのか?

「年下の姉」はどうやらジャンルとしてあるみたいですが*1

僕が推したいのは血縁関係はない

「家では姉だけど、学校だと後輩」というキャラクター*2

別に実のだろうが、義理だろうが姉や妹とどうこうってのは個人的に好みではないし*3

元々は年下や妹よりも、年上とか姉の方が好きなのです(男兄妹ってのもあって)*4


それが、ある程度年を取ってきた段階で、年下(後輩)なのに姉属性という

アンビヴァレンとな属性の併存に惹かれるように。

この属性を簡単に説明するならば、

普段は姉として振る舞ってるからこその柔らかさ・母性と、

家では姉として振る舞う事の緊張の反動としての年上のキャラクターへの甘え

この相反する要素ギャップのバランスがたまらないわけです。


以下ではタイプの異なる二人のキャラクターを具体例にして、

「年下なのに姉属性」の魅力について考えてみたいと思います。


2.クーデレ属性を補強する「年下なのに姉属性」のギャップ ーアマガミ七咲逢の場合ー

まず一人目がペトロニウスさんもあげてくれたアマガミSS』の七咲逢

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彼女の場合はクール(クーデレ)な後輩キャラというイメージが一般的にあると思いますが、

その属性を補強してくれるのがこの「年下なのに姉属性なのです。


七咲は初対面時(ブランコ)などでの橘さんへのクールでツンな対応がまず目につきますが、

同時にしっかりとした部分と柔らかさや併せ持ったキャラです。

例えば、同じ下級生組でも紗江ちゃんが庇護欲をそそる小動物的な側面があるのに対して、

七咲は部活にボランティアにとしっかりと行動する側面が表現される事が多いキャラです。

美也を含めた3人で並んでる一層そのしっかり者の側面が強調されます。


また、橘さんと一緒にいるときにも紗江ちゃんがストレートにあこがれを抱いているのに対して、

七咲の場合には、「先輩ってかわいいですよね」って名言もあるように、

男子高校生の持つ子供な部分を許容する度量も持っています。

アマガミの場合には唯一の先輩ヒロインであるラブリーがフリーダムな事もあり*5

橘さんが最も子供っぽい自分を解放出来る相手は七咲になってきます。


その一方で、後輩キャラとしてもしっかりと描写されるのが七咲の魅力につながります。

例えば水泳部絡みでは後輩として塚原先輩を慕っており

七咲が自分の弱さをさらけ出すのも、

基本的には塚原先輩の包容力という土台がある場合です*6


また、レギュラー落ちを告げられプールに飛び込むシーンも、

七咲の「年下なのに姉属性」を象徴してて、

橘さんに自分の弱さを見られたくないと感じるのは、

しっかりしていなければいけないという姉属性を感じさせる一方で、

自分のために飛び込んで来てくれた橘さんを受け入れる事で、

無理に強がる自分を解放する事ができるようになります。

その結果、橘さんに甘えるような側面を見せつつ、

本来持っている母性によって同時に橘さんを包み込んであげるキャラになっていくわけです。


このように、一見アマガミ最もテンプレ的なキャラ付けをされているに見える七咲は、

「年下なのに姉属性」が持つ二面性を帯びる事で、

クーデレキャラとしての魅力を高めつつ、

姉としての包容力と後輩としてのかわいさを併せ持つ

非常に奥深いヒロインとしての描写が可能になっています。


特に『アマガミSS』の場合にはゲーム版以上に目の描写にそうした部分が現れていて、

きりっとした目力のある前半の描写から、

橘さんを徐々に受け入れていく中盤の笑顔

そしてOPの最後やラストで見せる聖母のような柔らかい目の描写まで、

目の描写によって「年下なのに姉属性」の懐の広さが表現されている気がします。


*ただ、七咲の場合には「年下なのに姉属性」が

男を甘やかしちゃうところにつながる部分があって、

コメンタリーで平池さんがいってたように「ヒモ属性」を増幅させちゃってもいるんですけどねw

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3.妹分を増幅させる「年下なのに姉属性」ーアイドルマスター高槻やよいの場合

クーデレの力を増幅させ、どちらかと言えば包容力や懐の広さが強調させる七咲とは対照的に、

むしろ年下のかわいさ、もっと言ってしまえばロリな部分を強化するパターンもあります。

そのパターンの「年下なのに姉属性」持ちと言えば、アイマス高槻やよいでしょう。

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アイドルマスター SP パーフェクトサン(特典なし) - PSP

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小柄で特徴的な髪型をしたかわいらしい外見、舌ったらずな歌声、貧乏だけど素直な性格。

こうした特徴を持つやよいは、ニコニコを代表するロリキャラであり、

妹どころか、娘にしたいキャラとして大人気を博していると言えます。

アイドルマスターL4U やよいソロ my song【A】 チャイルドスモック ‐ ニコニコ動画(原宿)
アイドルマスターL4U やよいソロ my song【A】 チャイルドスモック - ニコニコ動画

やよいに「お兄ちゃん」と呼ばれて昇天したプロデューサーの数は計り知れないでしょう。

タグに「大量殺戮兵器」ってつくのも納得です。

やよい コミュ ある日の風景7 お兄ちゃん ‐ ニコニコ動画(原宿)
やよい コミュ ある日の風景7 お兄ちゃん - ニコニコ動画


そうしたロリ、妹、娘といった側面とは逆に、

やよいは沢山の兄妹を支える姉だと言う事を忘れてはなりません。

しかも、やよいの場合には家族の特殊性のために、

兄妹だけでなく家計全体を支えるという役割が課されていることもあり、

包容力があるキャラクターとしても描写される事が多くなってきます。


この点は同じ年下の姉属性持ちでも、

双子で小学生(アケマス、アイマス無印の時点で)で親が医者な真美と比べると明確でしょう*7

また、アイマスにおける人気の取り合わせであろう年上の伊織との組み合わせ(やよいおり)においても、

年下のやよいの方が精神的に成熟した側面を持っている風に描かれる事がままあります。

アイドルマスター1 伊織、暴れだす。 ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2395081


個人的にはこうした姉属性の側面がやよいというキャラクターの土台にあるからこそ、

秘められた「お兄ちゃん」に対するあこがれが爆発力を持つと思っています*8

僕はロリがあまり得意じゃないので、主に見た目の問題でやよいの第一印象は全然だったのですが、

この「年下なのに姉属性」というキーを見つけた瞬間にやよいのかわいさがわかった気がしました。

アイドルマスター2 - Xbox360

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まとめ

以上、七咲とやよいという比較的対照的なキャラを例に、

「年下なのに姉属性」をもつキャラクターの魅力について書いてきました。

ポイントを纏めるならばこの属性を持つキャラは、

比較的分かりやすいキャラクター造形(クーデレな後輩、ロリ)であるにも関わらず

「年下なのに姉属性」によって奥行きのある描写が可能になるとともに、

ギャップを生かしたテンプレの魅力の増強が計られているという事です。


これは「年下なのに姉属性」が一人のキャラクターの内面に完結する属性ではなく、

他のキャラクターとの関係性によって生み出される属性であり、

更に言えば、それが一つの関係性によって成り立っているのではなく、

「年下」という「主人公とヒロイン」の関係性に、

「姉」という「ヒロインとその兄妹」の関係性が合わさることで初めて、

複層的で奥行きのあるキャラクター描写につながる属性として浮上してくるからこそ魅力的なのです。


今回は七咲とやよいという比較的最近の作品のキャラクターによって語ってきましたが、

この「年下なのに姉属性」を持ったキャラクターは過去の作品にも発見出来る構図だと思います。

また、別に男と女の関係にだけ縛られる訳でもないですし、

特に「やよいおり」のようなの女性同士の間にでも見受けられる関係性ではないでしょうか。*9


個人的には「年下なのに姉属性」がもっと流行って欲しいなあと思うので、

「俺のおすすめはこれだぜ」なんてキャラクターがいたら教えてほしいなあと思います。

*1:新ジャンル「年下の姉」を布教してみる - 燈姫古守日記

*2:なので、本稿では読者より年下というより、基準になるキャラクター(たいていは主人公)より年下という意味での年下です。読者より年下ってのはまた違う意味を帯びる気がするし

*3:むしろ近親物はダメな事の方が多い

*4:まあ、『シスプリ』とかで妹ブームがくる前の90年代あたりアニメにおける、恋愛はなしで、世話焼きタイプで、どことなく兄に憧れてる妹ってのタイプのキャラはすきだったので、多分、そこが源流にはなってると思ってはいます。

*5:ラブリーは弟もいますが、とちらかといえば二人の兄を持つ妹としての側面の方が強い気がしますし、EDやちょおまのストーリーなんかをみてる限りでは、むしろ年上として振る舞わないと行けないと考え込んじゃう部分があります。

*6:例えば、橘さんのこの上なく変態な覗きのいい訳を顔を赤らながらも素直に受け入れられたのは、塚原先輩が気を使ってくれたからでしょう

*7:むしろ真美は将来的には七咲の系譜に行くような気がする。そういう意味で、アイマス2で中学生になりアイドルとして独り立ちした真美には興味津々です

*8:もっと言えば、父親が役割としては不在のような物なので「父親的な包容力」に対するあこがれでもあるのでしょう

*9:例えば、家族の中で姉という側面はあんまり強調されないけど、『マリみて』の祐巳と祥子様なんかも「年下なのに姉属性」という関係から眺めてみても面白いかもしれません