10月も二週目に突入し、秋アニメも一通り出揃って来ました。
『スパロボOG』の2期や『バクマン』は継続視聴かなと思っておりますが、
10月新番に混じっても、2クール目に突入した『アマガミSS』が、
僕の中ではやはりトップの位置を占めることになりそうです。
TwitterでもアマガミTLの勢いは激しいものが有りますし、
先々週の放送休止の際には、
「今週はアマガミがない、生きていけない」
といった感じのポストが多数目撃されました。
かくいう僕も、放送がなかった翌日の金曜日には体調を崩してしまいましたw
そこで今回は、僕がみなさんが寒さが厳しくなるこれからの時期を乗りきれるようにと、
今更ながら『アマガミ』をおすすめしてみたいなと思います。
1. アマガミとは
『アマガミ』は、2009年3月にエンターブレインから発売されたPS2用の恋愛SLGのことです。
『トゥルー・ラブストーリー』や『キミキス』の制作スタッフによって作られた『アマガミ』は
その発売当初から、
可愛いデザインのヒロインと主人公の突き抜けた変態っぷり
で話題になったゲームでした。
僕は当時イギリスにいたのでプレーは出来なかったのですが、
それでも梨穂子役の新谷良子と美也役の阿澄佳奈が出演していたWebラジオは聞いてたし、
また、男性声優たちがこぞって『アマガミ』にハマる姿をニヤニヤと眺めていました。
そんな感じで『アマガミ』は去年の前半期の恋愛SLGを代表するゲームとなったわけですが、
今年の7月より『アマガミSS』としてアニメ化されることで、
ゲームをプレーしてない層も含めて、再び熱狂の渦を巻き起こしております。
アニメ版『アマガミSS』は、一人のヒロインに付き4話完結で話が進んでおり、
若干速めのテンポながら原作の名シーン(笑)を見事に再現するなど素晴らしい出来となっております。
2. 個性豊かなヒロインと土台としての青春
『アマガミ』について語る上で、魅力的なヒロインたちを外すわけにはいかないですが、
個人的には水泳部に所属する後輩キャラの七咲がたまらなく良いと思います。
アニメ化以降pixivのアマガミタグがにわかに活性化してきてますが、
先日アマガミが休みで風邪を引いた際は、この七咲絵を見て生きる気力を取り戻しておりました。
ただ、アマガミのヒロインの魅力は可愛らしいキャラデザだけでなく、
強烈なキャラ付けに裏打ちされた女の子たちの行動の力強さにあるような気がします。
僕はギャルゲーをほとんどプレーしないので他との比較は出来ないのですが、
青春時代の突き抜けた部分をうまく掬いとって、フィクションとして上手に昇華させてる気がします。
森島・ラブリー・はるか先輩*1みたいに明後日の方向に突き抜けた人もいますがw
つまり、アマガミはノスタルジーとしての青春を描いた作品というよりは、
今を生きるヒロインたちが高校生として活発に動き、恋愛をする青春
がしっかりと描かれた作品であり、
それが後述する主人公の変態行動許容する土台として機能しているのだと思います
3. 橘さん、まじパネーす^^
青春と変態は切っても切れない関係にあるとは思いますが、
アマガミの主人公橘さんの変態紳士っぷりは格が違います。
橘さんの名言集wikiを初めて見たときから笑いが止まらなかったわけですが、
実際のゲームやアニメにおける橘さんをみると、
さらにその凄さを思い知らされるわけです。
例えば、ニコニコ動画における『アマガミ上級者向けリンク』からこちらの動画を例にとってみましょう。
膝裏キスというアニメ版でも完全再現された森島先輩ルートの名シーン(笑)なわけですが、
ここでの橘さんはここにいたるまでに知恵を振り絞ってロジックを構築し、
そのうえで真面目に変態行為を最後までやり遂げてしまいます。
橘さんは「度し難い変態」(by七咲)なわけですが、
だからこそ紳士に真摯に女の子と向き合おうとする純真さがあるのだと思います。
例えば、先週放送のアマガミSS14話には以下のようなセリフがありました。
それは決して大きいとはいえなくても毎日の部活で
http://www.syu-ta.com/blog/2010/10/08/182100.shtml
鍛えられた胸筋に内側から押し上げられ外側からは
抵抗をなくすために開発された競泳水着に圧迫されている胸
美しく火薬のように爆発しそうなエネルギーを蓄えた感じが見たくて
ついのぞきに来てしまったんです
このセリフはプールを覗きに来ている所で捕まってしまった橘さんが発したものですが、
これは単に変態的な言い訳であるわけではなく、
水泳部に所属する七咲に対する橘さんなりの愛情表現でもあるわけです*2。
こんな変態セリフからも、橘さんのまっすぐさが僕には伝わってくるわけです。
このように橘さんは突き抜けた変態であると同時に、
2年前のクリスマスのトラウマのことがあるのでウジウジ悩んだり考え込んだりはするものの、
基本的には真正面からヒロインたちとぶつかり合う主人公です。
そんな橘さんをヒロインたちも真正面から受け止めるわけで、
そうしたしっかりとした青春の土台があるからこそ、
『アマガミ』というゲームが持つ変態性が生きてくるのだと思います。
4. まとめ
このように『アマガミ』は、
青春時代の「まっすぐさ」と「変態さ」を兼ね備えているところが、
作品としての魅力の源泉となっているのではないでしょうか。
来週20日からには『アマガミSS』のBD&DVD第一巻が発売され*3、
この冬には追加要素も盛り込まれたPSP&PS2版がリリース予定と*4、
今後も更なる展開が期待される『アマガミ』。
とりあえず直近では、個人的にお気に入りの七咲篇の続きが楽しみですし、
そして何よりもアニメ版でも絢辻さんが、
「さすがパッケージヒロインは格が違った」
というところを魅せつけてくれることを期待して待ちたいと思います*5。
後、隠しヒロインの上崎さんルートもアニメやってくれるのかなあ?*6

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5. おまけ
本文にも書いたように橘さんの突き抜けた名言の爽快さが『アマガミ』の魅力の一つでもあるわけですが、
突き抜けた言語センスという意味では、最近読んだ『ツンマゾ』シリーズがやばかったです。
フランス書院の18禁ラノベレーベルから出版されているの官能小説なんですが、
エロさよりも、ヒロインの明後日の方向にぶっ飛んだセリフ回しに腹筋が崩壊すること間違いなし。
今度別にエントリを立てて紹介したいなとも思いますが、
変態的な言語センスを楽しむと言う意味では『ツンマゾ』もおすすめです*7。

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