非常に楽しい日々を過ごしております。
その反面、あまりに楽しすぎて、
見終わった後に胸やけを起こすこともあったりなかったり。
そうなると一服の清涼剤がほしくなるわけで、
今日はそんな時に読んではんなりできる、
女子高生の日常
を描いた漫画を二冊ほど紹介したいと思います。
1.拓『めくりめくる』

- 作者: 拓
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2010/10/25
- メディア: コミック
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とにかく表紙をはじめとした絵にやられちゃう漫画です。
絵といっても女子高生の可愛さだけがポイントではなく、
たまごまごさんも書いてあるように、
街並みの中にいる女子高生
の描写が実にすばらしい。
僕が岡山出身で瀬戸内の風景を描いてくれる作品が好きなのもありますが、*1
女の子も街も大好きなんだ!
という作者の想いが伝わってきて、読んでてとてもワクワク出来るのが素晴らしいです。
前に『ばらかもん』のエントリでも書きましたが、
地方の風景が鮮明で生き生きしていて、
決してノスタルジーの対象じゃないってのがいいんですよ。
2.衿沢世衣子『シンプル ノット ローファー』

- 作者: 衿沢世衣子
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: 単行本
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「ゆるくネクタイ締めた女子高生って最高だよね!」
派の僕から見たらタイトルだけでもうたまらんわけですが、
漫画の中身も本当に面白い。
『めくりめくる』が街と少女の漫画だとしたら、
こっちはもうひたすらに女子高生を描く漫画です。
緩やかにつながりはあるものの基本的には一話完結形式で
個性的な女子高生たちの生態を描いていきます。
そして、その描写のバランスが絶妙で、
「ああ、こんな女の子うちのクラスにいたわ!」
と
「いや、こんな女の子実際にはいねえよ!」
のちょうど中間くらいでバランスが取れてて、
男女どちらが読んでも程よくリアルで、程よくファンタジー。*2
そのバランスの上で、女子高生たちが生き生きと動きまわる様子がたまらんです。
3.飛び込んでしまう青春の対比
この二作はどちらも一話完結形式で、
沢山出てくる女子高生の多様な日常を描くという点で共通している一方で、
街と少女を組み合わせる『めくりめくる』と、
学校の中の少女を描くことにより重点を置いた『シンプル ノット ローファー』という点では、
対照的な作品の作りになっているといえると思います。
その対比が象徴的に表れるのがどちらの作品にもある、
制服のまま水の中に飛び込むシーン。
『めくりめくる』では倉敷という舞台に固有の瀬戸内海に飛び込むのに対して*3、
『シンプル ノット ローファー』では記号として交換可能な学校のプールに飛び込む。
もちろんそれぞれ単体で読んでも楽しいのですが、
こうした対比しながら読むと何倍も楽しいですよ。
どちらも今のところ一巻完結のようですし、
合わせて購入して読み比べてみてはいかがでしょうか?

- 作者: 衿沢世衣子
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: コミック
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