レスター伯の限界

気付いたらVtuberになってた

30年ずっと寄り添ってくれた競馬を「推す」ことの意味—「馬券は物販」という言葉に込めた意味—

僕もメンタルが完全に立て直せたら、「レスター伯、奇跡の復活!」って実況して欲しい(挨拶)

 

ダイエットの記事が割と好評頂いた様なので、勢いのママに同じように生配信で語った「『推しごと』としての競馬の始め方」についても記事にしておきたいと思います。配信や動画はプレゼンなのに対して、ブログでは少し自分他語りをするという感じで。

 


 

 

5分ダイジェストの動画版はこちら



今回はYouTubeで「レスター伯の旋回」というチャンネルを始めるにあたって、なぜ「競馬」をメインコンテンツにしようと思ったのかということを軸に語って見ようと思います。その理由こそが、「30年楽しめる」コンテンツとして競馬を薦める理由に繋がるからですね。

 

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目次

1.競馬とレスター伯の関係:ずっと寄り添ってくれることのありがたさ

2.競馬って本当にスケールがでかい

3.血統という推しを無限に作り出す競馬の神髄

4.「馬券は物販」という言葉に込めた意味

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1.競馬とレスター伯の関係:ずっと寄り添ってくれることのありがたさ

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大体僕は30年前、オグリキャップ武豊で平成の競馬ブームが絶頂を迎えた直後に競馬に本格的に出会い、毎週の様に見るようになりました。まさしく最初に書いた「トウカイテイオー、奇跡の復活!」の有馬記念がきっかけで、ナリタブライアンバブルガムフェローウマ娘のメインの題材となっているスペシャルウィークら98年世代なんかを生でみて、VHSがすり切れるくらいまで何度も録画で見返したものです。


 

あの時代はダビスタも面白かったし、優駿サラブレなど競馬雑誌も凄い勢いがありました。まだ家にインターネットがなかったので、ロキノン、World Soccer Digestと並んで、競馬雑誌は僕の世界のかなりの部分を作ってくれたメディアでした。

また、高校時代には友達達となんちゃってPOGをやったり、ダビスタオーナーブリーダーカップで対決したり、買ったつもりで馬券予想の勝負をしたり、想像の翼を広げまくって競馬をたのしんでましたね。グリーンチャンネルにも入ってないからレースを見れるのは10Rと11Rくらいでしたが、スポーツ新聞の競馬欄に書き込みをしながら、毎週末はMBSの競馬中継をかじりつくように聞いてましたね。

後、18切符を使って阪神競馬場に行ったりもしてましたね、特に春休みの桜花賞。始めて生で見たG1だったキョウエイマーチメジロドーベルの雨の桜花賞はずっと記憶に残っているので、シモーヌちゃんはキョウエイマーチ好きって設定になっています。

 

そんな馬券を買えなかった時代を経て、大学で京都にきた後は実際に競馬場やWINDSに通ったりしました。特に菊花賞は毎年現地で観戦してましたね。ディープの3冠はもちろん、ヒシミラクルデルタブルース菊花賞は地元から友達がきて一緒にいって、万馬券が当たって大宴会をした記憶があります。

ただ、競馬場には簡単には行けず、馬券も買えなかった中高生時代ほどの熱量があったかといえば、微妙な感じでした。インターネットもブロードバンドの時代を迎え、またYoutubeやニコニコはなかったとはいえ簡単に情報が手に入るようになると、逆に熱が冷めた所があります。ちょうどサンデーサイレンスが亡くなったのも大きかったような気がします。

 

そんな感じで、イギリスに留学した位の時期から(ちょうどウォッカダイワスカーレット時代の後くらい)、徐々に競馬からは離れていった気がします。オルフェーブルの菊花賞はTV観戦だったし(ダービーの時はウインズでウィンバリアシオンの複勝で大もうけしたのを覚えてますが)、ゴールドシップドゥラメンテキタサンブラックなんかはなんとなく眺めてたくらいの感覚でした。

それでも興奮したのはキズナのダービー、いや、違う、僕の視点からみればエピファネイアとユーイチのダービー。あれは本当にショックでしたね... この馬でもユーイチはダービーを勝てないのかと...

 

そんな感じで競馬を30年弱続けてきたというものの、実際の熱意は徐々に下がってきていたというのが本当の所です。ただ、2017年の中京の新馬戦、そうワグネリアンとヘンリバローズのあの新馬戦をみて、今度こそユーイチがダービーを勝てるのではないかと思った頃から、少しずつ熱が戻ってきたような気がします。

それは動画でも言ったように2018年のダービー勝利に結び付き、今再びの競馬熱に繋がってくるわけですが、なぜ僕はワグネリアン福永祐一によって競馬に対する熱を取りもどすことが出来たのか。これを論理的に考えて、プレゼンの形にしたのが上記の配信での語りになるわけです。

 

以下ではそれを文章の形で説明するわけですが、その前に僕と競馬の歴史を振り返ってみれば、競馬は僕の競馬熱の上下に関係なくずっと寄り添ってくれていたということに尽きると思います。もちろん客観的には競馬が淡々と行われていただけなのですが、主観的には寄り添っていてくれただし、その上でいつでも帰ってこれるような魅力・要素が競馬にはあるというのがいいんです。

昔、アイマスの劇場版を見た時の感想記事で、主題歌を聴いたときに「アイマスはずっと僕の日常の側にあったんだな」と書いたことがありましたが、あれをもっと長いスパンにすると僕と競馬の関係になるような気がします。

 

 

2.競馬って本当にスケールがでかい

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競馬というのは本当にスケールのでかいスポーツです。まず、何より競馬場がデカい。中央競馬JRA)なら収容人数は5万人くらいから最大で20万人。コースの広さは大体一周1600メートル〜2000メートル。そして雄大な芝生とダート(砂)。競馬場に行くだけで本当に気持ちいいんです。

そして、馬は本当にデカい。約500キロある生き物が1分〜3分間、時速60キロで走り続けるんです。パドックで暴れる馬もいますが、近くでみるとデカいけどかわいいし、かっこいい。特に目が可愛い馬はいい。あのディープインパクトの金子オーナーは目で馬を選ぶそうですが、目が綺麗な馬は強いし、引き込まれます。

 

正直いって、「競馬ってちょっと...」って思う人ほど、競馬場に行って欲しい。あの広さと馬のかわいさ・格好良さに振れて、ちょっと買った馬券が当たればあっという間に競馬の虜になると思います。最近はUMAJOって形で女の子向けのグッズや施設も増えてますし、子どもも馬をみれば興奮すること間違いなし。

おすすめはシモーヌちゃんの動画でも言いましたが、桜花賞。満開の桜の下で、JKな3歳牝馬達が華麗に駆け抜ける。本当に素晴らしい光景です。僕はずっと西日本なので、G1を現地で見た回数は桜花賞菊花賞が抜けてますね。

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配信でも話しましたが、TLに1人はお節介競馬おじさんがいると思うので、「競馬場行きたいな(チラッ」ってつぶやけば簡単に食らいついてくるはずです。無観客状態から脱却されればですが...

ただ、競馬は別に生で見る以外でも楽しむ方法はあります。何よりプロ野球Jリーグと違って中断すること無くずっと続けてきたスポーツですし。でも、ここで言いたいのはそういうことでは無く、かつて、中高生時代の僕がそうだったように、競馬に関する情報を手に入れて少し勉強すれば、机上でも楽しむ事ができるのです。

そう、血統の出番です!

 

 

3.血統という推しを無限に作り出す競馬の神髄

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競馬で走る馬のことをサラブレッド(Thoroughbred)と呼びますが、その名の通り(完璧な品種)近代競馬におけるサラブレッドは全てその血統を溯ることができます。つまり、現代日本競馬で走っているサラブレッドのお父さんやお母さんもサラブレッドであり、基本的には殆どの馬が現役の競走馬として活躍した馬なわけです(特に牡馬の場合)。

 

ということは、競馬初心者の人が好きになった馬がいたとして、その馬を好きになればその馬のお父さんやお母さん、おじいさんやおばあさんの活躍についても知ることでより楽しいことになります。そして何年か競馬を続けていれば、自分の好きだった馬の子どもや孫が活躍し出します。

その周期は上のスライドにもあるように一世代で約10−15年。つまり、僕のように30年くらい競馬を続けていれば自分が最初に好きになった馬の孫からひ孫あたりが今現役で活躍しているわけです。これを実際に体験すると凄い事だとよく分かります。人間だとなかなかこの速度で世代が展開することはないですからね。

大体ウマ娘のキャラクターは20年くらい前の馬が中心なので、ちょうど孫の世代が活躍している感じです。

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血統というのは予想のツールでもあり、高速かつ濃密に品種改良的に血を凝縮してきたサラブレッドにとって、血統というのはその馬の得意な距離や条件などを表すバロメーターになっています。特に僕のようなアラフォー世代というのはゲームの影響もあり、90年代くらいの血統については殆どの部分を覚えているというのがありますし、あの頃から血統評論家といわれる人たちが一気に増えてきたことで、予想のバロメーターになると同時に、競馬を楽しむための重要な要素として定着しました。

 

そして世代が高速展開するということは、無限に推しが増えて行くことを意味します。気付いたら好きだった馬の子どもがでてきて、油断してると孫が出てくるわけです。なんとなく競馬新聞をみて、その馬のお父さんをみると自分の好きだった馬だったときにはなんとなく嬉しくなるし、ついつい応援の意味で馬券を買ってしまうものです。

僕が競馬に帰って来れたのも、福永祐一というジョッキーがずっと好きだったからというのもありますが、同時にワグネリアンという馬がディープインパクトキングカメハメハという生でみた馬の血を引いた馬であったということが大きいわけです。

あの強かった二頭(しかも両方とも同じ金子オーナーの持ち馬)の血を引く馬で、ユーイチがダービーを勝ったんだというところに、勝手に僕の競馬の歴史を感じてしまったから、また競馬を本気で楽しもうと思ったわけです。

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強い馬ほど種牡馬繁殖牝馬になって子どもを残す可能性が高いというのもあるのですが、競走成績と繁殖成績が比例しないことはよくあります。ただ、強い馬の子どもというのは親に非常によく似た形に出やすいといわれる事があります。

つまり、自分が好きだった馬の子どもの中で強い馬ほど自分が過去に好きだったあの馬に似ている可能性が高くなるわけです。好きだったあの子に似ている子を見つけたと思ったら実は娘だったみたいなやつが、頻繁かつあっという間に起こったりするわけですね。そして危ない交際に発展する危険性もなく、健全に応援馬券を買うことで後ろめたさもなく推すことができるわけですね。何て素晴らしいことでしょう。

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少し気持ち文章になってしまった気がしますが、これも競馬の楽しみ方の一つであるのは間違いないわけです。これ以外にも色々な楽しみ方がありますが、血統というサラブレッドがサラブレッドであることの証明が、僕たちを更に魅了してくれるわけです。これもまた競馬の奥深さの一つだと思いますし、この奥深さが競馬の多様な楽しみ方を提供する核の一つになっています。

 

 

4.「馬券は物販」という言葉に込めた意味

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こういう風に競馬がずっと寄り添っていてくれたこと、競馬場という最強の空間のイベント空間があること、そして血統という推しの無限製造機があること、これらをひっくるめて僕は「馬券は抽選券付き物販」だといいました。そしてこの物販という言葉は、現代のイベントに通うオタクなら分かると思いますが、応援する、推しに感謝をするという意味が込められた行為だとわかってもらえるんじゃないでしょうか。

もちろん、抽選券が当たって(予想が当たって)払い戻しがあるのは嬉しいし、上手く予想が出来たというのは優越感にも繋がります。でも、そんなことより、数十年、もっといえば数百年、血を繋いできてくれたこと、無事に走って感動をあたえてくれていること、それに対する感謝を馬やジョッキー、調教師や厩務員、馬主や生産者など、競馬に関わるあらゆる人に還元したいという気持ちがあるのは本当です。

 

別にその二つは背反する物じゃないわけです。だから、少額でもいいんです。推しを応援する気持ちを込めて馬券を「物販」だと思って買ってみましょう。凄く楽しいですよ。今は応援馬券ってのもありますし。

もちろん競馬はギャンブルであり、危険性もあることは百も承知です。競馬で身を持ち崩したやつを見たこともあります。でも、同時に自分の予算に無理のない範囲で競馬を楽しむ仲間達もいっぱい見てきました。だから、僕ももっと沢山の人と一緒に競馬を楽しみたい。この楽しさを知って欲しいと思います。

そしておじいちゃん、おばあちゃんになっても一緒に競馬をみたいじゃないですか。俺たちはあの馬の5代父を見てたんだぞと若者に言いたいじゃないですか。「菊の季節に桜」(by杉本清)だぞって、ディープインパクトは「日本近大競馬の結晶」(by馬場鉄志)なんだぞって、「音速の末脚が炸裂して、近代競馬の常識が音を立てて崩れさった」(by三宅正治)んだぞって。


 

 

こんな素晴らしいコンテンツ、スポーツ、文化に僕たちは触れることができる幸せをかみしめるだけじゃ無くて、多くの人に伝えて一緒に楽しみたい。これこそが僕が競馬をチャンネルの核に据えようと思った理由です。

そのためにどうしたら良いのか、例えばPOG一口馬主っていう楽しみ方があるぞっていうのは今後の動画や配信、そしてこのブログで伝えていけたらと思いますが、本当に競馬はいいぞ、こんな素晴らしい「推しごと」もなかなかないですよ

無観客状態が解除された暁には、みんなで競馬場にいってビールでも飲みながら一緒に物販を握りしめて推しウマを応援したいですね。

 

 

そういえば、ウマ娘っていうここで書いた内容を上手く表現出来ているアニメがあったんですが、いつになったら本体のゲームは発走するんですかね^^

 

 

umamusume.jp