レスター伯の限界

なんもかんも政治が悪い......

リリカルはいいぞ —虚空マイスター夕陽リリによって引き出される山神カルタの魅力—

予測不能ってのいうのが最上のコンテンツなんだよなあ(挨拶)

 

昨年10月ににじさんじからデビューしたVtuber、山神カルタさんについて皆さんはどれくらい知っているでしょうか。


「ASMS(モビルスーツ)」やグウェルとの「元素記号配信」など独自の固有結界を展開するポン神様フミ様、あのベルさんにすら「星川ァ!」と呼ばれる圧倒的な新世代クソガキ星川サラと同期(織姫星)。頭上のヘーベルトキンちゃんとウインクがかわいらしい、修行中の烏天狗。妄想が暴走して止まらならない夢女子兼百合女子。ちょっと変わったゲームも含めて比較的マイペースに淡々とゲーム配信を続けてきたVtuber


 

 

カルちゃんについて紹介しようと思うと以上のようなことが思い浮かぶんですけど、どう表現しても何か手のひらからこぼれ落ちてしまう感が拭えない。毎日ずっと貼りついて見てるわけじゃ無いんだけど、配信をしてるとちょっとのぞいて見たくなる。

僕にとってそんな存在なカルちゃんなんですが、最近結構いい感じに注目されてきてていいなと。例えば、しばちゃんとのマイクラ配信(特にりつきんを交えた三角関係茶番)やまゆゆやまひまひ達とのDbDやスプラなどでのコラボ配信とかは、まとめ動画なんかで見る人も増えてきているのではないでしょうか。


 

 

後は、キバナガチ恋動画とか、ガチ百合COとか。

 

実はデビュー配信で星川ァが少し暴露してたように、最初からやべー奴のにおいが爆発してたカルちゃんなんですが、そのヤバさが必ずしも分かり易いわけではなく、また大型コラボなど目立つ舞台にはあんまり出てきてたわけではないので、個人的にはいいと思っていても、なかなか他人に推すのが難しい枠だったんですよ。

 

そんなカルちゃん周りの状況が今、大きく動きそうなんですよね。そうです、みなさん分かりますよね、今こそ時代はリリカル(夕陽リリ×山神カルタ)です。

とりあえず、この動画を見てほしい。

 

初の壺配信に次々集まってくるなじみのあるライバーによって繰り広げられる雑リリ。これだけでも面白いんですが、この時の雑リリに対する反応こそがカルちゃんの神髄なんですよね。どことなく漂う無関心さ。まるでトキンちゃんが全てを飲み込んでしまったかの如く、時に発生する虚空。

そうです、虚空です。カルちゃんの魅力の一つは虚空。そして虚空と言えば剣持刀也→トリガー→リリちゃん。たどり着いてしまいましたね、真理に。

 

まあ、意味不明なロジックはどうでもいいんですが、つかみ所のない虚空からカルちゃんの魅力を分かり易い形で引き出すには、カルちゃんの反応を引き出す存在をぶつければいいんです。そう、必要なのは未来人なのです。

 

最近だと夜勤事件のリアクションなんかが顕著ですが、カルちゃんの面白い発言の時は大体脳と脊髄が直結してます。ただ、その状態を一定以上の時間持続させるには、脊髄反射を引き出し続けられつつ、そこに形を与えられる表現力が必要。

前者であればそれこそキバナ、最近であればヒムラとか、後者であればしばちゃんとかまゆゆが最適な存在ですが、その両者を兼ね備えた存在はそうはいない... 所に最適だったのが未来人リリちゃんだったわけです。

 

古くはトリガー、最近だとスプラ杯のインクフィッシュでのママっぷり、そしてD1グランプリの審査員でのキレッキレのコメントなど、リリちゃんの言葉選びのセンスやコラボでのムーブは非常に評価が高いところがあります。また、押し引きのバランス感覚に優れており、相手の良いところを引き出すイケメンムーブという点ではにじさんじ随一な所があると言っても過言ではないでしょう。もちろん、「黛ィ!」とかもいいんですが^^

 

最近にじさんじ周りでガチ百合と言えば、すこやと巴さん(性癖コンビ)が注目度が高いですけど、性癖コンビが無垢とガチの葛藤が魅力だとすれば、リリカルはリリちゃんの意識的なイケメンムーブによる虚空カルちゃんいじりが魅力です。愛情とテクニックが兼ね備えられた赤面イチャイチャ空間。本当に最高です。

 

 

まあ、その両方にキーパーソンとして関わっている百合犬しばちゃんというのがまたいいんですけどね。リリちゃんとカルちゃんの初対面もしばちゃんの7万年記念配信ですし。

 

そんなリリカルの魅力が詰まった事故物件コラボ配信をですね、いいからみんな見るんだ。だって、タイトル「内覧会」だぞ、赤面妄想デートだぞ!恥ずかしすぎてコラボ開始1分前まで通話かけれてないんだぞ!!

 

比較的軽めにカルちゃんとリリカルの魅力を紹介してみました。虚空ってのを今回は強調しつつ紹介してみましたが、なんというか放っておけない魅力があるんですよね。だから、リリちゃんとかまゆゆとか、みんな雑リリを要求されると分かってても集ってくるんですよね。本当に不思議な魅力があるんです、カルちゃんには。

ちなみにカルちゃん周りで最近気になってるのはまひまひ。ヒムラといい、まひまひといい、最近自分の中の不憫推しの高まりを感じてるので、次はそのあたりかな^^

 

石油王はいいやつなんですよ -にじさんじイブラヒムにみる高速かつ圧縮されたリアルタイム物語の面白さ-

最近ARK配信が熱いですよね(挨拶) 

ちょっと仕事がクソすぎて、いろいろとやられてしまっているので、リハビリがてら家にいる時ひたすら見てるVtuber関連で最近面白いと思ってることを書いてみたいと思います。

 

前回秋口に舞スバの記事を書いた頃から比べると、ホロライブがにじさんじを凌ぐ勢いで凄く伸びたなあと。原動力となったのは、豊洲ライブと3D公開ラッシュ、ゲーマーズ・3期生・4期生の個性の爆発、そして何よりあさココという発明を持ち込んだ桐生ココ会長。そして、そのココ会長が持ち込んだARKがマイクラに次ぐ大型箱向けコンテンツとして爆発してるというのがあるかと思います。

 

earlofleicester.hatenablog.com


【#桐生ココ】誰か来るかな?ARKサーバー生活!恐竜時代を生き残れ!【#ココここ】

 

そんなARKとVの相性の良さは、もう一つの大型箱であるにじさんじでも先月に鯖が立ち上がり、ここ最近盛り上がってることからも伝わってくると思います。特に少し遅れて参戦した加賀美ハヤト社長を中心とするアルファスレイヤーズ(ASK)の打ち出す戦争(PvP)路線は、先駆者であるホロライブのARKとは違う雰囲気に繋がっていて、見ていて非常にワクワクします。

今どんな状況かについては、この記事で長々と語るよりも、戦国ARKまとめやまゆゆの動画辺りを見てもらったほうがいいと思うのですが、小学生男子的な野蛮さのロマンというか。毎日状況が変化する展開の速さにくわえて、他団体交流戦的な少しハイコンテクストなプロレス(小学校の学級会とも言う)なので、視聴者も自然とエキサイトして少し焦げ臭くもあるのですが、マイクラ的なまったりした恐竜のテイムや建築に加えて(今個人的に、にじさんじで一番推しているりつきんなんかはこっち)、兵器としての恐竜の開発や領地を巡るいざこざという争いの側面も持っているというのがちょっと新しくていいんです。特に、パスお(ゆめお)、やっぱりお前がNo. 1(でやべえ奴)だ!


戦国ARK #01 思想編~争いの火種~【加賀美ハヤト】


【ARKにじ鯖】今のARKにじ鯖についてを識る【黛 灰 / にじさんじ】


【夢追翔】パスおまとめ【にじさんじ】

 

 ただ、この記事で語りたいのはARK配信自体の魅力というよりは、その中で繰り広げられる物語について、現時点(2020/3/9)でにじさんじで最も新人であるイブラヒムと、彼の周りで繰り広げられた高速かつ圧縮された物語についてです。

www.youtube.com

 

ホロライブがにじさんじと比べると比較的少数で、所属するライバー全員がまとまった形で物語を紡ぐことでここ半年大きく伸びたのに対して(あさココはそうしたホロライブの規模がハマった面もあると思う)、にじさんじはその規模を再現なく拡大することで、多様性を高める路線を続けてきました。2019年後半デビュー組、特にチューリップ組以降の活動を見ていると、多様性を高めつつどのように新人が目立ってのし上がっていくのかという戦いがあったように思います。


【#桐生ココ】あさココLIVEニュース!3月9日【#ココここ】

 

内部統合が終わった直後の2019年前半デビュー組については、1人1人の個性の強さが非常に重要になったに思いますが(例えば郡道先生とか、ギバラとか、るるちゃんとか)、2019年後半デビュー組は全て3人一組であり、前半組よりも横軸としてプチユニット感を出しつつ、縦軸として同期を超えたコラボを展開していくという傾向が強い気がします。

もちろん、それぞれの組でどちらが強めかグラデーションはあるし、グウェルのような「面白く無くて炎上→面白くないのが面白い→自分のペースで企画をすると常識からちょっとズレた狂気で面白い」という新たな路線の逸材も出てきたりしていて面白いです。ただ、全体として見たときに、人数が増えすぎた事で、視聴者は全てを追いかけるのが(物理的に)難しくなり、ライバー間での繋がりもどうしても固定化しやすくなってしまいます。


【受験生必見】グウェル先生による元素記号の語呂合わせに笑いが止まらなくなるフミくん【にじさんじ】


【NTR】グウェルにフミ様を奪われ拗ねる白雪と嫉妬する不破【にじさんじ】

 

ポケモンやマリカのにじさんじ杯のようなデビューしたばかりの新人も比較的参加しやすい大型企画もありましたし、緑仙なんかは比較的面白いと思った新人を巻き込んだ企画をいくつかやっていましたが、そこから大きく展開するのはなかなか難しかった感じがしました。


第2回マリオカートにじさんじ杯【#マリカにじさんじ杯】

 

そんな中、先日開催されたスプラのにじさんじ杯は一つの転機になるイベントだったと思います。年明けくらいからにじさんじ内で異様にスプラが流行ってて何かあるのかなと思ってたら、案の定大会が発表されて、1週間で本番というスピード感で進んだイベントでした。


スプラトゥーン2にじさんじ杯【#にじさんじスプラ杯】

 

そして、このスピード感が凄く良くて、

 

・初心者から熟練者まで全然レベルが違うプレーヤーを組み合わせてチームを組んだ結果、先輩後輩が入り乱れてこれまでにない組み合わせのチームばかりだったこと

・4人チームのゲームでチームワークが重要であるだけでなく、アメフト的に初心者も与えられたロールでしっかり役割を果たせるゲームであること

・準備期間が1週間だったことで逆に練習試合が大量に発生して試合前から伏線となるストーリーが展開したのに対して、本番では約半分のチームが一試合5分で終わる刹那性もあったことで非常に濃密なやりとりがチーム内・チーム間で発生したこと

 

といった感じで、非常に高速かつ圧縮されたリアルタイムな物語が至る所に発生していました。必ずしも見やすいゲームではなかったですし、大会運営も比較的不慣れなメンバーが担ったこともあって、ポケモンやマリカほど同接は伸びませんでしたが、極限まで多様性のある100人近くのライバーを抱える現在のにじさんじに非常にフィットしたイベントでした。本当に熱かったんですよ。

tatami571.hatenablog.com


エビオ「飛んできて!」最高のチームワークを見せたインクフィッシュの決勝第一試合【#にじさんじスプラ杯】


【にじさんじ 切り抜き】第1回にじさんじスプラ杯 インクフィッシュ名シーンまとめ


【スプラトゥーン2】Jチームと練習試合するらC--!!!【にじさんじ/桜 凛月】

 

 

そんなスプラ大会と並行して、多くのライバーが同時にプレーしていたのがARKで、社長なんかはスプラ以上にARKでガチナワバリバトルを楽しんでたわけですが、そのガチナワバリバトルの相手が今回取り上げるド新人のイブラヒムです。


【Ark: Survival Evolved】ガチナワバリ【にじさんじ/加賀美ハヤト】

 

イブラヒムは「元石油王(現温泉王)」という、なかなか濃い色物キャラでデビューした男性ライバーですが、インターネット老人会を思わせる言葉使いでリスナーとコミュニケーションを取りつつ、視聴者・ライバー参加型ゲームをやったり(マリカなど)、ライバーキャラメイクした三国無双プレーをしたりと、ちょっとポンな所も含めて憎めない系のライバーです。2019年後半デビュー組だとホスト系ライバーふわっちこと不破湊くんが一番近い感じかなと思いますが、陽キャ系(狂人系)と陰キャ系(ナード系)でいいバランスだなと。


【劇場番】にじさんじ無双まとめ~episode1~【にじさんじ切り抜き】


煽り合いながらも楽しそうなマリオカートコラボと最終的にママになっちゃうふわっち【不破湊/椎名唯華/鷹宮リオン/郡道美玲/黛灰/イブラヒム/にじさんじ切り抜き】

 

そんなイブラヒムも社長たちASK(社長、ゆめお、社、チャイカ)と大体同じくらいにARKを始めて、同期メイフ3人(フレン、メリッサ)でトライブ(コーヴァス帝国)を組んでほのぼのプレーしていました。ただ、戦争(ロール)プレーを指向するASKの隣に拠点を作って水源確保の障害になってしまったばっかりに、(サイコパスな)先輩達に目を付けられいきなり難しい立場におかれてしまいました。ここ最近のにじさんじARKは、この戦争狂サイコパストライブASKとイブラヒムたちコーヴァス帝国の領土問題(水源問題)と、四皇こと大手トライブの間のパワーバランス問題が絡み合うことで焦げ臭くなってきて、注目度が高まっていました。


戦国ARK #04 外交編~水源心理戦~


ついに抗争がはじまろうとしている加賀美ハヤトとイブラヒム

 

そんな中で先週末(3月6日)、Twitterのトレンドにも入った四皇会議(四皇によるPvPルール決め)が開催され、その裏でASKが四皇最大勢力の夜見トライブ(後にヨルミナティと命名)Top2のシェリン誘拐事件を起こすなど一気に開戦が現実味を帯びてきたのですが、そこで巻き込まれてしまったのがイブラヒムです。

詳しくは下のまとめ動画などを見てほしいんですが、簡単な流れとしては、

 

・にらみ合い状態から紆余曲折(四皇のプレッシャー)あって、ASKとコーヴァス帝国は一時的に同盟を結び、水源問題はとりあえず解決

・四皇会議の裏でシェリン誘拐を実行したASKだが、四皇の前に望み通りの結果を得られなかった

・その際にトラップカードパスお「僕たちの裏にはイブラヒムってやつがいてですね」が発動し、イブラヒム巻き込まれる

・イブラヒムはキレて同盟を破棄し水の供給を一時停止→社長が報復を匂わせるサムネ(イブラヒムを工事)とともに配信を開始

 

という不憫キャラ全開な巻き込まれ方をしてしまったわけです。

 


【3/6】四皇会議とαスレイヤーズ総まとめ~巻き添えヒムラをそえて~

 

こんな状況にド新人が巻き込まれただけでも十分に面白いすごいんですが、よりによって昨晩のASKとの交渉配信の前に、

 

・昼間に行われた2019年後半デビュー組による「にじさんじ若手人狼」に寝坊して遅刻、さらに遅れて参加した二試合目(狼)でミスプレーの結果ほぼ見せ場無くあっという間に吊されて死亡(した結果狼陣営がスムーズにプレーできて勝利)

 

という、「ほんまそういうところだぞヒムラ」(未来人夕陽リリによって定着したイブラヒムの呼称)と言うおもしろすぎる流れで修羅場に乗り込む事になっていました。


#にじさんじ若手人狼


コラボに遅刻し、何もできずに退場するイブラヒム

 

そして迎えたASKとコーヴァス帝国(参加者はイブラヒムのみ)の「交渉」の夜。

ASKはイブラヒムとの交渉の前にヨルミナティと会談に望むも、全てのライバーを自らのトライブに回収して一つにすると宣言する四皇「夜見=ビックマム=れな」との間で開戦(戦争自体は翌週)することになり、またその後に呼び出された別の四皇「渋谷=死の商人ハジメ」との間に武器ビジネス契約を提携するなど、にじさんじサーバー大戦に向けた流れを着々と作っていっていました。


夜見とアルファスレイヤーズの対談&天宮監禁事件まとめ


ハジキの商品にときめいたり値引きしてもらったりローンを組んだりするアルファスレイヤーズ【交渉部分まとめ】

 

この直前の流れをみていると、弱小かつ後輩、そして4対1という圧倒的不利(しかもいつ暴走するか分からないパスおとチャイちゃんを含む)な状況で交渉に臨むイブラヒムは蹂躙されてしまうんだろうな...と誰もが思うわけです。実際に交渉自体では引けを取らずに自分たちの主張をしっかりとしたイブラヒムも、最終的には社長とのタイマンバトルに敗北してしまいます。

そして勝利したASKの社長はイブラヒムに対して同盟の再締結を要求、共に世界に覇を唱えようと呼びかけます。それに対してイブラヒムは最初の同盟の時にそのビジョンに共感したんだと思い出し、要求を呑むのですが、その際に出た「みんなと一緒に遊びたい」という一言。

「お前、友達が欲しかったんか!!」

という、ビックマム→死の商人の流れからの唐突な「友達ほしい系ラノベへ」という予想外すぎる展開に。ほぼワンオペでコーヴァス帝国のみんなと楽しく過ごすための建築をずっとしていたことと併せて、視聴者もパスおも、みんな一気にイブラヒムへの好感度はうなぎ登り。ASKの配信が終わった後にイブラヒム枠に流れ込む視聴者とスパチャの嵐。あまりにも激しすぎた最近のにじさんじARKの中の一服の清涼剤イブラヒムの物語にみんな飲み込まれたのでした。


【Ark】正義と正義のぶつかり合い【にじさんじ/イブラヒム】

(1時間10分あたりから)

 

デビューから約一ヶ月強しかたってない状況でこの圧倒的な物語の中で輝いたイブラヒム。規模が拡大し、多様性が極限まで高まる中でどうしても島化せざるを得ない状況において、このアドリブ的に高速かつ圧縮されたリアルタイムの物語の主人公の1人となった新人ライバーイブラヒムの姿は、今のにじさんじの面白さを象徴しているといえるのではないでしょうか。

 

*追記:記事更新した直後にいつものでびリオン茶番シェリンに続いて誘拐→社長によって救出されるイブラヒム。本当にキーパーソンになってるヒムラいいぞ^^


【Ark】満たせぬ日常に在るはずの答えを探して【にじさんじ/イブラヒム】


【Ark】敵を拷問するのが趣味...だって面白いんだもん。もっと争いが起きればいいのに【にじさんじ/鷹宮リオン】

 

まあ、風俗体験談配信して、パワプロサクサクセスからにじんさんじペナントやって、ますます独自路線でおっさんリスナーの心を惹きつけて病まない舞元おじおじも大好きですけどね^^


舞元の風俗失敗談(デリヘル編)


【実況パワフルプロ野球】球界をにじさんじでレインボーに染め上げる【オートペナント】


【#V呑み】狂気の沙汰ほど面白い舞元啓介の話

「舞スバに逃げはない」のインパクト -レスター伯が1ヶ月でVtuberのセカイにどっぷりハマっていった記録-

「舞スバに逃げはない」

敷居亭として6年振りの同人誌を制作、コミケに参加した夏の大型連休の終わり、ふと見始めたとある配信から聞こえてきた言葉である。その時画面には、パワプロの試合とワイプから声援を送る若い女の子とおっさんVtuberの姿が映っていた。

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https://www.youtube.com/watch?v=ELXcaslsdVs&t=3272s より

この配信を見たときに、「なんでこんな女の子とおっさんがパワプロの試合を観て盛り上がっているんだ」と「なんかすげーパワーのある、これは観ておくべきものだ」が入り交じった大きな感情が湧き上がってきた。

 

この記事は、この配信を見たことをきっかけとして、レスター伯がVtuberの世界にどっぷりはまることになったことの記録を残すものである。この時出会った「大空スバル」と「舞元啓介」という2人のVtuberを軸に、今個人的に熱いと思っているVtuberのセカイについてどうしても記録を残しておきたいという「エモ」の放出にお付き合いいただければ幸いである。

 

1.Vtuberとの出会いから沼に落ちるまで

僕がVtuberについて本格的に知ったのは2018年の年始だった。ちょうど敷居亭に集まる機会があり、ふとしたきっかけで輝夜月の動画をみんなで見たときだった。当時ブームだった壺(Getting Over It)をハイテンションで実況プレーする動画から感じられるコンテンツ感に、これはなかなか面白いものが出てきたなと感じたのを覚えている。


【Getting Over It】月ちゃんおこだよ!!!!!おこ

 

とはいえ、これをきっかけにVtuberを追うようになったわけではなく、あくまでもそういう面白そうなセカイがあると思ったに過ぎなかった。

 

ただ、この時から敷居さんが徐々にはVTuberのセカイにまっていったので、「おめシスはいいぞ」などと布教を受けたり、入り浸ってるLineグループでも委員長(月ノ美兔)まわりのムーブメントが盛り上がっていたので、2018年の後半くらいから面白い動画の一つとしてVtuberの動画をちびちび見るようになっていった。

その時期に見ていた動画としては、基本10分以内で見やすいおめシス、LoLのプロシーンにはまっている関係から、鷹宮リオンのLoL動画あたりだった。(逆に委員長やでろーんなど、にじさんじ1期生まわりはあんまりみてなかった)


【ドッキリ】撮影中にうんちをもらした結果ww

 


でびリオン】鷹宮リオンの悪魔的LOL講~おにいさんと一緒~

 

 

こうしたなんとなく傍から眺めている状況に変化が起こったのは、当然ながら夏コミの本を作っている時だった。ありらいおんさんとの対談の中で、Vtuberの話をしたのもあるし、ありらいおんさんの夏コミのVtuberデータ本と打ち上げでのVtuber会話が盛り上がったのもあるが、ちょうど敷居亭に泊まり込んで作業をしているときにとある動画を見たのがきっかけだった。それが、雪山人狼こと「Project Winter」のまとめ動画。


【Project Winter】色んな視点で見る自己紹介~1戦目まとめ【雪山人狼】

 

ゲームとしての面白さ、まとめのクオリティの高さ、畳配信などの放送事故(ネタ)などなど、面白さのフックが重層的に詰め込まれた動画をみることで、これはこのゲームに参加しているVtuber達をちょっと追ってみてもいいかなと思ったのである。

しかもこの時に参加していたメンバーは、僕の中では全く知らないVtuberばかりで、なんとなく眺めているだけでは視野に入ってきてなかったメンツだったことも大きかった。つまり、僕が全然知らないだけで、おもしれえやつやおもしれえコンテンツが大量に存在していると感じてしまったのである。


【放送事故】畳と話し出す天開司

 

こうして、2018年始〜2019年の夏までの間で、Vtuberのセカイはゆっくりとではあるが着実に自分の近くに寄ってきたわけであるが、そこから一気に僕を沼に引きずり込んだのが冒頭の動画、Vtuber甲子園における「大空スバル」と「舞元啓介」の2人だったのである。

ちなみに、このVtuber甲子園にたどり着いた経緯も、TLでありらいおんさんが楽しそうに実況していたリンクをたどったからなのでやっぱり「レスター伯も舞スバから逃げられない」状況になっていたのだろうな思う。


「VTuber甲子園 -優勝決勝戦-」2019年8月17日放送 #天開司 #舞元啓介 #椎名唯華 #大空スバル #歌衣メイカ

 

 

2.舞スバを全力で(追)体験する

さて、この記事の本題である舞スバである。舞スバとは一体何なのか、その背景には何があるのか、なぜ舞スバにはまったことでVtuberを動画としてではなく、セカイとして追うようになったのか説明したいと思う。

 

舞スバとは2人のVtuber「舞元啓介」と「大空スバル」のコラボ動画、およびコンビそのものを指し示す名前である。主にYoutuberを主戦場として動画やLive配信をしているVtuberは個人のチャンネルを活動の本拠地として持っている。そのチャンネルにおいては個人で配信したり動画を作成したりすることもあるが、Vtuber同士のコラボ動画・配信も盛んに作られている。

そうしたコラボの一つがここで取り上げる舞スバだが、この舞スバはかなり特殊な経緯によって成立したコラボ(コンビ)である(あった)。

 

まず何より僕が冒頭で驚いた様に、①おっさんとJKのコンビである点。『敷居亭の部屋の旋回』のありらいおんさんとの対談でも触れていたが、Vtuberのセカイは一昔前に比べると男女コラボが受け入れられる下地があるとはいえ、いかんせんおっさんとJK。

しかもおっさん(舞元)の方は「農家Vtuber」、JK(スバル)の方は「格闘技部とesports部のマネージャーを務める後輩系JK」。一見すると単体でも属性が渋滞しているのにそんな2人がコラボする... 画をみて混乱し、属性をしってさらに混乱してしまうこと間違いない組み合わせである。  

 

まあ、バーチャルだし何でもありだろうと思うかもしれないが、更にこの2人は②他社コラボである。Vtuberには個人で活動する個人勢も存在しているが、この2人がそうであるように企業が経営する箱に所属して活動するVtuberも多い。

大空スバルはときのそらなどどちらかというとアイドル系女性Vtuberのイメージがあるホロライブ所属(あくまでイメージ)、一方の舞元啓介の方は、月ノ美兔委員長以降、ネタ・何でもありのイメージが強く、女性だけでなく男性Vtuberも在籍するにじさんじ所属。タダでさえ、強すぎる属性の2人が所属会社の壁を越えてコラボしている、ヤベえ匂いしかしないやつである...


とはいえ、ここまでなら、まあ企業の戦略とかあるんじゃないかとなりかねないところであるが、③コラボの経緯が大空スバル(デビュー1週間)が舞元啓介に唐突にコラボを申し込んだ、というぶっ飛びすぎたものである。当時舞元啓介の方もデビュー1ヶ月くらいで迷走気味、何をしていいか迷っていた頃だったと後に回想している。そんなときに、デビューしたばかりでよく分からない、しかも他社に所属するJKのVtuberからコラボしないかと申し込まれたのである。全くもって正気の沙汰ではないが、今から思うと当時の2人が狂気に支配されていて良かった...

なお、この時の裏話として、にじさんじ(舞元)側は警戒を示したのに対して、ホロライブ(スバル)側はノリノリだったというのがあり、2人だけでなく所属する会社自体が狂気に支配されていたといっても過言ではないだろう(後をみるとむしろホロライブ的には正常なのがポイント。ほんまVTuber界のアイムエンタープライズ)。


【辞めるかもしれないと思ってた】舞元啓介が感謝してもしきれない、大空スバルとの出会い

 

コラボの属性を説明するだけでもうお腹いっぱいになってしまうのだが、実現した第一回のコラボの内容がよりによって「激辛ペヤングMAXEND早食い対決」である。まさに地獄... 罰ゲームの「舞元コピペ」全力読み上げを含めて本当におかしいとしか言い様がない狂気の沙汰である。


ペヤング激辛MAXEND早食い対決! 舞元啓介vs大空スバル


【罰ゲーム】舞元啓介&大空スバル 謝罪会見

 

しかし、この後2人のコラボは現在まで続いている。舞元おじおじの(何かとあればネタで)炎上(と煽られる)体質、スバルの芸人気質(ASMRなどに顕著な特徴のある声や地獄企画メーカー)が合わさり、毎度毎度地獄配信が繰り広げられている。


大空スバルの内なるドナルドと戦う新感覚ASMR

 

しかし、その配信からは目が離せないのである。スバルと舞元(おじおじ)のやりとりには親子のような、おじさんと姪っ子のような絶妙な雰囲気がある。特にスバルのデザインを担当したしぐれういママ(Vtuberのセカイではデザイナーをママと呼ぶ風習がある)を合わせた3人で行われる大空家配信では、ういママが加わることで微笑ましい家族的なやりとりの温かみといつも通りの地獄の両方が加速するため必見である。


【#大空家】大空家で行くドリームクラブ【地獄】

 

 

また、この2人のコラボは他のホロライブやにじさんじのメンバーも巻き込んだコラボへと波及し、FAMS対にじさんじレインボーダンディーズなど、にじさんじとホロライブ周り(にじホロ)のセカイに確実に影響を与えたと言えるだろう。まあ、そこで展開されるのは大体が地獄企画だけど...だが、それがいい! あと、スバ谷くん(男声のスバル)はガチ!


【ホロライブFAMS】#にじホロイケボ 選手権【にじさんじレインボーダンディーズ】

 

さらに細かく紹介しようとすると止まらなくなるのでこれくらいにしておく。間違い無く、舞スバは面白い、狂ってるけどそれが良い、たまらないのである。もちろん、個人の動画も面白いのだが、コラボだと本当にあり得ないシナジーの面白さなのである。

 

こうして狂気から始まり、周りを巻き込みながら展開して来た舞スバの一つの到達点が冒頭のVtuber甲子園なのである。初コラボから11ヶ月、幾多の地獄をくぐり抜けてきた2人が、パワプロの栄冠ナインで自社のVtuberをモチーフに作ったチームで対戦する。しかも、予選リーグ最終戦→決勝戦という2連戦で...

僕が何も知らないまま、あの日たまたま観た配信から感じた熱気の背景にはそんな歴史があったのである。「舞スバには逃げはない」は、幾度もの地獄を共に駆け抜けてきた戦勇が発する言葉だったのであり、2人の間には、そしてリアルタイムに2人の歴史を追ってきた視聴者にとっては言葉に出来ない重みとエモさがつまっていたのである。

Vtuber甲子園から一ヶ月、後追いでその経緯を追体験して来た僕から観るとなんともうらやましい体験である。しかし、Vtuber甲子園でたまたま知った後、追体験としてではあるが追うことが出来たのは幸せであったし、過去の動画を観た後に再び見た決勝戦の景色はより輝いて見えたのも確かである。

ちなみに決勝戦のフィニッシュの虚空ボール、本当にあれは神だったよね... 天開司の実況も含めて... キャラ育成から生放送していたので過去放送を見れば見るほど思い入れが強くなるし、モチーフになったVtuber同士の関係を知ればより楽しめる、本当にVtuber甲子園は素晴らしい企画だった。


【緊急集合】Vtuber甲子園振り返り放送【夏の思い出】

 

そして、この追体験を可能にしてくれたのが、Youtubeという生配信のアーカイブが自動で動画に残るプラットフォームの存在もあるが、切り抜きやまとめ動画、そして非公式Wiki(特ににじさんじ非公式Wikiは記事の充実度、過去の配信へのリンク集として圧倒的に優れている)の形で記録を残してくれた数多のVtuberファンの存在である。

配信自体の熱はもちろん、セカイを取り巻く人々の熱の存在が、僕が後追いでもこのセカイにどっぷりはまることが出来た要因である。ある意味でファンがメディアとして機能すること、もっといえばファンが歴史を、ストーリーを語り、残してくれているからこそ、Vtuberのセカイ自体にどっぷりハマった」のである。

 

3.このセカイの雰囲気を僕は既に知っている

こうして約一ヶ月で一気に沼にハマってしまったわけであるが、それは多分僕が似たような雰囲気のセカイを既に知っていたことも大きい。例えば、詰み重ねたストーリーの果てに繰り広げられる狂ったまでの戦い(プロレス)、緊張と緩和、雑談が本編化する生放送(ニコ生RTA)、そして数多の人の手によって次々とコンテンツが作られることで成り立つセカイ(ニコマスやなろう)...

Vtuberのセカイはこうした僕がこれまでの人生で体験してきた、楽しんできたセカイと親和性があって、もちろん違いはあるけれどもその楽しみ方が自然と応用されることで圧倒的な速度でハマれたのだと思う。そんな中でも特に同じにおいを感じたのが、そう、声優ラジオのセカイ。

 

最近は記事を更新してないのでめっきり忘れられてる様な気がするが、このブログの最多更新記事は洲崎西であり、シーサイドコミュニケーションである。この狂気をはらんだ面白さ、殴り合いあり、地獄あり、それでいてベストパートナーとしかいいようのないやりとり。そしてそんなラジオを支える家族的な会社やスタッフの存在。そう、僕の中では洲崎西やシーサイドと舞スバまわりのセカイは同じにおいのする存在である。

奇しくもこの7月から洲崎綾文化放送Vtuberに関するラジオのMCを務めている。そしてめちゃくちゃ相性が良いのである、ぺとVtuber

 

また、スバルの配信ではいつもいじられる存在がいる。ホロライブ社長の谷郷(たにごう)さん。配信ではYAGOOといじられ、一頭身のキャラクター化し、フリー素材化している。このいじられ方。ラジオでいじられ、イベントで(声優以上に)緑のペンライトが光るシーサイドの植木社長を思い出すやつ。


【いつも】#YAGOOを救いたい【ありがとう】

 

先日開催されたスバルが所属するFAMS(元々ネタ動画から始まったホロライブのユニット)がリアルイベントを開催した際、ステージ上には舞元おじおじとういママから送られたバーチャルフラワースタンドが並び、終演後にはファンによるおじおじ(他社なのに)とYAGOOに対するコール。こんなに愛された空間が、空気が、僕は好きで好きでたまらない。 

 

 

4.これからも広がり続ける芳醇なセカイを楽しむ

さて、これくらいにしておこう。本当はもっともっと書きたいことはある。舞スバから始まって、今でも一番好きなのは間違いないけど、他にもいっぱい面白いVtuberやコラボ、企画にあふれている。にじさんじやホロライブ以外にもいっぱいいっぱいVtuberはいるし、その広がりこそが魅力である。

最近だとりつきんのマイクラ配信(特に夏祭り以降の展開は本当に泣ける)、ぺこみこ戦争、エビフライオン対うさちゃん先生をさばくゆめおのMC力(どことなく鷲崎さんを思い出すやつ)、D(ダジャレ)1グランプリのアッキーナ唐辛子からのちまちゃんのダジャレージア... いや、書き切れない...


【兎田ぺこら】マイクラ大戦争 開幕編 ~繰り返される悲劇~


【#マスコッツ大戦】相剋、にじさんじマスコッツVSホロライブマスコッツ【ほのぼのコラボ】


にじさんじD-1グランプリ【にじさんじ】

 

 

でも、これだけはいえる。このセカイは本当に面白い。「舞スバに逃げはない」をきっかけにハマってしまったこのセカイをこれからも追っていきたいと思う。「舞スバからは逃げられない」のだ...

明日から札幌でラグビーW杯みてくるけど、9/22の舞スバコラボ一周年記念配信が楽しみ過ぎてね、本当にね^^

おっさんたちのエモい生き様に花束を ーサークル敷居亭新刊『敷居の部屋の旋回〜Swing〜』(コミケ3日目 け-04a)ー

 6年振りにサークル敷居亭の新刊『敷居の部屋の旋回〜Swing〜』が出ます!

 

 日時・スペース:2019年8月11日(コミケ3日目) け-04a

 サークル名:サークル敷居亭

 新刊:『敷居の部屋の旋回〜Swing〜』

 頒布価格:500円(コミケ会場限定、通販は700円の予定)

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 ありらいおんさん(3日目 け-28aで新刊出すそうです。対談でも触れているVtuber統計レポート)と敷居亭メンバー(たいとく・敷居・レスター伯)の対談から始まって、豪華な執筆陣によるおっさんたちのエモさが詰まった原稿が目白押しの内容となっています。詳しい中身については、今回の本のMVPともいうべきおばけさんの以下の記事を読んでいただければと思います。

myrmecoleon.hatenablog.com

lastline.hatenablog.com

 

 僕は今回の本では、個別記事は書いていませんが、前書きと対談の企画・聞き手・編集・注釈を担当しました。ありらいおんさんとの対談については、この20年のオタク的活動について、テキストサイト、評論島、ニコ動、コミケ米沢嘉博記念図書館、ニコニコ学会そしてVtuberまで時代時代のホットトピックを中心に振り返り語った素晴らしいものになったと思います。

 ちなみに対談の一部(Vtuberの部分)に関しては、敷居さんのブログで先行公開されてます。

sikii-j.hatenablog.com

 

 対談以外の個別記事についてもとにかく全部エモい。おっさんたちのエモい生き様があふれてる。読みごたえたっぷり、過去最大ボリュームの118頁となっております。

 

 

 と、まあ新刊の紹介自体はここまでで十分何ですが、想像以上にエモい本になってしまったので、少しこの本が出来る裏側についてレスター伯観点から少し語って、僕もエモさを放出しておきたいなと思います。

 

 元々、今回の本は昨年たいとくさんがニコマス系の忘年会に久しぶりに顔を出した時に、本を作りたいと勝手に決意した所から始まっています。この時点では僕も敷居さんも、「あっ、そう。まあたいとくさん頑張ってね^^」って感じのテンションで、正直他人事だったのですが、まあ、編集する段階になってヘルプすればいいかというくらいの感覚でした。

 敷居亭が最後に本を出したのが2013年の夏コミなので、その間は6年。この6年の間に、みんな人生の転機を迎えていたし、僕も仕事がかなり忙しく重いモノになっていたので、よっぽどの事が無い限り同人誌作るパワーは沸かないだろうなと思ってました。

 そんな状態で、たいとくさんが周りに声を掛けて今回の本作りはスタートし、6月の時点で個別の原稿は徐々に集まるものの、それをどうやって本の形にまとめていけばいいのかのアイデアはぼんやりとしたまま。ずっと企画・編集をして来た身からすると、「いくら良い原稿が集まっても、原稿を貫くコンセプトがねえと良い本にはならねえぞ」ということは分かっていたので、正直心配しかなかった...

 

 これまでの敷居亭の本は、テーマ(例えばニコマスとか、シンデレラとか、ニコ動とか、なろうとか)を決めた後、基本的にはコンセプトと企画の方向性を決めてから、個別の記事を書いたり発注したりするスタイルで進めてました。僕の敷居亭における役割はその企画だったわけですが、今回はそこはあんまりやる気がなかったです。しかし、だじゃれおじさんからいつまで経ってもコンセプトが出てこない...

 なので、東京に出張した際に、たいとく&おばけさんと「コンセプトどうするのよ」作戦会議という名の飲み会を実施して、「たいとくさんはなんで今回の本を作ろうと思ったのよ」と訊問。すると「おたくとしての活動と、仕事と、プライベートと、その間の循環、黄金回転が確立されることが重要で、それがないと灰色の人生におしつぶされちゃう」みたいな事を言ったわけです。

 それが今回の本を作るモチベーションの根幹にあるんだったら、そういうオーダーで記事を依頼したんだったら、この本を作ろうと思った言い出しっぺのたいとくさん自身のその思いをちゃんと記事にしようと提案。ただ、一人で書かせるのは荷が重い、かつ、コンテンツとして魅力があるものが欲しい...

 だったら、僕たちと同じように、いや僕たちと違って休む事無く評論島で本を出し続けているありらいおんさんと対談して、あらためて「評論同人誌を作ること」が僕たちの人生にとってどういう意味があるのか語ればいいのではないかというアイデアが浮かびました。その対談ができあがれば、この本を貫くコンセプトもより明確に浮かび上がってくるだろうし、個々の記事の間の関係性を上手く繋いで行く事ができるのではないかと...

 

 ありらいおんさんが快諾してくれたこともあり、飲み会から2週間後には対談を実施。考えていた流れ以上に、懐かしい話、重要な話、そしてリアルタイムのおもしろさがちりばめられた良い対談ができあがりました。本当にいい対談なんですよ。おばけさんの紹介記事にもあるように、気付いたら『天気の子』にノスタルジーを覚えるおっさんたちの生き様や、悲しみや妬みなどに身を焼かれないためにもきちんとアウトプットし、記録を残すことの重要性などなど... 期せずしてタイムリーな内容にもなったかと思います。

 

 その後、タイトルをどうするかで過去最高に悩みましたが、「黄金回転」というたいとく語と、しっかり力を溜めて人生を謳歌するというイメージから、「旋回」という単語と、英語の「Swing」という単語(15年前100回以上見た『Swing Girls』からの連想)を思いつきました。ここまで来れば後はもうやるだけ。

 既に集まっていた記事に加えて、最近ひたすらオープンワールドをやってた敷居さんが珍しく自分から記事を書くといいだし、あまりにもおっさんくさい+アイマス成分がなさ過ぎたので、おっさんの入り口にさしかかったばかりのハバネロ君に「シャニマスについて好き勝手書いて良いぞ、責任はこちらが取る」というブラックな指令を飛ばして現在の構成が完成。

 実際に並べてみると、対談の中から浮かんで来たコンセプト、そして個々の記事がもってたエモさというパワーが上手くマッチして良い本ができあがりました。正直、今までの本に比べると全然貢献度は低いと思いますが、それでも良いコンセプトを本に与える事ができたかなと自己満足度は高いです (自画自讃)

habanero02.hatenablog.com

 

 この6年間の自分を振り返ってみると、仕事は充実してたけど、一方でストレスがたまることは多かった。でも、今回こうやってまた本を作る作業に関わったことで、そのストレスをぶっ飛ばしてSwingした人生を送る感覚を思い出した気がします。つまり、僕自身がこの本を通じてこの本のコンセプトにある意味で救われた(解放された)ような気がします。本が大体完成した時点でみた「天気の子」のラストの断言をみて、よりその思いが強くなった気がします。

 今回は元々穴埋め要員として待機しており記事自体は書かなかったので(一応記事が上がってこなかったとき用に、esport関連の記事の構想は作ってました)、どこかで自分の中の「エモ」を放出したいなと思い、こんな感じの紹介記事を書いてみました。初めから意図した通りに出来た本とは正直言えませんが、本当凄く「エモい」本になってると思います。

 是非是非、手に取って、みなさんもこの本のエモさを感じて下さい。そして、みなさんも自分の中にある「エモ」を形にしてみませんか。

 

 

 

久しぶりにゼロからスポーツをみる楽しさに溺れた一年 ―初心者がLoLプロシーンを一年間見続けてみた体験記―

 

 なぜ、今年の11月3日は土曜日だったのか...(挨拶)

 

 いやあ、LoLのプロシーン見るのが楽しすぎて、今年一年LoL見ることを優先する生活を送ってきました。そして、Worlds(世界大会)も終わってキリもいいし、これは記事を書くしかねえよってことで2年振りに更新します。

 

 ちなみに、タイトルにもあるように、今回の記事の趣旨は、「LoLって楽しいよ、みんなプレーしようよ」というよりは、全然知らんゲームでも、きちんと環境が整ってれば「見る専でも楽しむ事ができる」という、「見るゲームとしてのLoLの楽しさ」という視点で書いています。

 つまり、昔からあらゆるスポーツを見て楽しんできた「スポーツ観戦オタク」的な観点からLoLのプロシーンの楽しさを語りたいというのがこの記事の最大のモチベーションです。

 

*ちなみにこの記事、LoLって何ってことを説明するというよりは、こうやってLoL見るのにはまっていったよという体験記なので、「全く知らないけど一から全部知りたいぜ」「これを読めばLoL分かるんだろ」って人向けになってない部分がありますので、そのあたりご容赦ください。

 ちなみに初心者講座は既に優れたものが大量に出回っているので、そちらを見てもらった方が早いです。例えばWikiとか、僕とLoLの出会いのきっかけの一人である@hard_wiredさんがAutomatonに書いた初心者用記事なんかがいいでしょう。もしくはYoutubeに転がってる初心者向け動画でしょうか。

 理解したいって人はこの下のリンク集あたりを当たってもらえればと思います。

初心者向け/初心者ガイド - LoLJPWiki

automaton-media.com

www.youtube.com

 

 

 目次

  1. スポーツ観戦オタクからゲームのプロシーン見る専に
  2. LoLとの出会いからプロシーンを一年間追うようになるまで
  3. LoLプロシーンを観るの楽しさ
  4. 個人的2018シーズン総括とおすすめチーム・プレーヤー・チャンピオン

 

 

1.スポーツ観戦オタクからゲームのプロシーン見る専に

 

 唐突な自分語りから始めますが、僕は青春時代は音楽や小説にもはまってましたが、実際に一番エネルギーをつぎ込んでいたのは間違いなく「スポーツを観ること」でした。小学校(県大会優勝)から中学校、(高校は甲子園に出るくらい強い高校だったからやってない)大学時代はそれなりにガチで野球をプレーしてましたが、10歳を超えたくらいからはスポーツはプレーするよりも観る方が好きでした。

 プロ野球(25年来ロッテファン)はもちろん、世代的にサッカー(Jリーグ開幕と94年W杯のバッジョがきっかけ。現在のお仕事の一つがサッカーの歴史研究)に熱狂したし、それ以外にも、陸上(渡辺・早稲田)、ラグビー(元木・明治)、テニス(サンプラス)、ゴルフ(オラサバル)、F1(アーバイン)、競馬(ナリタブライアン)、競輪(神山・吉岡)... とりあえずテレビで見れたスポーツは何でもみてました。

 衛星放送やケーブルテレビが見れるようになってからは(95年くらい~)、NHKBS、GAORAWOWOWで海外のスポーツ、特にアメフト(マニング・コルツ)にはまりました。一見とっつきにくいけど、実況解説を助けに観戦しつつ、自力で少しずつルールを覚えていくと、奥深いゲーム性にはまってしまうという点はLoLに似てるかもしれません。

 

 一方でゲームに関しても、FC→SFC→PSという大きな流れの中で一通りはプレーしました。ドラクエやFFのようなRPGが特に好きでしたが、一番やったのはダビスタで一人でひたすら時間を潰して育成するゲームが好きでした。艦これでひたすら周回したり、FGOでBOX開けまくるのがあんまり苦にならない原点はダビスタなのかなとよく思います。

 一方で、21世紀に入ってからはプレーする機会はぐんと減っていたのですが(代わりにひたすら海外サッカーとNFL見てた)、Youtube、ニコ動によってゲームも自分でプレーするより観る方が性に合ってるなと感じる様になりました。この7,8年くらいはSFシリーズを中心に格ゲーの配信をひたすらみてましたし、最近はHSやシャドバなどDTCGはプレーも試合もどっちも楽しんでます。後、スポーツという観点ではひたすらニコ生でRTAもみてましたね。

earlofleicester.hatenablog.com

earlofleicester.hatenablog.com

 

 

 そんな感じで、この5年くらいは従来型のスポーツを観る機会が徐々に減ってきて(最近は競馬は割と熱を入れてみてるけど)、その分、いわゆるeSportのシーンを追う機会が増えていたわけです。性分として若干飽きっぽくてマンネリを避けたいというのもあるけど、環境・インフラが変わってきたこと、つまりネットで観るならeSportの方がより楽しさがあるなというのがここ最近の感覚でした。

 そんな中で、個人的にプレーしたことはないけど、観て面白い枠として浮上して来たのがLoLです。

 

 

2.LoLとの出会いからプロシーンを一年間追うようになるまで

 

 LoLというゲーム自体はかなり前から知っていました。細かくは覚えてないけど、多分2012年(Season2)くらい。当時一番はまってたのが格ゲー配信で、格ゲー集団Godsgardenの配信に入り浸ってる中で、当時のメンバーがLoLをプレーしているのを観たのが最初だったと思います。

 それと同じくらいの時期に、よく一緒にカードゲームやボードゲーム(Dominionとか)をやっている、@hard_wiredさんから「LoL楽しいですよ、一緒にやりましょう」と誘われたのを覚えてます。ただ、その時は、艦これとか他にもやってるゲームもあって、実際にプレーはしませんでした。

 

 むしろ今に繋がっているのは、別の機会に@hard_wiredさんと、LoLの取材などでもおなじみの@yuragawa_lol さんと遊んだ時。二人が「ちょっと動画みていいですか」とLoLの試合の動画を見始めたんです。

 この時の細かい年月は忘れたのですが、@hard_wiredさんが「このC9(Cloud9)というチームが熱いんですよ。特に、昔はこのHaiって選手のバックストーリーが面白くて、チームを一旦離れて戻ってきたんですが、JgからMidにポジションを変えたんですよ。いやあ、今年のNA対EUはいいですよ」って話してくれたこと、その時の対戦相手がたしかFNCだったこと、後SKTの名前も聞いた記憶があること、以上から判断すると、Season3のWCS(世界大会)のQFだと思います。つまり、LoLのプロシーンとのファーストコンタクト自体は5年くらい前だったはずです。

 とはいえ、当時はまだ日本鯖もたっておらず、当然日本のプロリーグであるLJLも無かったし、じゃあちょっと観てみるかといってプレーしたことないゲームのプロシーンを英語で追うというのは中々にハードルが高く見始めるということはありませんでした。ただ、翌年にリリースされたHearthstone(HS)のトーナメントシーンを見ているなかで、ウクライナの天才KolentoがC9の所属だったので、なんとなくC9というチームは覚えました。

 とりあえず今一番世界で人気があって、完全に理解するのは難しいけどなんとなく見てても面白いゲームというくらいの認識が、出会いから4年くらいは続きました。なんとなくいつも見てる配信者がやってたら見るかなくらいの立ち位置ですね。

 

 そんな状態から本格的にはまるに至るきっかけとなったのは、去年(Season7)の世界大会(Worlds)でした。当時、Twitterで新たに話すようになっていた友人が、「(LoLの)Worldsみないと」ってつぶやいていたのを観て、そういえばLJLって日本のプロリーグも出来たみたいだし、ちょっと観てみるかとなったのがきっかけです。そして運命と出会ったのです。

 その運命の日は、去年のGroup StageのDay2。その日の試合は、僕が名前の分かるチームであるC9の試合があり、そして名前は聞いたことのあるSKTの試合があったのです。LoLのプロシーンを観ている人からすればピンとくるでしょう。そうです、あの伝説の1万Gをひっくり返したSKT対EDGの試合を生で見ちゃったんです。

 

 LoLを知らない人からすると「1万Gをひっくり返したってどういうことやねん」ってなるでしょうが、これは野球で言えば「0-9位で負けてる9回裏に10点取ってサヨナラ勝ちする」くらい劇的な試合、ゲーマー的にいえばそれこそウメハラの「背水の逆転劇」みたいなもんで、まあ劇的な試合だったんです。しかも、そんな難行を中国覇者EDG相手にやっちゃうのが世界最強のプレーヤーと呼ばれるFakerを擁し、Worldsを2連覇中だったSKTだったんですよね。

 そんな感じで、本格的に見てみるかと思ったタイミングで、これ以上ないくらい劇的な試合をいきなり観ちゃたならば、そらはまっちゃいますよ...

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  そこからは、「もうこれは見逃してはいけないゲームだ」という本能が働き、仕事を終えたら急いで家に帰り、毎晩Worldsを観る日が続きました。

 そして、更なる運命のゲームとなるQF、SKT対MSFのGame3を観てしまうのです。すなわち、IgNarの「律動レオナ」の試合ですね。解説のRevolさんが慌ててる中、実況のeyesさんが「これだからEUはやめられないんですよ」って興奮していたのをよく覚えていますし、多分今までで一番見返した試合ですね。

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 もうここまでくると引き返すことは不可能で、こうなったら「2018年(Season8)はひたすらLoLをみる生活をやってみよう」となり、一年間ひたすらLoL見る専として活動したのでした。

 ちなみに一年目の見る専活動としては、日本のプロリーグLJL、春の世界大会MSI、一年の締めくくりのWorldsはもちろん全部みました。それに加えて、世界最強の韓国リーグLCK(revolさんの解説配信がありがたかった)はほぼ全試合、後スタイル的に好きなEU LCS、中国のLPLあたりは1/3くらいは観たかなと思うので、まあLoL見る専一年目としては中々ヘビーに見たんじゃ無いかなと思います。

 ちなみに試合数はメチャクチャ多くて、LJLはシーズン中は週末(金土)が2ヶ月続くくらいですが、LCKはシーズン中は週5、LPLは週6で試合が3ヶ月弱(×2)続きます。なので、見ようと思えばシーズン中(1月中旬~11月上旬)までほぼ毎日LoL漬けになるのも可能ですね。

jp.lolesports.com

 

 

 3.LoLプロシーンを観る楽しさ

 

 ここまでほぼ自分語りの形でLoLにはまっていく経緯を語ってきましたが、実際にLoLを観るとなると、かなり高いハードルがあるのは否定出来ません。多分観るよりはプレーする方がハードルは低いでしょうが、それでも中々ハードルが高くて、世界的には最大のプレー人口を誇るといわれるLoLも、日本鯖は中々プレーヤー人口が増えていません。

 最近はRiot(LoLの開発・運営会社)も新規プレーヤー参入のために、声優の花江君やお笑い芸人の次長課長井上、インパルス板倉などを起用した企画(GGTV)をやるなど、初心者向けに色々な施策を打っています。また、「Perfect Body」でおなじみのケイン=コスギLoLと筋トレをミックスさせる異色の配信をしていたり、格ゲーマー(≠プロゲーマー)の石井プロのブロンゴ配信のように面白いLoL配信者も増えてきました。

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www.nicovideo.jp

 

 僕の場合には、1でも書いたように感覚的にはアメフトに近くて、知らないスポーツやゲームのルールを観ながら覚えて、色々と調べ物をしつつ、実況解説の助けを借りながら、どこが肝なのか自力で理解していく過程自体を楽しむスタイルです。なので、万人向けに薦められるスタイルではないなとも思うのですが、それでもLoLというゲームは「一度理解すれば、観ててこんなに面白いゲームはねえぞ」と自信を持って薦められるゲームだと確信しています。

 

 そこで以下では、主にスポーツやゲームを観るのが好きだという人を仮想ターゲットにして、なんでLoLのプロシーンを観るのが楽しいのかという事を書いてみたいと思います。

 ちなみに細かいルール説明やテクニックなんかには触れません。そのあたりは見る専の僕が文字で説明しても全然伝わらないだろうし、実際にプレーしたり観てもらった方が速くて伝わり易いからです。いわゆるMOBAと言われる形式のゲームで、5対5で行なわれるキル有り、タワーディフェンス、陣地取りゲームという感じだと言うことが理解出来ればとりあえずはOKです。

 本当に一番速いのは隣で解説付きで一試合見るって事なんですが、中々そういう環境ないよね...

 

 *後プロシーンを見る上で知っておくと便利な事として、プレーヤーの役割(ロール)には5つ(Top, Jg, Mid, ADC, Sup)あるってことです。このあたりは実際に見てもらった方が早いですが、慣れてきたら、例えばなぜこのスタイル(EUスタイル)になったのか解説したRevolさんの記事もおすすめ。

medium.com

 

  • ドラフトシステム

 まず、個人的にLoLが好きな最大の理由の一つがドラフトシステムにあります。LoLには約150体のチャンピオン(キャラクター)がいて、毎回試合前に選手はどのチャンピオンを使うか選択するところから始めます。例えば、上に貼った試合の動画でも、最初は両チームが使うチャンピオンを選ぶところから始まってます。

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 要するにドラフトとはキャラ選択の事ですが、他のゲームとLoLの違う点として、特にプロシーンのルールではそうなのですが、チャンピオンの選択はドラフト形式、すなわち、両チームがお互いに使いたいチャンピオンを順番に選択していく形式が取られています。LoLの場合にはBan(禁止)もあるので、

 

  お互いに使わせたくないチャンピオンを3体ずつBan

 →青側が1体をPick→赤側が2体Pick→青側が2体Pick→赤側が1体Pick

 →お互いに更に2体ずつBan→赤側が1体Pick→青側が2体Pick→赤側が1体Pick

 

 という形式でチャンピオンを選びます。この形式を格闘ゲームなんかと比べると、キャラ(チャンピオン)選択の段階で行なわれる駆け引きが重要性が高い訳です。チャンピオンの強弱、味方や敵のチャンピオンとの相性、役割の違い、選手の得意不得意、そして後述する能力調整などもあるために、同じチームが対戦する場合でも毎回ドラフトで駆け引きをするために、全く違う5対5のチーム戦が観られる訳です。

 個人的に思うドラフトシステムの利点としては、以下の2点が上げられるかと思います。

  1.  ドラフト自体に高い戦略性が組み込まれており、それがゲームの奥深さに繋がる
  2.  見る専の立場からすれば、実際の試合だけでなく、試合前のドラフト自体が単体で観てて楽しいポイントになりうる

 

 チャンピオンを覚えていないうちは、ドラフトの意図を理解するのは難しいですが、試合を観れば観るほどドラフトの意図が理解できるようなり、面白くみることができます。そして、好きなチャンピオンや選手が出来てくると、例えば「IgNarのレオナきたー!」とか、「ポケットピック(赤側の最後のPick、隠し球が選択されることが多い)にFakerのライズだ!」とか、一つ一つのPickをみるだけでもう満足できるくらい楽しくなってくるのです。

 毎年のプロ野球のドラフト会議に一喜一憂するように、駆け引きのある選手選択というのはそれだけで面白いものです。それが、ゲームシステムとして用意されているというのは、観るゲームとしてのLoLのよく出来ている点だと思います。

 

  • 2-3週間サイクルのPatch配信(キャラ・アイテム調整)

 LoLでは大体2-3週間サイクルでキャラ・アイテムの調整が行なわれます。これは他のゲームと比べると圧倒的にサイクルが速い。

 例えば、最近プロシーンが盛んになっている格ゲーなんかだと多くても年に2-3回程度、カードゲームだと年に3-5回程度の新パックと数回の一部カードの調整くらいなので、年間大体23回程度調整が入る、LoLは圧倒的に多いと思います。

 しかも、LoLのプロシーンは基本的に、

  1.  地域別プロリーグ春シーズン(2~3ヶ月)
  2.  MSI(春の世界大会、約3週間)
  3.  地域別プロリーグ夏シーズン(2~3ヶ月)
  4.  Worlds(一年の締めくくりの世界大会、約1ヶ月から1ヶ月半)

 

というサイクルで回っているので、プロリーグのシーズン中にも数回パッチが替わることになります。つまり、同じシーズンでも最初と最後では違うバージョンで試合が行なわれる訳です。

 

 Mid Season Patchと呼ばれるMSIと夏シーズンの間以外には、そこまで大幅な調整がされることはないですが、それでも同じシーズンの前半と後半で使われるチャンピオンが大きく変わる事もしばしばあります。したがって、同じシーズン内の対戦でも、全然違う構成での対決がみえますし、得意なチャンピオンが強化調整を受けることで、チーム同士の戦力差がひっくり変える事もあります。

  こうした調整を通じて変化していくチャンピオン周りの環境のことを「メタ」とよびますが、このメタの変化を理解すると、上述のドラフトシステムと併せてより観るべきポイントが増えて楽しくなってきます。

 

 ちなみに、調整内容は、毎回パッチノートという形で公開されますが、そのフレーバーテキストにも注目です。ちなみに日本語のパッチノート翻訳には、EVO Japanの委員長としてもおなじみのハメコ氏も関わっているなど、そういう部分もトータルで楽しめるようになってくるともう抜け出せなくなる一歩手前ですね^^

パッチノート 8.22 | League of Legends

 

 

  • メディアの充実(解説・データなど)

 僕がスポーツ観戦が好きになったきっかけを考えてみると、スポーツ新聞を読むのが好きだったということ、そして実況解説(特にCSなどマニアックな実況解説)が好きだったというのがあります。

 例えば、アメフトにはまったのは、GAORAの実況タージン・解説浜田組のトークが好きだったのもありますし、大学でスポーツの歴史を研究するようになってからも、スポーツメディアがどのようにスポーツを報じていたのかという観点から研究を進めています。つまり、メディアの存在がスポーツ観戦オタクの原点にあったわけです。

 

 LoLプロシーンのメディア事情で言えば、例えば韓国のinven globalのような豊富な情報を手に入れられる英語のesportメディアの充実していますし、日本語メディアもどんどん充実してきています。

 また、公式が提供するコンテンツが抱負なのも非常にポイントが高い。例えば、上に貼ったSKT対EDGの「1万Gの逆転劇」。実況解説付きで生で見てたときも興奮しましたが、一方で細かい所で「なぜ、逆転劇が起こったか?」はよく分っていませんでした。そんな事関係なく凄い試合だったのは伝わってくるので問題はないのですが、実際に何が起こっていたか理解した方が当然より楽しい訳です。

 LoLの公式はそんな期待に応えるために、Brakdownという動画シリーズで、細かい技術解説をしてくれます。それと同時に、選手やチームに着目するドキュメンタリーEyes on シリーズも上げています。すなわち、公式がゲーム内外の裏側をコンテンツとして抱負に提供してくれているのです。これは本当にかゆいところに手が届く仕事。

www.youtube.com

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 そしてこうした事が可能になる裏側には、Analyst Deskとよばれる専門的な解説員が抱負に存在していることがあります。また、このゲームがいわゆる「Stats」とよばれるゲーム内のあらゆる情報(特定のプレーの成功率などのゲーム内Statsにくわえて、チャンピオンの選択率・勝利など)をデータ化し、常に提供するシステムを構築している部分にあります。

 プロ野球でもセイバーメトリクスのような様々なデータの開発・活用が進んでいますし、アメフトでも細かいタックルの成功率などのデータが古くから利用されてきました。LoLはデジタルなゲームであることを活かして、そうしたデータの蓄積・可視化、データを利用した細かな解説などを体系的に整備することで、より一層プロシーンの凄さ、面白さを分かり易い形で提供してくれているのです。

 ゲームクライアント自体が「観るゲーム」「中継するゲーム」であることを意識したシステムを搭載しており、そうしたインフラの部分がゲームとしての面白さを加速しているわけです。

jp.op.gg

 

 これ以外にも色々と書きたいことはあるし、もっとゲーム自体の解説をした方が良いとも思うのですが、多分それは実際に観た方が圧倒的に伝わる部分です。なので、今回は観る上でツボとなりうるポイントを紹介して、スポーツ観戦オタク連中を引きずり込んだろうと言う、観点からLoLの魅力を紹介にしました。

 何らかの気になった人は、とりあえずLoLesportsjpのYoutubeチャンネルにとんで、豊富な過去の試合ライブラリーを消化するんだ(提案)

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4.個人的2018シーズン総括とおすすめチーム・プレーヤー・チャンピオン

 

 LoLを観る上でのポイントを紹介したので、ここからは個人的に2018今年のシーズンを振り返りつつ、おすすめのチーム・プレーヤーを紹介したいと思います。

 

 

  • チーム① Flash Wolves(FW):LMS所属(台湾・マカオ・香港地域)

 個人的に今年一番応援したチームはLMSのFWです。

 

 2018シーズンと書きましたが、LoLのシーズンはWorldsの後、12月にAllstarが開催されます。Allstarは一年で最後のイベントですが、パッチ的には翌シーズンのパッチに近い試験的なパッチで開催されるため、新シーズンを占う側面がある訳です。

 そんな去年のAllstarは地域対抗戦で行なわれ(今年はまた別の形式)、決勝では世界最強と言われるLCK(韓国)を倒した2チーム、LPL(中国)対LMS(韓国)が対戦しました。LMS地域はSeason2で世界の頂点にたったものの、それ以降どうも世界大会ではぱっとしない成績が続いていたのですが、去年のAllstarではJgのKarsaを始めとした選手が奮闘し、素晴らしい試合をみせてくれました。

 僕はAllstarを通じてFWのKarsaに魅せられ、WorldsでもFWの試合を見返したりしたのですが、新シーズンになるとKarsaはLPLのRNGに移籍、FWは大黒柱を失った状態で新シーズンに突入しました。

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 FWはLMSでは春と夏併せて2敗しかしないという完璧な強さを見せつけました。そして、どうせ世界大会では苦戦するだろうと思っていたところ、春の世界大会MSIでは、LCK代表のKZ、LPL代表でKarsaの現所属チームRNG相手に互角以上の戦いを繰り広げました。最終的には3位タイに終わりましたが、今年のFWは違うぞというところをみせてくれました。特にADCのBettyが成長して、MidのMaple、SupportのSwordArtの3人であれば今年こそ壁を破れるかと期待してたんですよ...期待したんですよ...

 

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 結局、大きな期待を受けたWorldsでは、Week1はよかったもののWeek2で大失速。最終的にはTieBreak負け、今年もGropu Stage突破ならずという結果に終わりました。

 

 ただ、その負けた相手というのがEUに所属するG2で、今大会C9と並んで最大の台風の目となったチームでした。G2は今年の夏シーズン前半はEUで無敵の強さだったんですよね。特にファンネリングメタと呼ばれた(あまり評判のよくなかった)メタにおいては、尋常じゃない強さを誇っていて、あの頃はG2の試合を観ながら、「今年のWorldsで一番みたい試合はFW対G2」とかいってました。

 G2はその後、メタがかわると共に調子を落とし、Worlds出場権も何とか確保するという有様。それでも本番では徐々に調子を上げてベスト4まで残り、春先から夏までずっと強かったのに、Worldsのメタに適応仕切れずに負けてしまったFWとは対照的な結果を残しました。僕はそういう意味で「G2対FWがみたい」と言ってたわけじゃないんだ... 

 

 とまあ、なんとも皮肉な結果で今年のFWは終わってしまったわけですが、初めて一年間のスパンで特定のチームを応援したことで、LoLのプロシーズンの奥深さを知ることが出来たなとも思います。

 FW、来年こそは頼むよ...

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  • チーム② Detonation Focus Me(DFM):LJL所属(日本)

 今年のWorldsと言えば、日本代表のDFMの活躍は触れないわけにはいきません。Deonationというチーム自体が日本では最古参のプロゲーミングチームであり、格ゲーの板ザンなんかも所属してますし、僕がプレーも観戦もしているHSやシャドバなんかでも活躍する日本を代表するチームです。

 その一方で、LJLでは二年間チャンピオンの地位から遠ざかっていました。今年こそはという思いが強く感じられ、個人的に新鋭のV3と共に応援していたわけですが、夏は見事にPOも勝ち抜けWorldsに進んでくれました。

 

 Worldsは本戦のまえに、Play Inとよばれる予選ステージがあり(チャンピオンリーグの予備予選みたいなやつ)、LJL代表はPlay Inから参加します。そして、今回のDFMは日本のチームで初めてPlay InのGroup Stageを突破し、KnockoutのBO5に勝てば初の本戦に進出という所までたどり着きました(POではSKTに去年大逆転された中国のEDGに敗戦)。

 ちなみにGroup StageではC9と同じグループに入りました。僕とLoLプロシーンとの出会いのきっかけになったチームであり、本当にC9とDFMが戦ってるのを観ると感慨もひとしおでした。

 しかもC9相手には2敗したものの、どちらも惜敗。今年のC9はその後チームとして初めて、北米のチームとしても久しぶりにBest4まで進んでいます。そんなC9と感動的な試合を魅せてくれたDFMには本当に感謝ですね。

 来年こそは本戦出場をするDFMをみたいです。後、ぽんさん(ADCのYutapon)の変態ピックを来年もまたみたいです^^

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  • 選手 Ucal:KT Roosters(KT)、LCK所属(韓国)

 今年を代表する選手としては、先日Nikeとの契約が発表されたRNGのUziと言うことになるのでしょうが、個人的にはKTのUcalに注目していました。

 

 今年、世界最強リーグLCKはWorldsでは大苦戦。シーズン3以来独占していた世界王者の地位を失っただけでなく、出場したチームは3チームともQFすら突破出来ませんでした。

 LCK内部においても、絶対王者SKTや春の王者KZがWorldsに出場すらできず、新興のGRFが大躍進を遂げるなど新時代を感じさせるシーズンでした。そんな中で、今年のLCK一位で久しぶりにWorldsに出場したKT。経験豊富なベテラン4人に対して、ただ一人のルーキー、17歳のUcalが魅せてくれた輝きが一番印象深く残っています。

 

 今年のWorldsはメタの関係もあり、例年以上にMidのプレーヤーに注目が集まった大会でした。世界最強のMidレーナーといえばSKTのFakerですが、SKTがLCKで敗退し、Faker不在のWorldsだったため、非常に戦国時代感があって楽しかったです。そんな中で、FNCのCaps、G2のPerkz、FWのMapleなどと並んで、KTのUcalにも高い注目が集まりました。

 しかし、そんなUcalとKTも、QFでLPL所属のiGとそのMidレーナーRookieの前に敗退。名前とは裏腹にこれまで厳しいキャリアを積んできたRookieは、そのまま決勝まで駆け上がり見事優勝。中国に初めてのWorlds優勝をもたらしました。

 実際にRookieはプレーの内容でも、Ucal、Perkz、Capsと名だたるMidプレーヤーを圧倒していましたし、名実ともに世界トップのMidレーナーに躍り出ました。はたして、来年、Fakerパイセンとは戦う姿はみられるのでしょうか。

 それでも、僕は17歳のUcalが、来年、再びLCKの手に世界の頂点に取りもどすような凄いプレーをみせてくれるのではないかと期待しています。同じ17歳のMidレーナー、GRFのChovyとUcalの対決、来年も注目です。

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  • チャンピオン  ヤスオ(Yasuo)

 去年のWorldsでLoLに本格的にはまったとき、僕の印象に一番残ったチャンピオンはタリヤ(日本語版CV坂本真綾)、次点でレオナ(日本語版CV川澄綾子)でした。

 前者はマップを縦横無尽に移動するUlt(一番強いスキル)、後者は当然IgNarの律動レオナ。今年もこの両チャンピオンは共にWorldsでもぼちぼちピックされる程度に強いチャンピオンでした(タリヤはMidではなくJgになりましたが)。

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 一方で、今年一番鮮烈な印象を持ったチャンピオンはヤスオ(日本語版CV杉田智和)です。ヤスオはその見た目から人気は高いですが、一方でプロシーンでは中々ピックされにくいチャンピオンでもありました。ただ、隠し球的にピックされることもあり、去年のWorldsのFinalでもSKTのTopのHuniがヤスオをピックして盛り上がったのを覚えています。

 そんなヤスオですが、今年のMSIではFNCのCapsがピックし、大暴れすることで夏シーズンにはメタの上位に上がってくるチャンピオンになりました。ピックされるで家で盛り上がるチャンピオンですが、特にCapsがヤスオを使ったときは別格に観てて楽しい。

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 Worldsでは中々ピックされずモヤモヤしていましたが、一試合CapsがヤスオをPickしてくれた時にはワクワクしました。好きなチャンピオン(とプレーヤーの組み合わせ)が増えてくると、ドラフトも試合も観るのがますます楽しくなりますし、それがとっておきの試合でのピックだと尚更ですね。

 ちなみに組み合わせと言う点では、夏の前半に一瞬だけ現れたファンネリングメタの時のG2のPerkzカイサ(+Jankosブラウム)が次点。ただ、あれはイレギュラーなピックなのでもう見れないと思いますが... ファンネリングメタは、ぽんさんのヌヌとかモルデカイザーとか含めて好きなんですけどね。

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  • 番外:Pickem

 ちなみに、Worldsには、Pickemとよばれる勝敗・順位を予想するモードがあります。毎年WorldsではPickemが燃えるかどうかで盛り上がる訳ですが、今年は初めて実際に参加してみました。f:id:pushol_imas:20181109124452p:plain

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 全問正解が出ないなど、過去最強に予想不可能なPickemと呼ばれる中で、48ポイントゲットなら上々でしょう。これでGenG(昨年度世界王者)とFWが期待通りの活躍だったらなあ... 

 

 

 おわりに

 

 といった感じで、LoL初心者を置いてけぼりなひたすら長い文章を書いてしまった気がしますが、今年一番はまったLoLのプロシーンについて、見る専という立場から書いてみました。

 実際にスポーツを観ることが好きな人からしたら、こんなに良く出来た楽しいゲームは中々ないですよ。なので、是非みなさんも一緒にどうですか。色々と考えながら、少しずつゲームの本質を理解していくのも楽しいですよ。色々な切り口で楽しさを発見できるゲームなので、是非触れてみてください。

 

 ちなみにプレーに関しては、来週あたりに新しいデスクトップPCが届くはずなので、それを機会に本格的に触ってみるかなと思っている所です。まあ、観るだけで十分楽しいんですけど、esportの良いところはリアルのスポーツ以上にプロとの垣根が低いことですし、やってみてより楽しめるようになれたらなと思います。

 

 来シーズンはなんとか機会を見つけてLJLも実際に現地でみたい。後、今年はFinalが11月3日で学会と被って(うちの学会は11月3日固定)行けなかったけど、次のチャンスがあれば実際にWorldsも見に行きたいですね。

 試合はもちろん、毎年Opening Ceremonyも凄いですから。去年のARエルダードラゴン降臨もよかったけど、今年のK/DAスキンのARも素晴らしかった。ゲームは難しいなっていう人も、このOP Ceremonyだけでも見て行ってください。

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2016年振り返り放送

すしおデザインって色々と反則だと思います(挨拶)

https://www.instagram.com/p/BOY-2Ycjfff/

 

 

お久しぶりです。今年は仕事が一気に忙しくなって精神的に削られてたせいか、更新もできませんでした。なんか、仕事でMP消費→シーサイドのイベント→bnkr三銃士飲みMP回復→仕事で(以下無限ループ)な感じな一年だったような気がします...

 

その分といってはなんですが、明日、さっすま(@sad_smiLey3)と年末恒例となっている振り返り放送をしたいと思います。

 

日時:2016/12/27(火)21時頃から(予定)

テーマ:2016年年末振り返り

放送URL:http://www.ustream.tv/channel/leicesterp

Online Video Marketingwww.ustream.tv

 

多分、今年のアニメ、マンガ、映画、ゲーム、ラジオなど話すことになると思います。作品的には二人が共通してはまってたと思われる『三者三葉』、個人的には『ステラのまほう』、『オカルティック・ナイン』、『聲の形』あたりの話になるかなと。後は、新たなトレンドというか、ちょっとこれまでに無かったブラックホール西田望見・奥野香耶のず~ぱらだいす 』かな^^

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と言うことでお時間があればおつきあいください。

 

洲崎西 Make Smile☆Revolution -洲崎西SUPER LIVE によせて-

「そうよ 笑いの渦 いつも 巻き起こすの

 プロの エンターティナーに なりきり

 笑顔ビーム 振りまくの」

洲崎西『Smile☆Revolution』)

 

すっかり洲崎西イベントレポートブログになった感のある本ブログですが、

2015年12月6日(34回目の誕生日)に開催された『洲崎西SUPER LIVE@大宮ソニックシティー』にいってきました。

いや、本当にね、洲崎西のイベントにいくとね、高まるんですよ、ブログを書かざるをえなくなるんですよ。

 

僕が初めて洲崎西のイベントに出たのは2013年12月の第1回SEASIDE LIVE FES2013@新宿BLAZE。

ラジオ『洲崎西』が始まったのが2013年7月なので約半年で初のイベント。時期的にはちょっとやべえラジオがあるぞって感じで話題になり出したくらい。当時書いた記事で、このラジオは今までのラジオとは違う凄さがあると書いたりしてたけど、まだ生で二人の凄さを体感してた訳じゃなかったです。

 

earlofleicester.hatenablog.com

 

そんな時期にワクワクしながら参加したBLAZEのライブで洲崎西の二人は、舞台慣れした先輩達に囲まれつつ(この時は洲崎西だけフラワースタンドなかった)、全く物怖じせずラジオ通りの二人を舞台上でみせてくれました。

この時にこいつらただ者じゃねえなと感じて、来年は洲崎西のイベントだけは全部いってやろうと決断しました。

 

earlofleicester.hatenablog.com

 

翌2014年は文字通り洲崎西大躍進の一年で、単独イベントが夏と冬の2回に、SEASIDE LIVE FES2014では先輩達を前にトリを務めるなど、エースの貫禄が出てきたなと。もはやSEASIDEの聖地といった趣が出てきた中野サンプラザで開催された年末のイベントでの、ぺっちゃんの最後の挨拶をきいて、もう本当に死ぬまでとことん洲崎西にとことんついていってやろうとなったのを覚えてます。

 

  

その流れから2015年5月の春の豚祭り。この時発表されたのがアニメ化で、番組とイベントを通じて大きくなった洲崎西に植木社長が用意した次のステージ。その時の感想は以下の記事の通りですが、ここまで着実に歩んできた洲崎西とSEASIDEならば大丈夫と思ったのを覚えてます。

 

earlofleicester.hatenablog.com

 

この時にアニメのPVで流れていたのが主題歌「Smile☆Revolution」。会場で聞いた時には単純に「新曲作ったのか」と思った程度だったのですが、今回のライブを体験することで、この歌こそが2015年の洲崎西とSEASIDEを体現する曲だったんだなと。

「Smile☆Revolution」を体現する単独ライブが「祭り」として開催されること。その意味はずっと番組とイベントを追ってきた豚リスナーにはこの上なくデカい。

 

洲崎西のライブやイベントに来たことある人なら分ると思うんですけど、この二人、生でみても番組となんら変わらないんですよ。もちろんイベントならではの企画(ロケ地決めのダーツとか)もあるけど、二人の空気感はラジオだろうがイベントだろうが、ライブだろうが変わらない。

ステージの上には、楽しそうに話して、歌ういつも通りの2人がいるんです。豚リスナーと生でふれあえる機会を大事にしつつ、いつものノリで豚たちに楽しさと笑顔を届けてくれる。

それは今回のSUPER LIVEでも何も変わらなかった。歌ってるぺっちゃんもあっちゃんもいつも以上に可愛かったし、様々な舞台を経験することで貫禄や凄みを増してきてたけど、だけどそれはアーティスト(デレマスの時のヴィーナ洲崎やRhodanthe*のリーダーの西明日香)としての凄さとはちょっと違う。

舞台で歌ってるのはあくまでも洲崎西洲崎綾であり、西明日香なんです。もっと言えば観客席にいるのは豚リスナーであって、MCとリスナーの関係が舞台と客席の間で展開されてるんですよ。

冒頭に引用したスマレボの歌詞「プロの エンターティナーに なりきり 笑顔ビーム 振りまくの」、舞台上の洲崎西の2人を表現するのにこれほどぴったりな表現はないんじゃないかと。あっちゃんもぺっちゃんも「プロのエンタティナーになりきって」、でも自然な2人のままに豚リスナーを、そしてお互いを笑顔にしてくれる。それが洲崎西のライブ。

 

もちろん、デカい箱でのライブは番組とは違います。今回はオリジナルのフルアルバムを用意して、20曲近い曲を歌いきってます。衣装もいつも以上に気合いの入ったステージ仕様。生バンドで、スモークもあれば、VJもちゃんと作られてる。ライブとして必要なクオリティはきちんと担保されています。

ただ、それはこの2年半で大きく成長してきた洲崎西に必要な舞台を整えたというだけのことで、ステージと曲を通じて2人と豚リスナーが楽しく通じ合うという目的は全くぶれていない。アニメ化を経てラジオというメディアを超えて洲崎西の魅力をより大きく、「日本全国」に「笑顔の種」を届けるために、必要だったのがフルアルバムと大宮ソニックの大ホールだっただけなんです。(日本どころか中国や韓国からも豚がつどってましたが)

 

洲崎西 Hi!!
 

 

実際のライブは2時間半みっちりで、特に2人が好きだという『心に仮面系女子』(あっちゃん)から『YELL』(ぺっちゃん)以降、後半は本当に怒濤の展開。中盤、声もダンスも少しきつそうだなと感じないこともなかったんですが、ノリのいい曲に合わせて明らかに限界超えてた。『弱虫コンプレックス』→『タイムマシン』→『Happy New World』の過去曲では、過去のSEASIDE LIVE FESできいたときよりも明らかにパワーアップしたパフォーマンスを披露してくれました。

そしてアンコール前最後の『Smile☆Revolution』。洲崎西がこの二年間で見せてきた軌跡が詰まったアニメの主題歌。『洲崎西』という番組の歴史とコンセプトが詰まった曲を歌い上げる姿は本当に素晴らしかった。二人とスタッフがこれまで積み上げてきたパワーを体現する「お祭り」(byあっちゃん)のテーマソングとして、こんなにもふさわしい曲はなかった。

洲崎西 Smile☆Revolution 歌詞 


洲崎西 - Smile Revolution [洲崎 綾, 西 明日香] CM - YouTube

 

そう思うと、二人ももちろん凄いんだけど、今回あまり表に出てこなかった植木さんやスタッフが本当に凄い。洲崎西は2人とスタッフと豚リスナーがみんなで作りあげてることを実感できる番組だけど、今回のライブ自体がまさにその構造そのものを象徴してた。

洲崎西の楽曲は甘酸っぱい青春恋愛系の歌詞(君が好き)がおおいんだけど、好きが向かう先の君はあっちゃんぺっちゃんの二人同士であるようにも、二人から豚リスナーのようにも、どっちにもとれるようなものが凄く多い。このダブルミーニングの「君が好き」を通じて、2人と豚リスナーとスタッフと、全部をひっくるめて愛おしく感じことができる曲になっています。

作詞は外注だけど、歌詞の方向性を出してるのは多分植木さん。だから、2人が歌う曲から伝わってくるのは、「百合営業」だけど「男が好き」な2人の繋がりであり、2人と豚リスナーの繋がりであり、そしてスタッフと2人と豚リスナーの繋がりなんです。

そうなるような曲をちゃんと用意した上でライブやってるから、この「お祭り」を楽しめない豚リスナーなんていないんですよ。きっと磔にされていた今は亡き「養豚場の紳士」も喜んでるはず。

 

そして、アンコールの『AUNG』と『夢色キャンディ』。「ゆこう 2人どこまでも 新しいドア開けて 君といるだけで 夢が暴れ出すんだ」と2人の絆を歌う『AUNG』から、その絆が生み出す笑顔をラジオを通じてみんなに届けることを歌う『夢色キャンディ』。

アンコール前のMCでぺっちゃんが「でも私たちのホームはラジオだから」と言った通り、洲崎西という番組の原点が詰まったアンコールの二曲。『夢色キャンディ』はSEASIDE LIVE FES2013の時の曲、つまり番組開始当時の曲です。

『夢色キャンディ』を聞いて、2年前からずっと、ラジオから楽しさを伝えることを大事にしてきた洲崎西のスタンスが変わらないこと、その変わらない原点から『Smile☆Revolution』を巻き起こすんだということが伝わってきたんです。

2年前のBLAZEで初めてみた2人のステージを思い出しながら、言葉にできない感慨を抱きつつ、本当にこの場に居れて良かったと感じるフィナーレでした。

 

 

ライブを通じてみんなが繋がること、触れあえること、楽しめること。そして、番組を聞きたいなと思えること。本当に素晴らしい洲崎西らしいお祭りでした。

今年はまだSEASIDE LIVE FES2015があるけど、そっちでは別の意味で暴れまくって、たそ(弟)とうじ(もち蔵)に洗礼を浴びせるようなまた別の顔がみれることが楽しみです。

本当に洲崎西を好きでよかった。

 

「春夏秋冬 笑顔の花

 年中無休で 咲かせたいの

 日本全国 笑顔の種

 せっせと休まず 蒔いて

 Smile! Smile! Revolution!」

洲崎西『Smile☆Revolution』)

 

Smile☆Revolution(通常盤)

Smile☆Revolution(通常盤)

 

 

洲崎西 THE ANIMATION [Blu-ray]