レスター伯の限界

なんもかんも政治が悪い......

おっさんたちのエモい生き様に花束を ーサークル敷居亭新刊『敷居の部屋の旋回〜Swing〜』(コミケ3日目 け-04a)ー

 6年振りにサークル敷居亭の新刊『敷居の部屋の旋回〜Swing〜』が出ます!

 

 日時・スペース:2019年8月11日(コミケ3日目) け-04a

 サークル名:サークル敷居亭

 新刊:『敷居の部屋の旋回〜Swing〜』

 頒布価格:500円(コミケ会場限定、通販は700円の予定)

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 ありらいおんさん(3日目 け-28aで新刊出すそうです。対談でも触れているVtuber統計レポート)と敷居亭メンバー(たいとく・敷居・レスター伯)の対談から始まって、豪華な執筆陣によるおっさんたちのエモさが詰まった原稿が目白押しの内容となっています。詳しい中身については、今回の本のMVPともいうべきおばけさんの以下の記事を読んでいただければと思います。

myrmecoleon.hatenablog.com

lastline.hatenablog.com

 

 僕は今回の本では、個別記事は書いていませんが、前書きと対談の企画・聞き手・編集・注釈を担当しました。ありらいおんさんとの対談については、この20年のオタク的活動について、テキストサイト、評論島、ニコ動、コミケ米沢嘉博記念図書館、ニコニコ学会そしてVtuberまで時代時代のホットトピックを中心に振り返り語った素晴らしいものになったと思います。

 ちなみに対談の一部(Vtuberの部分)に関しては、敷居さんのブログで先行公開されてます。

sikii-j.hatenablog.com

 

 対談以外の個別記事についてもとにかく全部エモい。おっさんたちのエモい生き様があふれてる。読みごたえたっぷり、過去最大ボリュームの118頁となっております。

 

 

 と、まあ新刊の紹介自体はここまでで十分何ですが、想像以上にエモい本になってしまったので、少しこの本が出来る裏側についてレスター伯観点から少し語って、僕もエモさを放出しておきたいなと思います。

 

 元々、今回の本は昨年たいとくさんがニコマス系の忘年会に久しぶりに顔を出した時に、本を作りたいと勝手に決意した所から始まっています。この時点では僕も敷居さんも、「あっ、そう。まあたいとくさん頑張ってね^^」って感じのテンションで、正直他人事だったのですが、まあ、編集する段階になってヘルプすればいいかというくらいの感覚でした。

 敷居亭が最後に本を出したのが2013年の夏コミなので、その間は6年。この6年の間に、みんな人生の転機を迎えていたし、僕も仕事がかなり忙しく重いモノになっていたので、よっぽどの事が無い限り同人誌作るパワーは沸かないだろうなと思ってました。

 そんな状態で、たいとくさんが周りに声を掛けて今回の本作りはスタートし、6月の時点で個別の原稿は徐々に集まるものの、それをどうやって本の形にまとめていけばいいのかのアイデアはぼんやりとしたまま。ずっと企画・編集をして来た身からすると、「いくら良い原稿が集まっても、原稿を貫くコンセプトがねえと良い本にはならねえぞ」ということは分かっていたので、正直心配しかなかった...

 

 これまでの敷居亭の本は、テーマ(例えばニコマスとか、シンデレラとか、ニコ動とか、なろうとか)を決めた後、基本的にはコンセプトと企画の方向性を決めてから、個別の記事を書いたり発注したりするスタイルで進めてました。僕の敷居亭における役割はその企画だったわけですが、今回はそこはあんまりやる気がなかったです。しかし、だじゃれおじさんからいつまで経ってもコンセプトが出てこない...

 なので、東京に出張した際に、たいとく&おばけさんと「コンセプトどうするのよ」作戦会議という名の飲み会を実施して、「たいとくさんはなんで今回の本を作ろうと思ったのよ」と訊問。すると「おたくとしての活動と、仕事と、プライベートと、その間の循環、黄金回転が確立されることが重要で、それがないと灰色の人生におしつぶされちゃう」みたいな事を言ったわけです。

 それが今回の本を作るモチベーションの根幹にあるんだったら、そういうオーダーで記事を依頼したんだったら、この本を作ろうと思った言い出しっぺのたいとくさん自身のその思いをちゃんと記事にしようと提案。ただ、一人で書かせるのは荷が重い、かつ、コンテンツとして魅力があるものが欲しい...

 だったら、僕たちと同じように、いや僕たちと違って休む事無く評論島で本を出し続けているありらいおんさんと対談して、あらためて「評論同人誌を作ること」が僕たちの人生にとってどういう意味があるのか語ればいいのではないかというアイデアが浮かびました。その対談ができあがれば、この本を貫くコンセプトもより明確に浮かび上がってくるだろうし、個々の記事の間の関係性を上手く繋いで行く事ができるのではないかと...

 

 ありらいおんさんが快諾してくれたこともあり、飲み会から2週間後には対談を実施。考えていた流れ以上に、懐かしい話、重要な話、そしてリアルタイムのおもしろさがちりばめられた良い対談ができあがりました。本当にいい対談なんですよ。おばけさんの紹介記事にもあるように、気付いたら『天気の子』にノスタルジーを覚えるおっさんたちの生き様や、悲しみや妬みなどに身を焼かれないためにもきちんとアウトプットし、記録を残すことの重要性などなど... 期せずしてタイムリーな内容にもなったかと思います。

 

 その後、タイトルをどうするかで過去最高に悩みましたが、「黄金回転」というたいとく語と、しっかり力を溜めて人生を謳歌するというイメージから、「旋回」という単語と、英語の「Swing」という単語(15年前100回以上見た『Swing Girls』からの連想)を思いつきました。ここまで来れば後はもうやるだけ。

 既に集まっていた記事に加えて、最近ひたすらオープンワールドをやってた敷居さんが珍しく自分から記事を書くといいだし、あまりにもおっさんくさい+アイマス成分がなさ過ぎたので、おっさんの入り口にさしかかったばかりのハバネロ君に「シャニマスについて好き勝手書いて良いぞ、責任はこちらが取る」というブラックな指令を飛ばして現在の構成が完成。

 実際に並べてみると、対談の中から浮かんで来たコンセプト、そして個々の記事がもってたエモさというパワーが上手くマッチして良い本ができあがりました。正直、今までの本に比べると全然貢献度は低いと思いますが、それでも良いコンセプトを本に与える事ができたかなと自己満足度は高いです (自画自讃)

habanero02.hatenablog.com

 

 この6年間の自分を振り返ってみると、仕事は充実してたけど、一方でストレスがたまることは多かった。でも、今回こうやってまた本を作る作業に関わったことで、そのストレスをぶっ飛ばしてSwingした人生を送る感覚を思い出した気がします。つまり、僕自身がこの本を通じてこの本のコンセプトにある意味で救われた(解放された)ような気がします。本が大体完成した時点でみた「天気の子」のラストの断言をみて、よりその思いが強くなった気がします。

 今回は元々穴埋め要員として待機しており記事自体は書かなかったので(一応記事が上がってこなかったとき用に、esport関連の記事の構想は作ってました)、どこかで自分の中の「エモ」を放出したいなと思い、こんな感じの紹介記事を書いてみました。初めから意図した通りに出来た本とは正直言えませんが、本当凄く「エモい」本になってると思います。

 是非是非、手に取って、みなさんもこの本のエモさを感じて下さい。そして、みなさんも自分の中にある「エモ」を形にしてみませんか。