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レスター伯の限界

なんもかんも政治が悪い......

『咲-Saki-全国編』の放送開始と咲SSの新たなサイクル(2014年1月版)

 みなさん『咲-Saki-全国編』楽しんでますか?(挨拶)

 

 3話に入り、ちゃちゃのんも登場し、(もうすぐ40なのに、アスミスにまで先をこされるなんて)「そんなん考慮しとらんよ...」な松来さんのネイティブ広島弁名演技もすばらでしたね。『伯すま咲TV!』でも話していますが、ここまでは丁寧に積み重ねるフェーズという感じですが、来週以降本格的に二回戦が始まるので、より一層楽しみですね。 

White Sincerely

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 さて、全国編の放送開始に伴って、このブログでも何度も取り上げてきた咲SSが最近再活発化して来ている印象があります。そこで今回は2013年年末から2014年初頭にかけて面白かった咲SSを紹介しつつ、最近の傾向について少しまとめて見ようと思います。

 

 年末あたりからの咲SSの再活発化に全国編の放送開始が影響を与えていることはほぼ疑いが無いところですが、どのように再活発化しているかといえば、

 

 ①単純に量的な増加

 ②新たなカップリング

 ③これまでとは異なる方向性のキャラの掘り下げが進む

 

の3つくらいの傾向が見られると思います。以下でそれぞれの論点について簡単に。

 

①量的な増加

 咲SSは2013年後半の咲SSといえば、まとめサイトにまとめられるようなSSが一日1〜2個くらいしか見当たらなく少し寂しい思いをしていましたが、年末あたりから(身長などの情報公開あたりから)3〜5個くらいに増えてきている感じがします。

 

 過去にチームiPS敷居亭支部のコピー本でさっすまがまとめてくれたように、VIPSS(およびSS速報など派生系のSS)は、スレ(VIP、アニメ本スレ、なんJ)が盛り上がることでネタと人が集まってきて、結果的にSSの量と質が上がる傾向にあります。昨年の後半と言えば『シノハユ』の連載が始まりましたが、『シノハユ』はスレが加速するタイプの作品とは少し違うので、やはり年末からの盛り上がりはアニメによるスレの盛り上がりが一番大きいのかなと思います。

  人がまた集まりだしてるのは、年末あたりから安価系SSが少しずつ増えてきており、比較的長めの連作SSがぽつぽつ投稿されていることからも分かります。例えば以下のモモSSなんかは、つかみのネタの突飛さや、途中からのドライブがかかってくるところは、最盛期(2012年後半)のシリーズ物SSの感覚に近く、非常に懐かしい気持ちになりました。

 「酷い、だが、もっとやれ!」という感覚で読み進めていくのがやっぱり咲SSの醍醐味なんですよね。

 

桃子「この声とひきかえにこんなに美しい夜を届けるっす」マンゲファイアー、ゆみ「まんまんワイフの毛根蒻畑」 マンゲファイアー : おかしくねーしSSまとめ

 

 

②新たなカップリング

 咲SSといえば、やはり欠かせないのがカップリングの妙。とはいえ、既に長年にわたり様々なカップリングが試されてきた咲の二次創作界隈において、新しさを求めるのはなかなか難しい物があります。

 ところが最近だと、連載当初はあまり盛り上がらなかった有珠山SSやシノハユ関連のSSがポツポツと投下されるようになることで、文字通り新しいカップリングが出てきている印象があります。

 有珠山でいえば、最近なるちかSSをひたすら投下している人がいて、この人のなるちかSSがいい感じで狂気を孕んでいてたまりません。また、有珠山全体も阿知賀に近いバライエティ的なSSがよくあうバランスの高校なので、今後YGでの連載が進むにつれて更に盛り上がることに期待がかかります。

 

成香「おち○ちんが生えました」 : おかしくねーしSSまとめ

誓子「なるかが欲しい」 : おかしくねーしSSまとめ

誓子「なるかの可愛いポイント全部当てるまで帰れま10!」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 また、シノハユSSに関しては本編に対する咲クラスタの好反応とは逆に、SSとしてネタにしずらい雰囲気もただよってましたが、こちらも少しずつその方向性が模索されています。具体的には「ロリチャードソン」系SSを中心に、慕ちゃんの麻雀ジャンキーっぷりをいかしたSSも少しずつ開拓されている印象があります。

 

シノ「おじさん、一緒にお風呂入ろうよ」コースケ「!?」 : おかしくねーしSSまとめ

慕「紙で作った麻雀牌!」山岡「やれやれ」 : VIPとSS

慕「打てますか?」玄「はい、松実姉妹がお相手ですのだ」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 こうした新規参戦校、新規作品関連のSSに加えて、これまであまりなかったカップリング自体もちらほら出現しています。個人的に最近で一推しなのは以下の憧咲SS。憧咲自体はこれまでもいくつかあったのですが、このSSにおける憧ちゃんの咲さんを好きになる感じはこれまでにない新鮮な切り口だったので、是非読んで欲しい一作です。

  後、次の傾向とも被るんですが、最近の憧ちゃんは、援交キャラでも、iPSキャラでもない、それ以外の方向性のキャラの掘り下げが進んでいる印象があります。

 

憧「泣き顔の綺麗な人が好き」咲「えっ」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 

③異なる方向性のキャラの掘り下げ

 カップリングと併せて、これまでとは異なるキャラの方向性の掘り下げも見られます。これに関しては、特に清澄が多い印象がありますが、全国編前半の主役とも言うべき部長を中心に、アニメが進むとまた進むんじゃないでしょうか。

 特に以下のぽんこつ久シリーズは、咲さんのキャラ付けも含めて非常に目の付け所がいい感じで、うまく新たな魅力を引き出しているといえると思います。こういうSSは今後も更に増えて欲しいですね。

 

まこ「うちの部長はぽんこつじゃ」 : おかしくねーしSSまとめ

咲「うちの久はポンコツかな?」 : おかしくねーしSSまとめ

和「うちの部長はポンコツじゃない…です」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 

 以上の3点をまとめると、全国編に伴いスレが再び賑わい、「SSの不可欠なネタと書き手が増加する→新たなカップリングや新たな方向性の掘り下げがはじまる」ということになります。これは量的な増加と質的な変化の両方を伴う変化で、咲SS文化を支える風潮被害文脈の更なる進化の一つの形といえるのではないでしょうか。

 

 そしてこの傾向を象徴する超大作SSが久しぶりに投下されました。

 

怜「竜華を欺いて浮気を続ける」憧「そうはさせない!」 : おかしくねーしSSまとめ

 

 このSSを簡単に説明すると竜華を欺いて憩ちゃんと二股浮気を続けようとする怜と、それを阻止しようとする憧ちゃんが、心理戦、推理合戦を繰り広げるSSです。単純に二人のやりとりが「デスノートの月対L」を思わせる非常にレベルが高いもので、咲のキャラについて一通り知っていれば楽しめる、読み物として非常にハイレベルなSSといえます。

 しかし、このSSの凄いところは構成力+文章力だけではありません。怜の浮気と言えば、いわゆる初期咲SSを支えた「屑怜」風潮被害の文脈です。怜竜SSの歴史を振り返えるならば、屑怜竜華NTR属性竜華チームiPS入り(からの脱退)→逆に竜華がNTRるSSの増加→ラブラブSS」という風にまとめられると思いますが、このサイクルを踏まえた上で、最初期の「屑怜」に再び戻ってきているのが上記のSSという訳です。

 

参考:二次創作の最前線はここにあるー咲SSのすすめー - レスター伯の限界

最近の咲SSの流行 ー怜竜の関係性の逆転傾向からみる咲SS回の新たなサイクル- - レスター伯の限界

 

 といっても単純に屑怜SSに先祖返りしているわけでなく、会話における「一巡先」を読む能力、情報収集や連絡のために活用される「怜ちゃん」など、この2年間で本編、そしてSSで積み上げられてきた能力やネタをふんだんに盛り込むことで、屑怜風潮被害をより高次元まで引っ張り上げています。ネタが一周するということは、その界隈が廃れてしまうのか、再び浮上するのきっかけになるのかの分水嶺に当たるわけですが、このSSはまさしく後者の咲SSの再活発化を象徴しているといえると思います。

 また、怜だけの問題でなく、相手役の憧に関しても、チームiPS的な要素を匂わせつつも、偏差値70が嘘ではないと言わんばかりの頭脳を発揮して、チート能力持ちの怜と全力で戦っています。これも怜と同様に、憧に関しても過去の風潮被害の歴史を踏まえつつ、更に憧のキャラクターとしての魅力を引き出した演出がなされているといえるでしょう。

 

 以上を踏まえてまとめると、

 

 ①全国編の再開に伴い書き手が咲SS界隈に再集結する

 ②更に2年間積み重ねられてきた風潮被害文化の歴史というベース

 

 この2つの文脈が合わさった上で、ハイレベルな書き手の渾身の一作として投下されたのがこのSSだといえるのではないでしょうか。したがって、この作品は単作のクオリティ的な意味で『大阪デート』と並べても遜色ないですし、それに加えて、歴史的な重要性の意味でも、『カンちゃんシリーズ』、『ゲンツキ・ホー』なんかと並べてもいいのではないかと個人的には思っています。

 また、昨年の同じ時期に投下された超大作『学年対抗シリーズ』と比べると、『学年対抗シリーズ』が咲SS界の第一次の盛り上がりを締めくくる意味での転換期を象徴する作品であるのに対して、本作はスケールの面では少し劣るところもありますが、第二次の盛り上がりのきっかけという意味で転換期を象徴する作品となるだけの潜在力を持っていると思います。

 

 久しぶりに読了後の興奮冷めやらない超大作だったので、ついつい長い記事を書いてしまいました。咲SS界が再び盛り上がるんじゃないかという期待を抱かせてくれる、ほんとうにすばらな作品でした。咲は知ってるけど咲SSは殆ど読んだことないという人にも、咲SSはずっと読んでたけど最近離れていたと言う人にも、その両方に是非読んで欲しい超大作なので、是非是非一読してみてください。

 

TVアニメ 咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A キャラクターソング vol.6

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TVアニメ 咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A キャラクターソング vol.2 Live A-Life

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 追記:追加で特にジャンルレスに昨年後半に面白かったSSをピックアップ。読み落としてるのがあれば是非読んでみてください。

 

咲「清澄と風越の部員は相部屋ですか!?」久「何か問題でも?」 : おかしくねーしSSまとめ

 久しぶりにチームiPSの香りがしつつ、さらっと混じるカンちゃん

 

姫子「おばあちゃんになっちも一緒におろうね」 : おかしくねーしSSまとめ

 新道寺SSは息が長いですね。哩姫もいいけど、個人的には姫すばが大好物です。

 

憧「iPS力たったの5。ゴミか」優希「じぇ?」 : おかしくねーしSSまとめ

 帰ってきたスタジオあらたそ

 

穏乃「いじめるんだ、みんなを!」:えすえすMode

 阿知賀編が完結して主人公の重圧から解放された最近の穏乃はフリーダム

 

憩「宮永照と」照「荒川憩の」照&憩「何かと戦ってる系!」:えすえすMode

 ラジオ好きにはたまらない一作。照&憩のコンビもすばら

 

和「王様ゲームしませんか?」京太郎「まじで!?」 : おかしくねーしSSまとめ

 下半期の安価系SSといえばこれかな。ハギヨシとセーラがいる時点で狂気確定

 

モモ「先輩と別れて欲しいっす!」久「じゃアナタが代わりになる?」 : おかしくねーしSSまとめ

 昨年の下半期はゲス部長SSが多かったですね。これが全国編によってどう変化するのかも今年の見物です。

 

【京牌】京太郎「紅生姜のない牛丼屋」:えすえすMode

 昨年中旬に(一部界隈で)一世を風靡した京牌SS。ただ、これは極まった狂気というよりは、原作、SSなどあらゆるネタを取り入れつたスケールのデカイ大作

 

絹恵「憩ちゃん変わったな」憩「かもな」 : おかしくねーしSSまとめ

 大阪の同級生だけど、なかなか無かったカップリングの絹憩。個人的にはツボなので、続きも期待してます。

 

洋榎「新年早々やかましいのが来よった」セーラ「せやな」 : おかしくねーしSSまとめ

 やっぱり洋セがナンバーワン!