レスター伯の限界

気付いたらVtuberになってた

SF的想像力、ガンガンONLINEの勢い、そしてとまらない淫乱ピンク ーおすすめコンテンツ6月号ー

勢いで書いちゃう位衝撃があった『四月は君の嘘』や、

長い事考えていた『日常のドラゴンスクリュー問題』みたいな記事は書けても、

うちのスタンダードたる単品コンテンツ紹介記事がなかなか書けない体になってしまってます (´・ω・`)


そこで、ネタ出しも含めて最近消化したコンテンツを箇条書き形式で紹介

ここで取り上げた物を今後個別に記事化していけたらいいなあと思いつつ、

色々紹介してみたいと思います。

1.昼休みに読んでるSFー小説編ー

最近仕事の昼休みに毎日ちょっとずつSF小説を読んでます

中でも面白かったのが、ずっと色々な人におすすめされていた、

飛浩隆の『グラン・ヴァカンス』と『ラキッド・ガール』

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)


特に仮想現実リゾート『グラン・ヴァカンス』の舞台裏を描いた、

『ラキッド・ガール』の一連の中編のザラっとした感覚は圧倒的ですね。

SFとして新しいという訳ではない分、

特に『グラン・ヴァカンス』は初心者にも読みやすいですし、

その上で作者本人が最高傑作という『ラキッド・ガール』を多くの人に読んでほしいですね。


また、伊藤計劃に続いて円城塔の『Self-Reference ENGINEも読了しました。

はじめの30頁くらいは文体がキツかったのですが、

いつの間にか引き込まれて、走り抜けるように読了しました。

訳の分からない部分は多いですが、

独特の身体性を感じさせる伊藤計劃とは違った形で、

メタを積み重ねながら小説を書く事を突き詰めていく部分で、

円城塔という作家も気になります。

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)



また、伊藤計劃以後というテーマだったSFマガジン7月号』も面白かったです。

MGSの小島監督も含めた対談を中心とした伊藤計劃関係の原稿はもちろんですが、

小説以外のSF的想像力をテーマにした原稿もよかった。

いずみのさん(id:izumino)の『進撃の巨人』に関する評はもちろん、

都市と少女というテーマで語られたアーバンギャルドのレビューがよかったですね。

S-Fマガジン 2011年 07月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2011年 07月号 [雑誌]

少女の証明

少女の証明

2.ガンガンONLINEの勢いがすごいー漫画編ー

最近は日常系に分類出来そうな漫画を色々と読んでるのですが、

個々最近はどうもガンガンONLINEの作品が僕のツボにはまるようです。


まずはうちでもプッシュ中のヨシノサツキの『ばらかもん

最近は本屋でも目立つ所に置かれるようになってきていますが、

漫画としても面白さのスケールが上がってきてる気がします。

四巻では夏祭りのシーンをクライマックスに、

島での生活の終わり、別れを連想させるような描写も増えてきました。

一方で、先生だけでなく、ヒロ、美和、タマらの成長もしっかり描かれています。

外の世界と島の包容力の対比を意識させる芳醇な描写が素晴らしいです。

参考『とめはねっ!』だけが書道マンガじゃない! ―『ばらかもん』のススメ― - レスター伯の躁鬱

ばらかもん(4) (ガンガンコミックスONLINE)

ばらかもん(4) (ガンガンコミックスONLINE)



それから、lain灰羽同盟でおなじみの安倍吉俊先生の『リューシカ・リューシカもいいです。

ちょっと不思議な雰囲気をもったかわいい主人公の女の子リューシカが体験する世界は、

現実との地続き感も残しつつ、どこか違うファンタジックな雰囲気を醸し出して素敵です。

全編カラーで安倍先生の素敵な絵を楽しむ事が出来るというのもポイントが高いですね*1

日常系はちょっとなあと思ってる人にも読んでほしい作品です。

リューシカ・リューシカ 1 (ガンガンコミックスONLINE)

リューシカ・リューシカ 1 (ガンガンコミックスONLINE)


もう一本ガンガンONLINEからおすすめするのが山内泰延男子高校生の日常

日常系や空気系と言えば女子しか出てこないイメージがあるかもしれませんが、

男子高校生の日常』はその名の通り男子高校生三人組が中心の漫画

三人組がひたすら中二な妄想トークを繰り広げるのが中心なんですが、

たまに入ってくる妹や女子高生との絡みがとても面白い

おまけについてる『女子高校生は異常』も含めて、

ガンガンの伝統を感じさせるやりとりは一度読んでみてほしいですね。

男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)

男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)


ガンガンONLINE系以外だと、『がんばれ!!消えるな!!色素薄子さん』が個人的には最近では最大のヒット

表紙の絵をみてジャケ買いしたのですが、

そのイメージから受けるARIA的なほのぼのした素敵探し系の展開も見せつつ、

濃い目のサブキャラ達とのテンション高めのやり取りもあって、

いい意味で不条理でカオスな雰囲気も併せ持った作品になっています。

そんな濃いメンツの中で、見えないくらい存在感の薄い薄子さんが、

周囲の濃い人たちを繋ぎつつ、

自らと世界を淡いながらも素敵な色に染めていく様がとっても素晴らしいです。

ああ、分かりにくアピールw

がんばれ!消えるな!!色素薄子さん 1 (IDコミックス REXコミックス)

がんばれ!消えるな!!色素薄子さん 1 (IDコミックス REXコミックス)


3.淫乱ピンクの魔力ーアニメ編ー

今期のアニメは過去に例を見ないくらい豊作で、

全部を紹介するのは無理でしょう。

今期はサトリナと伊藤かな恵が声優としては素晴らしい活躍をしてると思ってますが、

ここでは『そふてにっ』をあえてプッシュしたいと思います。

そふてにっ 1 (BLADE COMICS)

そふてにっ 1 (BLADE COMICS)


たしかに、『そふてにっ』は一話の段階では、

萌えを狙っているのか、ギャグを狙っているのか分かりにくく

その段階できっちゃった人も多いみたいですが、

2話、3話と進んでいくうちに徐々に真価を発揮するタイプのアニメなのです。

特に、木村さん脚本回で90年代風の熱血物的な雰囲気を高めつつ、

鴻野さん脚本回でカオスでエロスでバカなノリを爆発させるローテーションに慣れてくると、

もう、そふてにっ』なしでは行きていけない体になる事間違いなしです(`・ω・´)


それはともかく、『日常』とは違った意味でバカバカしさがあり、

コメントでツッコミを入れまくりつつ楽しめるアニメという意味では、

そふてにっ』はニコニコ向けのいいアニメだと思います。

テンプレの『テニスしろよ!』から始まり、

あまりにもひどい『OP』の替え歌歌詞コメントは慣れてくると、

なぜか脳内から離れない魔力を備えています。

前期の『おちんこ』もそうでしたが、やっぱりこういうアニメが一本はないとw




また、そふてにっ』は声優陣の演技も魅力の一つで、

特に個人的な趣味としては、

伊藤かな恵演じるヒロインの淫乱ピンクっぷりがやばいですね。

イカ娘の早苗も大好きなんですが、

どうも伊藤かな恵の暴走キャラはツボのようです。

『いろは』の緒花ちゃんのようなまっすぐさもいいのですが、

悪ノリ方向に突き抜けたキャラもいいものですよ。




後、評判はあまり良くないみたいですが、EDも好きです。

イカ娘2期のEDも歌ってほしいなあ。

つまさきだち (初回限定盤)(DVD付)

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今期は変ゼミ』といいXEBECが(主に悪ノリ方向に)元気なので、

古くからのファンとしてはうれしい限りです。

このまま元気でいてくれて、何かの間違いが起こってナデシコ2期とかこねえかなあ (´・ω・`)

機動戦艦ナデシコBlu-ray BOX

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まとめ

しばらくは忙しい日々が続きそうなので、

こんな感じで、月に一回くらいある程度の数のコンテンツ紹介をしつつ、

その中からいくつかをピックアップして個別紹介していければなあと思ってます。

後、流れ的に紹介できませんでしたが、『あの花』とか『いろは』なんかは、

タイミングを見計らって何らかの記事をあげたいですね。

花咲くいろは 1 [Blu-ray]

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*1:それでいて値段も安い