レスター伯の限界

気付いたらVtuberになってた

みんなに笑顔を届ける「発展途上」の変わり続けるプリンセスの物語—推しVtuber語り ① にじさんじ桜凛月編—

くずンボはお互いに発展途上で、ひそかに刺激しあってる関係性がいいんですよね(挨拶)

 

レスター伯の旋回の先週の配信では、競馬に続くコンテンツとして推しVtuberについて語るラジオの第一回放送を取り上げました。直前に美希配信があったり、色々と盛り上がる動きがあったのに簡単に触れながら、りつきんことにじさんじの桜凛月さんを取り上げた第一回放送でした。

 


また、配信の最後で流した、りつきんのこれまでの配信についてまとめた動画もUPしています。始めてVtuberのまとめ動画つくったことになりますね


 

 

今回の記事では、これらの配信・動画について振り返りながら、第一回で取り上げたりつきんについて改めて記事の形で語って行きたいと思います。

 

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目次

1. りつきんとの出会いーVtuberのリアルタイム物語との出会いー

2. りつきんの魅力と桜ンボの存在

3. 「発展途上」:変わっていくというVtbuerの魅力

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1.りつきんとの出会いーVtuberのリアルタイム物語との出会いー

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りつきんとの出会いは去年の夏の終わりでした。ちょうど舞スバの記事でも書いたVtuber甲子園に触れて一気にVtuberのセカイにのめり込み始めた直後にニコニコで、にじさんじタグをたどっていて見つけた以下の切り抜き動画がきっかけでした。

 

投稿主のアップルパイさん(当時青リンゴさん)の編集能力の高さも相まって、15分の動画にたっぷり詰まったにじ鯖マイクラ夏祭りの裏側に存在したりつきんの濃密な物語に完全にノックアウトされてしまったんですよね。詳しく文字で説明するよりも騙されたと思ってこの動画を見てください。本当に素晴らしいまとめ動画です。

当時、Vtuberのセカイにハマりかけて、更に深みにはまるためのフックが欲しかった僕としては、①マイクラというゲームプレーと雑談の相性がいいコンテンツを中心にプレーしていたこと、②毎日19時スタートという見やすい配信時間、③まとめ動画が教えてくれたりつきん自信の魅力が凝縮されたVtuberとしての物語、の三点が揃っていたことですっと自分のVtuberどっぷり生活の一部として定着したのがりつきんの配信でした。

 

今でもそうですが、にじさんじといえば、委員長に代表される個性的なライバー、ゲーマーズのような長時間ゲーム配信(これは元ニコ生RTA視聴勢としては入りやすい入り口になりうる)、そしてギバラや「さんばか」に代表される生きの良い新人たちが次々とデビューしている、など、もっとわかり易いフックがあるんですよね。

というか、多様すぎて全てを追うのは無理でも、一通り見てると確実にどこかに自分の感性に引っかかるライバーがいるというのがにじさんじの箱としての強みだと思っています。そしてどこかのフックに引っかかれば、後は豊富なコラボ配信によって他のライバーにも連鎖的にハマっていくという強みにじさんじですよね。

後、当時はホロライブが3期生がデビュー直前くらいで、今の大爆発の状況に比べると比較的落ち着いていて(僕はあの頃のスバルとか2期生とかホロゲーマーズののちょっと変な空気の配信が好きなのですが)、にじさんじの攻めの姿勢がより強くみえやすかった状況だったような気がします。

 

そんな中で、りつきんの配信といえば、基本1時間と短くて、コラボもそこまで多くなく、マイクラ中心に大人しく毎回刺激的な何かが起こるわけではないという感じでした。例えば、僕が同時期にハマった舞元おじおじやスバルなんかもまだまだ視聴者数が安定して多かったわけではなかったけど、コラボや地獄企画も多かったし、コアな人気のあるVtuberという感じでしたが、フック自体はわかり易いために「人に薦めやすい≒一度分かるとはまりやすいVtuber」だと思います。

でも、去年の夏から多分リアルタイムでほぼ全ての配信を見ているという意味ではりつきんが一番で(おじおじですらいくつかは生ではみれてない)、最も僕の生活の中に浸透していった存在でした。

気軽に見やすいというのはもちろんあるのですが、生放送に重きを置くにじさんじやホロライブ型のVtuberの場合には、あっさりとした1時間配信っていうのは武器になりにくい側面もあるんですよね。

企画型の場合には1時間くらいで濃密に詰め込んだ方がいいというのもありますが、逆にりつきんのようなゲーム配信+雑談型の場合には、ゲーマーズ(例えば葛葉)のような長時間配信で時間の感覚を忘れて流し見するというスタイルの方が定着しやすい側面もあって、またYoutubeの仕様上動画の再生数が伸びやすいんですよね。

つまり、りつきんの配信スタイルというのは必ずしもVtuberの正道ではなく、むしろ中途半端な位置づけにあると思います。後追いすることを考えたとしても、企画型動画に比べると一つ一つの配信・動画の文脈を繋げていくのが難しいし、長時間配信に比べると再生数の面で目立ちにくい。わかり易い武器が見えにくいというのはどうしても埋もれがちになっちゃうんですよね。

 

そんなりつきんにとって昨夏っていうのは凄く特別な瞬間だったんだと思います。前述の夏祭りの主催によって新人ライバーを中心とする多くのライバーとふれあうことができ、また多くの新人ライバーがマイクラの凄さ、そしてマイクラの凄さを教えてくれたりつきんの凄さに触れました。

その前後にはにじさんじベストパートナーに抜擢されて、一部でコアな人気のあった「くずンボ」がわかり易くフューチャーされるとともに、D-1グランプリという自分手動の企画が形になり、そこに新衣装発表が重なることで一気にその存在がクローズアップされていった。そうして一度光があたったならば、みんながその魅力に気付いていった。

こうした流れが昨夏の終わりに一気に来たところで、僕は運よくりつきんに出会うことが出来たわけです。ただの偶然なのですが、僕としては舞元おじおじとりつきんという不遇と言われてきたSEEDs二期生の二人の物語が大きく動く瞬間をVtuber文化にどっぷりハマり始めた瞬間にリアルタイムで触れることが出来るという幸運に恵まれた。これを運命の出会いと呼ばずして何を運命の出会いと呼ぶという感じですね。

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以上のように、りつきんとの出会いを通じてVtuberというリアルタイムで展開される物語に出会ったこと、こんな幸運が僕をりつきんを(舞元おじおじとスバルと共に)僕の中で特別な存在に押し上げてくれました。

 

 

2.りつきんの魅力と桜ンボの存在

そんな特別な出会いによってすっかりハマってしまったりつきんの魅力については、細かくはこないだの配信やまとめ動画、それこそ『桜凛月の駆け抜けた夏』など切り抜き動画を見てもらった方が伝わると思うんですが、ここでは配信では語りキレなかった部分について補足してみたいと思います。特に桜ンボといわれる、りつきんリスナーの存在を中心としたセカイとして語ってみます

 

りつきんの配信を見ていると欠かすことが出来ない存在として桜ンボと呼ばれるリスナーの存在があります。もちろん、Vtuberの配信というのは、有料のメンバーシップとスパチャシステムを中心に投げ銭が可能なのことで、リアルタイムの交流が活性化し、「俺たちが推しを支えてる」という感覚を味わいやすいこともあります。最近は毎月の様にスパチャ額ランキング動画が投稿されているように、圧倒的な金銭が動いてることも可視化されるようになってきていますし。

もちろんりつきんも例外ではなく、ランキングの最上位に位置するということはないですが、スパチャは投げられますし、配信のコメを見ているとメンバーの割合も比較的高い方のVtuberだと思います。

 

 

ただ、個人的にずっとりつきんの配信を見ていると、徐々にリスナー(桜ンボ)との間に築き上げられていく暖かい関係性にほっこりするんですよね。この点も舞元おじおじと共通するんですが、この二人のブレイクの影にはリスナー(桜ンボ・加齢衆)の後押しのパワーがかなりあったと思うんですよ。

おじおじの場合には麺屋舞元やパワプロ配信(特にサクサクセス)におけるリスナー参加型コンテンツを前に押し出すことで本人の自由度が高めるとともに(リスナーいじりという実況芸の確立)、なんか面白いことやってるし俺も常連になるかというリスナーが一気に増えた感じがします(あの頃は同説2000位だったのが、今では平日から1万人越えが当たり前になった)

もちろん、表裏の「こんな配信がしたかった」(ラグビーW杯配信と風俗体験談配信)もありましたが、あの言葉の裏には間違い無くリスナー参加型企画(もっといえばリスナーとのやりとり自体をコンテンツ化する企画)の実験の数々があったのは間違いないでしょう。


 

 

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一方で、りつきんも夏祭り、D-1グランプリとリスナーの意見を聞きながら作り上げていった企画が成功することで、桜ンボとの絆を深めていった感じがします。ただ、これも全てマイクラ配信のように一見さんには一見入りにくいけど、毎日コツコツと配信するスタイルを続けてきたことで、少しずつ常連=桜ンボの気持ちを掴んでいって、一緒に作りあげた企画で注目を浴びることで新たな桜ンボを獲得していくことに繋げてきた成果なんだと思います。僕自身がそのサイクルの中で桜ンボになっていった一人ですし。

コツコツ積み上げていくというスタイルは必ずしも効率が良いわけではないですし、日の目をみないまま折れてしまうことも多々あると思います。だけど、おじおじもりつきんも腐ることなく続けることで、加齢衆や桜ンボの気持ちを掴んで一緒に上がっていった。ここまで含めて物語になっているというのが本当にいいんですよね。

特にりつきんの場合にはそうした変化の裏側に企画だけでなく、新衣装という決意の象徴があったのが本当にシンデレラストーリーっぽかった。配信やまとめ動画でも取り上げましたが、方言の解放と初期衣装の事実上の封印の裏側にあった本人の決意を聞くと本当に心をうたれました。


 



後、個人的に本当にりつきんと桜ンボの関係が好きになったポイントとしては昨年秋のニコニコ町会議があって、あの時に、いつも配信でみかける桜ンボのみなさんが本当に嬉しそうにりつきんと話している姿をみたときでした。ああ、こういう形でやりとりができるんだ、みんな本当にりつきんのことが好きだし、りつきんも桜ンボのことを大事に思っているんだなというのが伝わってきたんですよね。

僕自身はそこまでVtuberのセカイでライブやイベントを重視している方ではないと思うのですが、多分それがりつきんやおじおじがまだリアルイベントに殆ど出てないというのがあると思います。洲崎西のイベントに(チケット落ちた二度目のイベント以外)全通した立場から考えると、多分一度イベントにいくともう戻ってこれなくなる自信がありますね。

 

 

まさしく、りつきんと桜ンボの作り上げるセカイ自体にハマってしまったこと、これが配信で語ったりつきんの魅力(性格・配信スタイル・関係性)と併せて僕が圧倒的にりつきんにハマった要因です。

もちろん、同じ事は他のVtuberについても多かれ少なかれあるんですが、やっぱり最初に体験したことと、関係性の構築が配信スタイルやそれまで積み上げてきた物語とバッチリあっていると感じられたことが大きかったと思います。

 

 

3.「発展途上」:変わっていくというVtbuerの魅力

以上の2点を踏まえた上で、目の前でリアルタイムに変わっていく、ベストパートナーにおける葛葉の名言を借りるならば「発展途上」であることがりつきんの魅力なんだと思います。

最近のマイクラ配信でも唐突に陽キャになって自分からコラボに誘ったり、ハリオ家が活性化することで後輩(ルイス)の面倒をみるようになったり、企画を通じてこれまであまり表では絡みが少なかった先輩達とも交流したりと徐々だけど着実に変わって言ってる姿を見て取れます。

実際に後輩からもカッコイイ、頼りになるというイメージが付いてきてますし、コツコツ、毎日変わらず同じ時間に配信するというスタイルと、だからこそ変化がわかり易く伝わってくるという両面があるのがいいんですよね。昨日のARKのラグナロクボス戦なんかも、完全にりつきんが居なかったら企画倒れになりかねなかったですしね(個人的にはまたしぃしぃとのサシコラボがみたい)


 

 

個人的にVtuberの魅力は、キャラクターでも自分自身そのままでもなく、Vtuberというその中間的な存在であることによって自分ではない誰かになりながら、リアルタイムに成長する様子が自分も他人も一緒に体験出来ることにあるんだと思っています。そんな魅力を体験という意味で、りつきんというのは本当に最高のVtuberです。

配信で語ったように、かわいいりつきん、かっこいいりつきん、つよつよなりつきん、よわよわでふにゃふにゃなりつきん、時にサイコパスな宇宙人りつきん...と様々な側面から魅力について語ることは出来ますが、それ以上にコツコツ積み上げていくことで変わっていくりつきんを見るのが大好きなんです。

 

配信でも話した様にメンタルが壊れはじめた昨夏から、一度完全に壊れて休養をしてようやく復帰出来たこの一年の間に、自分の中でもいかに自分の弱さを受け入れるのかというのは一つの課題でした。その結果、感じたことは弱い自分を変えるのは難しいという当たり前のことでしたが、一方で、弱いままでも何かを積み上げることは出来ると言うことにも気付きました。

その結果がダイエット配信や記事で書いたフィジカルの面から自分を立て直していくことだったわけですけど、同時に毎日Vtuberの、りつきんの配信を見ながらコツコツ積み上げていくことをもう一度やってみようという決意もありました。こうかくとセラピー的に感じるかも知れませんが、改めて思い返してみても本当にそうだったんですよね。

 

自分自身は(特にメンタル面は)大きく変わるわけではない。でも、環境や体調などは少しの工夫で変える事が出来るところもある。そうした部分をコツコツ積み上げながら少しずつ変えていくこと。それを毎日続けていくということの大事さは、毎日同じ時間にマイクラやARKで建築物を積み上げたり、APEXでランクを少しずつ上げたりするりつきんの姿から感じた部分も本当に大きかった。

最終的に自分語りになっちゃっいましたが、Vtuberというコンテンツはそうした自分のあり方というのを映し出す性格も持っているんだと思います。特に、りつきんやおじおじみたいなスタイルの配信者は。

こないだ仕事でとある有名な3Dアーティストの方とも話す機会があったのですが、ヴァーチャルな存在は完全に人間と一緒にしてしまっては面白くない、でも、ヴァーチャルな存在と触れることで人間が自分自身のあり方を見つめ直すきっかけを得ることが出来るかもしれない、それが面白さですねって語ってくれたんですよね。まさに僕にとってりつきんとの出会いはそうした性格の出会いでもあったような気がします。

ある意味自分自身を、もっと言うと自分の人生や生き方自身をコンテンツ化するという事でもあるのだと思いますが、それをリアルとバーチャルの揺らぎの中で体現する存在としてのVtuber。単純にかわいいとか、面白いとか、バカなやってるなとか、もちろんそれで楽しめるというのもあるんですけどね。

 

 

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そういう意味で、個人的には変わっていくVtuberとしてのりつきんや舞元おじおじ、更に言うなら「くずンボ」としてりつきんの天気、もとい転機にもなったコラボ相手の葛葉も好きなんですよね。変わっていくことをリアルタイムに体感させてくれる物語としてのVtuber。こういう視点からVtuberのセカイに入ってみるのもアリだと思います。

そして、今年の8/22にはまたマイクラ夏祭りがりつきん主催で開催されますし、今年の夏もまた熱い物語が、そしてそこでブレイクするVtuberが出てくることが楽しみでなりません。

おじおじの3D披露、そして多分、今年も少し形を変えながらも開催されると予想されるVtuber甲子園、本当に楽しみです。