3月になって気温の昇降が激しくて体調不良が厳しい。
しかも花粉まで同時に飛んできてるので更新する元気もありません。
こういう時はポエム的な事を書きたくなるのです。
というわけで、セルフ縛りを解除して、
ちょっくらニコマスについて書いてみる。
ただし、単にニコマスについて書くんじゃなくて、
音楽と出合える場としてのニコマスという側面から。
あとどうせなので、だめひゅさんのニコマス100選に半分くらい便乗して、
音楽からみた個人的ニコマス10選という形を取りたいと思います*1。
参考:ニコマスPV百選!〜千早誕生日おめでとう!〜 まとめエントリ―Damehumanoid曰く
1.洋楽の世界は広いよ何処までも
僕はニコマスPとしてはほぼ洋楽でPVを作ってきたわけで、
UKロック、NYアンダーグラウンドを中心とした洋楽好きなわけですが、
ニコマスの懐の広さはそうした洋楽曲とのコラボを受け入れてくれるだけでなく、
洋楽好きが知らないような曲との出会いもたくさん提供してくれる点にあります。
そこで、まずは僕がニコマスで初めて知った洋楽から。
1.しょじょんP、The Postal Service×アイドルマスター Such Great Heights
比較的チープな打ち込み音に乗せて、
感傷的だけどどこか温かみのある音をならすThe Postal Service。
Death Cab for Cutieのベン・ギバードと、DNTELのジミー・タンボレロという、
ゼロ年代のUSインディを代表するバンドの二人による即興ユニット。
その刹那的な、でも深淵に迫るような音源を表現したしょじょんPの傑作MAD。
傑作ぞろいだった2000年代洋楽m@sterという最先端の洋楽とニコマスのコラボ企画が、
一本筋の通った祭りになるために不可欠だった一作だと思うし、
同時に本質をつかむには曖昧さが残る部分もいかにもゼロ年代的だと思う。

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- 出版社/メーカー: Sub Pop
- 発売日: 2003/02/18
- メディア: CD
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2.島P、Eyes turn if it is enclosed by such girls(The Hoosiers, Goodbye Mr A)
僕はゼロ年代後半のUKロックが好きになれなかった。
Arctic Monkeysはどうも肌に合わないし、
フランツもブロパも3枚目以降トーンダウンしたように感じられて*2。
だから、NMEに“Best Worst Band”と揶揄されたThe Hoosiersは視聴すらしてなかったのだけれど、
この動画を見てハートを打ち破られた。
後にアルバムを買って通して聞くとそこまででもなかったが、
目が回るような映像に加速させられたこの曲の疾走感は半端なかった。
まさしく、ニコマスのおかげで出会う機会に巡り合えた一曲。

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2.邦ロックの底力
洋楽だけでなく邦楽ロックも聞くわけですが、
なんとなくJ−POPっぽさが入ってるとダメなお年頃ってあるじゃないですか。
そんな僕のトラウマをぬぐいさってくれたのもニコマス動画。
3.シラカワP、アイドルマスター オールスター 「空想メロウ」AIRMASTER
単純にニコマス動画の中でもベスト3に入るくらい好きですが、
AIRMASTERは全然知らなかったし、
多分この動画なしに曲単体で聞いたら多分二度と自分から聞くことはなかったはず。
シラカワPはそんな僕のエアポケットになってる曲で作ってくることが多いのですが、
それでいてどの動画もそんな僕の心を揺れ動かしてくれるんですよね。
この動画に関しては、冗談抜きにAIRMASTERのCDの売り上げに貢献したそうで、
曲方面からもアイマス方面からも、
そのどちらから見てもプロモーションになりうるという点も含めて、
コラボ動画として別格の一本だと思います。

- アーティスト: AIR MASTER
- 出版社/メーカー: ジャイロ・ミュージック・エンタテインメント
- 発売日: 2007/10/24
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4.エコノミーP、アイドルマスター オールスター 『それじゃあバイバイ』(Surface)
Surfaceって僕の中ではドラマ『ショムニ』のイメージなんですよね。
『それじゃバイバイ』もショムニのOPだし。
だからメロディは頭の中に残ってるだけど、
当時高校生だった僕はバリバリの洋楽厨だったので、
どうしても、比較してダサいってイメージが先行してたんですよね。
でも、年取ってからアイマスのアイドルと一緒に見るとね、
不思議なんだけど、なんかカッコいいんですよ。
ああ、これがJ-POPの底力なのかって感じで、
気付いたら格好つけてた自分も思い出として美化されてる。
そんな気持ちにさせてくれるエコノミーPのパワーあふれる動画です。

- アーティスト: SURFACE
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・シグマ
- 発売日: 2010/04/28
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3.マッシュアップ+ライブ感=最強
ニコマスを見てるとマッシュアップやRemixという言葉を聴くことも多いと思いますが、
そんな音を弄った動画からも二つほど紹介してみたいと思います。
しかも、ここで挙げるのは二つともライブ感あふれる動画。
5.アイドルマスター 春香さん達 vs DaftPunk 『電影国家 〜ALIVE 2007』(Daft Punk,TELEVISION RULES THE NATION/CRESCENDOLLS)
元の音源自体がDaftPunk自身によるマッシュアップなわけですが、
そこにアイマスのOPのBGMまで更にマッシュアップすることで、
もう、圧倒的なライブ感に脳汁があふれ出す事間違いなし。
Purfumeとアイマスはコラボの一つの代名詞だと思いますが、
同じテクノポップのDaftPunkも数は少ないながら名作が多いです。
そこにversusPのサイバーだけど柔らかく包み込んでくれる感性が合わさることで、
電影国家の彼方へと旅立ってしまった感覚に。
きっとDaftPunkもこの音と映像を見たらたまげるに違いない。

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6.ぽP、【アイドルマスター】 プレパレード VS Linkin Park(Linkin Park, Faint meets とらドラ, プレパレード)
ニコマスにおけるキング・オブ・ポップと言えばぽP以外いないだろうと思います。
ポップって単に耳触りがいい、見やすいって意味じゃない、
元々はクラシックに対するカウンターだったわけで、
そうした精神性を体現した上で、なおかつ肩ひじ張らない、
単純な楽しさと凄さも突き付けて来れる人だから。
だって、誰がとらドラのOPとLinkin Parkとアイマスを混ぜようと思うよ。
二つなら分かる、でも三つ目には行けないもんだ。

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- 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
- 発売日: 2003/03/25
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4.ごめんなさい、負けました
ニコマスは07年からあるわけですが、
その初めからコラボPVが受け入れられているわけではなかったと思います。
でも、そんな雰囲気を有無を言わさずねじ伏せちゃった動画があったからこそ、
僕らみたいなあとから続いたP達も好きな曲で作れるようになったわけです。
そんな07年の圧倒的な動画を2つほど。
7.OrgoneP、iDOLM@STER&JB 『TURN ME LOOSE, I'M Dr.FEELGOOD』
アイドルは歌って踊るって常識から、
踊るアイドルへの一つの転換点になった動画。
それもまあ、JBが相手なら仕方ないですよw
でも、JB側の動画の調整まで含めて、きちんとJBとアイドルが共演してる。
音楽を通じてJBとアイマスが通じ合った瞬間に興奮しないわけがない!
今日も素直にコメントするのです、
「負けました」
って。

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8.えこP、アイドルマスター 秋月律子 「踵鳴る」(eastern youth)
衝撃以外の言葉で表現するのが難しい一本。
eathern youthですよ、誰がニコマスでつくろうと思うか。
しかも、構成は実写中心に。
でも、これしかないんですよね、この曲でPV作るなら。
えこPにはいつもねじ伏せられちゃいますが、
まさかこんな風にねじ伏せられるとは思わなかった。
ちなみにこれを見て以来、僕はりっちゃんが大好きになりました。

- アーティスト: eastern youth,吉野寿
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5.im@s meets Rock'n' Roll
なんだかんだ行ったって、僕はロックンロールが大好きです。
じゃあ、最後はアイマスでこの上なく僕がロックだと思った二本。
9.卓球P【NRF09】TMGE×アイマスオールスター 「ダニー ゴー」
振り返らず 錆びた風は つづくだろう
Thank You Rockers.
I Love You, Baby.
それだけです。
わかるだろう?
分かんないならまわれ右して帰ればいいし、
分かるなら握手しようぜ!

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10.レスター伯P、アイドルたちのセカンド・サマー・オブ・ラブ(The Stone Roses, Waterfall)
ばっか、自分好きじゃなきゃロックとか聞いてられねえぜ!
というのは置いといて、仕方ないじゃない、
一番好きなバンドで作ってるのが自分しかいないんだもん。
ローゼスが世界で一番すげーバンドだと思ってるし、
レ二のドラムの影響力はすげーんだよ!
このキラキラした感じだけは捨てられないのよ。

Stone Roses: 20th Anniversary Remastered Edition
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まとめ
企画にのっかかってるようにみせて、
ポエムな感じの紹介をしてみましたが、
正直クオリティどうこうはどうでもいいんだけど、
音楽と映像という二点を融合させるって意味で、
ニコマスMADってすげーなあってのは心の底から思っていることです。
あれなんですよ、30年弱生きてきて、
辛い時っていつも音楽が救ってくれたんだけど、
ニコマスもそんな場所なんですよね。

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